ゴンザガ大がマウイインビテーショナル優勝!八村塁がMVPを受賞!

八村塁の所属するAPランキング3位のゴンザガ大は、マウイインビテーショナル優勝をかけ、APランキング1位のデューク大と対戦。
今季のデューク大は来年のドラフトで上位指名が予想されるR.J・バレット、キャメロン・レディッシュ、ザイオン・ウィリアムソンのフレッシュマンBIG3を擁するスター軍団。
対するゴンザガ大は八村、ザック・ノーベル、ジョッシュ・パーキンス等、上級生の経験を強みとするチームです。

前半に高確率でシュートを決めたゴンザガ大が終始優位に試合を展開しますが、後半の終盤にデューク大がスターパワーで猛追。
粘るデューク大をゴンザガ大がチームディフェンスで抑え込み、89-87で勝利。
過去5回のマウイインビテーショナル出場で無敗を誇ったデューク大に、この大会で初めての黒星を付けました。
マウイインビテーショナル制覇を達成し、八村も個人として大会MVPを受賞しています。

八村がMVPの活躍


前半高確率でシュートを決め続けたゴンザガ大でしたが、後半に入ると3連戦の疲れからかシュートが段々と落ち始めます。
後半残り10分40秒の時点では75-60で15点のリードを築いたゴンザガ大でしたが、徐々にデューク大の勢いに飲み込まれ、後半残り1分40秒にはザイオンのシュートで87-87の同点に追いつかれます。

ここで疲れを見せていた八村が最後の力を振り絞り、インサイドでデューク大のエースバレットの上からシュートを決め、89-87でゴンザガ大が再度リードを奪います。
デューク大は最後の望みをエースバレットの1対1に託しますが、バレットのドライブを八村とクラークが全てシャットアウト。
八村の得点が決勝点となり、ゴンザガ大が89-87で勝利を収めました。

この試合で八村は20得点7リバウンド5アシスト3ブロックと攻守に活躍し、大会MVPを獲得。
試合後の会見では、バレットとの1対1に関して
"OK、やってやるよという感じだった。ゴンザガはベストチームで、俺はその中のベストプレーヤー"
という頼もしいコメントも残しています。

八村も後半は疲れを見せ、得意のミッドレンジジャンパーを決めきることが出来ませんでしたが、その分ディフェンスでブロックを連発。
どんな形であれ、チームの勝利に貢献する姿は上級生故のものでしょう。
今大会、ここまで不安定なゲームが続いたゴンザガ大でしたが、最後にベストゲームを持ってくるあたりが経験豊富な上級生チームの強さが出ましたね。
注目の一戦で活躍したことにより、八村への注目もこれまで以上に高まっています。

後半に猛追を見せるも後一歩及ばず

一歩及ばなかったものの後半には猛追を見せ、ゴンザガ大を追い詰めたデューク大。
最後まで崩れる事なくタフにプレーを続けた集中力は、フレッシュマン主体のチームとは思えない素晴らしいものでした。

猛追の中心となったのはフレッシュマンのバレットと、2015年にデューク大NCAAトーナメント制覇の立役者となったタイアス・ジョーンズの弟トレイ・ジョーンズ。
普段はバレットやザイオン、レディッシュの影となり、黒子に徹するジョーンズですが、終盤に2本連続で難しいフローターを沈め、勝負強さを見せました。

最後はオフェンスをバレットの1対1に託したデューク大でしたが、ゴンザガ大のチームディフェンスの前にシュートをねじ込む事が出来ず、悔しい敗戦となりました。
チームで戦うデューク大に対して、フレッシュマン主体が故に、"個"を重視したプレーが目立つデューク大。
これからのシーズンを通しての伸びしろは大きく、彼らが噛み合う日が来れば、デューク大は恐ろしいチームに成長するでしょう。

強引なまでに1対1で攻めたバレット。
セルフィッシュにも見えますが、エースとしての覚悟が感じられるプレーでした。
2017年のU19ワールドカップの対スペイン戦以降、公式戦無敗を誇ったバレットでしたが遂に黒星を喫しました。
この敗戦が彼を更に成長させることとなってしまうかと思うと、恐ろしくてたまりません。


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