2018-2019シーズン展望:Final4進出の有力候補カンザス大


デボンテ・グレアムやスヴィ・ミュハイリュク等の上級生を中心に、昨季NCAAトーナメントでFinal4進出を果たしたカンザス大。
グレアム、ミュハイリュクの卒業に加え、シーズン終盤に勝負強さを発揮したマリク・ニューマンがアーリー・エントリーでチームを去りましたが、主力のユドカ・アズブーキーとラジェラルド・ビックが残留。

有望新入生の入学に加え、転校生の公式戦出場が認められ、今季のカンザス大には昨季以上のタレントが揃いました。
2年連続となるFinal4進出加え、2008年以来となるNCAAトーナメント優勝に向けて視界は良好です。


有望新入生の加入


今季のカンザス大には3人のマクドナルドオールアメリカンが加入。
PGのデボン・ドットソン、コンボガードのクエンティン・グライムス、強豪Oak Hill Academyでインサイドの大黒柱を務めたデイビット・マコーマックの強力なフレッシュマンが揃いました。

その中でもイチオシが上記ハイライトのグライムス。
得点能力と身体能力に優れるコンボガードで、ドライブの切れ味は高校屈指。
今夏はU18USA代表に選出され、アメリカ大陸選手権優勝に貢献しています。

注目フレッシュマン3人共が素材型ではなく、完成度の高い選手。
1年目から活躍してくれることは間違いないでしょう。

実力派転校生が公式戦出場可能に



メンフィス大からの転校生であるローソン兄弟、カリフォルニア大からの転校生であるチャーリー・ムーアが転校規定の公式戦出場規制期間を終え、今季から公式戦への出場が可能となります。

この3人は転校元の大学で実績を残した実力派。
ローソン兄弟はどちらもAACの最優秀新人賞を獲得し、ムーアもアシストと3PT成功数でカリフォルニア大のフレッシュマン記録を更新しています。

昨季から練習に帯同しており、既にカンザス大のシステムは理解していることもチームにとっては大きなプラス。
新入生に加えて、この3人の公式戦出場が可能になったことで、カンザス大は昨季からの大きなチーム力の上積みに成功しました。

カレッジ屈指の選手層を誇る


上記の新入生に加え、昨季からの主力であるラジェラルド・ビック、マーカス・ギャレット、ユドカ・アズブーキーが残留。
昨季進学を早め、シーズン途中にチームに合流し、エネルギッシュなプレーで貢献したシルビオ・デ-ソーザも大学に残っています。

今季チームに戻ってきた選手の中で、1番の注目はビッグマンのアズブーキー。
今季で3シーズン目となりますが、NBAクラスのポテンシャルを持ち、過去2シーズンを通じて着実な成長を見せてくれた選手。

アズブーキーを中心にし、ローソン兄弟、デ-ソーザ、マコーマック、ライトフットが揃うインサイドは枚数・質ともにカレッジトップクラス。
昨季はグレアムやニューマン等、バックコートの選手を中心に据えたチームでしたが、今季はインサイドでゲームを支配するチームとなるでしょう。

昨季を上回る成績に期待

Final4出場を達成した昨季以上のタレントが揃った今季のカンザス大。
Final4を経験した上級生、実力派の転校生、完成度の高い新入生が集まり、経験値も十分で今季のNCAAトーナメント最有力候補の1つです。
強いて弱点を挙げれば、シューターの不足くらいでしょうか。
今季終了後には主力のアーリーエントリーが予想され、2008年以来となるNCAAトーナメント制覇に向けて、勝負のシーズンとなるでしょう。

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