NBAドラフト2019:1位指名最有力候補R.J・バレットのまとめ
Naismith HS Player of the Year— SLAM HS Hoops (@SLAM_HS) 2018年3月16日
Morgan Wootten Player of the Year
Gatorade National Player of the Year
Duke commit R.J. Barrett is sweeping through the national accolades: https://t.co/2yWG1NCkxw pic.twitter.com/F3qqQkNUWJ
昨季の高校NO1プレーヤーにして、2019年のNBAドラフト最有力候補であるデューク大のR.J・バレット。
U19ワールドカップMVP、Gatorade National Player of the Year、Naismith Prep Player of the Year等、高校時代には数々の個人賞を受賞したこの学年きってのスーパースターです。
過去に何度もバレットのネタは書いてきたので、今更感はありますが、カレッジシーズンの開幕前に一度彼のカレッジまでの歩みをまとめておこうと思います。
カナダバスケットボール界のサラブレット
カナダ出身のバレット。
彼の父親であるローワン・バレットはセントジョンズ大でプレーし、プロとしても活躍したバスケットボール選手でした。
カナダのフル代表にも選出された選手で、ナショナルチームではスティーブ・ナッシュのチームメイトでもありました。
その縁もあり、R.Jのゴッドファーザー(キリスト教の宗教上の代父母)はスティーブ・ナッシュです。
現在、ローワンはカナダバスケットボール協会で要職を務めています。
強豪Montverde Academyに進学
高校からclass of 2019の選手としてアメリカでのプレーを始めたバレット。
彼が進学先に選んだのはフロリダの強豪校Montverde Academy(MVA)でした。
ベン・シモンズ、ディアンジェロ・ラッセル、ジョエル・エンビードを輩出した高校であり、HCのケビン・ボイルは前任校でカイリー・アービングやマイケル・キッド=ギルクリストも育てた名将です。
全米屈指の強豪校であるMVAでも、バレットはフレッシュマンからエースとして活躍。
招待トーナメントであるCity of palms classicでは、当時高校最上級生だったロンゾ・ボールと互角のパフォーマンスを見せました。
高校屈指のプレーヤーへと成長
バレットがソフォモアになる2016年の夏、MVAからシルヴィオ・デ-ソーザ(カンザス大)、シミ・シトゥ(バンダービルト大)、E.J・モンゴメリー(ケンタッキー大)の3人が転校でMVAを去りました。
この3人は当時class of 2018でTOP10にランクされた選手達。
有望な先輩達がチームを去ったことで、MVAはバレットのチームとなりました。
このシーズンの開幕戦で、MVAの対戦相手となったのが、現在クリーブランドキャバリアーズでプレーするコリン・セクストンを擁したPebblebrook。
この試合でバレットは34得点12リバウンド4アシストを記録する獅子奮迅の活躍を見せ、81-63でチームを勝利に導きました。
大きなプレッシャーを背負ったバレットですが、このシーズンを通してエースとしてチームを牽引。
チームを全米招待準優勝に導き、ソフォモアにして既に高校トッププレーヤーの1人であることを証明して見せました。
U19ワールドカップ優勝、そして学年変更へ
2017年の夏、カナダ代表のメンバーとしてU19ワールドカップに出場したバレット。
当時17歳のバレットは自分よりも年上のプレーヤーの中でも圧巻のプレーを披露。
この大会の大一番、準決勝の対USA戦では38得点13リバウンド5アシストと手の付け様の無い活躍を見せ、カナダ代表を大会制覇に導きました。
得点でも平均21.6得点で大会得点王を獲得。
大会ベスト5、大会最優秀選手にも選出され、この大会はバレットの為の大会と言って過言では無い活躍を見せてくれました。
既に高校でやるべきことの多くを達成してしまったバレットは、class of 2019からclass of 2018への学年変更を表明。
通常より1年早い3年間で高校バスケットボールにピリオドを打つこととなりました。
パーフェクトシーズンの達成
バレットの高校ラストシーズンを前に、MVAには双子のミッチェル兄弟やセルビア人のフィリップ・ペトリュセフ等が加入。
MVAの不安要素であったインサイドが補強され、MVAは高校NO1チームの最有力候補となりました。
シーズン中、何度も窮地に立たされたMVAでしたが、土壇場でバレットがスーパープレーを見せ、シーズン無敗を維持。
シーズン最後の全米招待でも、決勝で同じくフロリダのNSU University Schoolを撃破。
バレットにとって初めてとなる全米招待制覇に加え、シーズン無敗のパーフェクトシーズンを達成しました。
バレットは個人としてもGatorade National Player of the Year、Naismith Prep Player of the Year等、個人賞を総なめ。
名実共に高校バスケ界NO1プレーヤーに輝きました。
名門デューク大へ
数々の強豪大学からオファーを受けたバレットが進学先に選んだのは、カレッジ屈指の名門校であるデューク大。
近年は多くの有力フレッシュマンが入学しNBAドラフトで上位指名を受けていく、one and doneの名産地ともなっています。
プレシーズンのカナダ遠征でも、バレットはエースとして活躍を見せ、シーズン開幕を前にカレッジ最優秀選手賞の有力候補にも名前が挙げられています。
ざっと高校時代から現在までのバレットの歩みをまとめてみました。
プレーヤーとしては物凄く現代的な技術を持っているプレーヤーでも、他に類を見ない圧倒的な身体能力をもっているプレーヤーでも無いのですが、勝利への強い意志を示すことの出来る"チームを勝たせる"プレーヤーです。
近年高校から多くの有力選手を集めながらも、中々NCAAトーナメントでは期待される様な結果を残すことの出来ていないデューク大。
バレットの活躍により、優勝した2015年以来となるFinal4進出を果たすことは出来るでしょうか?
また、バレットはデューク大を勝利に導き、個人としてもNBAドラフトで1位指名を受ける事が出来るでしょうか。
バレットの活躍は今季のカレッジバスケで最も注目を集めるトピックとなるでしょう。
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