2019年ドラフト屈指のロマン枠、ボル・ボルはまさかの2巡目44位に
今年のドラフトのサプライズの1つがボル・ボルの44位指名。
高校時代は世代No1のセンターとして知られたボル・ボル。オレゴン大では怪我でシーズン早々に戦線を離脱したものの、それまでに見せた活躍は1巡目上位指名に値するものでした。
当日1巡目指名が確実視されていたボル・ボルはグリーンルームに招待を受けますが、2巡目44位まで彼の名前が呼ばれることはありませんでした。メディカルチェックの結果が悪く、健康上の不安があったというのが評価を下げた要因の様です。
彼は高校時代からの推しメンなので、今回はちょっと長めに書こうかなと思います。
父には届かないものの、圧倒的なウイングスパン、器用なボールハンドリングスキルと精度の高いジャンパーを持つユニークな選手として知られていました。
彼が高校屈指の選手まで評価を上げるきっかけとなったのが、ジュニア(高2)となるシーズンのカリフォルニアのマターデイハイスクールへの転校でした。
マターデイハイスクールは過去にスタンリー・ジョンソン等、複数のNBA選手を輩出しているカリフォルニア屈指の強豪校。 それまでもカンザスの強豪校ビショップメイジュハイスクールでプレーしていましたが、マターデイハイスクールへの転校でメディアへの露出が激増。
後にハーバード大に進学したPGのスペンサー・フリードマンの好リードを受け、ボル・ボルは躍動。器用なオフェンススキルと圧倒的なサイズを武器に攻守に支配的なプレーを見せました。
シーズン終了後は強豪AAUのカリフォルニアシュプリームでシャックの長男、シャリーフ・オニール等とプレー。平均22得点9.3リバウンド3.7ブロックFG成功率63.2%3PT成功率44.1%FT成功率82.4%とモンスター級の活躍を見せ、学年屈指のビッグマンとしての地位を確立しました。
シニアのシーズンには、ネバダ州のフィンドレープレップでプレーしましたが、マターデイハイスクールへの転校がボル・ボルにとって大きな転機となった事は間違いないでしょう。
勿論、彼の進学先には大きな注目が集まりました。
高校時代は世代No1のセンターとして知られたボル・ボル。オレゴン大では怪我でシーズン早々に戦線を離脱したものの、それまでに見せた活躍は1巡目上位指名に値するものでした。
当日1巡目指名が確実視されていたボル・ボルはグリーンルームに招待を受けますが、2巡目44位まで彼の名前が呼ばれることはありませんでした。メディカルチェックの結果が悪く、健康上の不安があったというのが評価を下げた要因の様です。
彼は高校時代からの推しメンなので、今回はちょっと長めに書こうかなと思います。
The big steal. @BolBol acquired by the @Nuggets in the #NBADraft. #ProDucks pic.twitter.com/kX09LkOlfQ— GoDucks (@GoDucks) 2019年6月21日
ボル・ボル
身体測定結果
スタッツ
アドバンスドスタッツ
ハイライト
転機となったマターデイハイスクールへの転校
高校時代、下級生の頃から注目選手の1人だったボル・ボル。父には届かないものの、圧倒的なウイングスパン、器用なボールハンドリングスキルと精度の高いジャンパーを持つユニークな選手として知られていました。
彼が高校屈指の選手まで評価を上げるきっかけとなったのが、ジュニア(高2)となるシーズンのカリフォルニアのマターデイハイスクールへの転校でした。
マターデイハイスクールは過去にスタンリー・ジョンソン等、複数のNBA選手を輩出しているカリフォルニア屈指の強豪校。 それまでもカンザスの強豪校ビショップメイジュハイスクールでプレーしていましたが、マターデイハイスクールへの転校でメディアへの露出が激増。
後にハーバード大に進学したPGのスペンサー・フリードマンの好リードを受け、ボル・ボルは躍動。器用なオフェンススキルと圧倒的なサイズを武器に攻守に支配的なプレーを見せました。
シーズン終了後は強豪AAUのカリフォルニアシュプリームでシャックの長男、シャリーフ・オニール等とプレー。平均22得点9.3リバウンド3.7ブロックFG成功率63.2%3PT成功率44.1%FT成功率82.4%とモンスター級の活躍を見せ、学年屈指のビッグマンとしての地位を確立しました。
シニアのシーズンには、ネバダ州のフィンドレープレップでプレーしましたが、マターデイハイスクールへの転校がボル・ボルにとって大きな転機となった事は間違いないでしょう。
大学はオレゴン大へ
学年を代表とする選手に成長したボル・ボル。勿論、彼の進学先には大きな注目が集まりました。
高校シニアのシーズンを過ごしたフィンドレープレップのコーチがケンタッキー大でプレーしていたPJ・ワシントンの父親だったこともあり、ケンタッキー大への進学が有力視されていましたが、ボルが選んだのは前年にNCAAトーナメントでFinal4に進出したオレゴン大でした。
彼の進路選択の背景に関して興味があれば是非この記事を。進路選択について彼が求めたのは"自分らしくいられる場所"だった様です。
オレゴン大に進学後は彼らしいプレーを見せ、NBAドラフトでの上位指名を期待させましたが、シーズン早々に怪我でチームを離脱。不本意な形でのシーズン終了を迎えました。
カレッジで残した3PT成功率52%、1試合平均2.7ブロックというスタッツから彼が如何にユニークなプレーヤーであるかという事が分かるでしょう。
父同様のマッチ棒体型からフィジカルコンタクトに不安が残りますが、火がつくと高い競争心を見せる選手で、2018年のHOOP Summitではジュニア世代の有望選手の中で12得点14リバウンド6ブロックを記録。数字以上に闘争心溢れるプレーが印象的で、ソフトなプレーヤーではない事を見せてくれました。
とは言え、頑強な選手が並ぶNBAのインサイドで彼がどこまで対抗出来るかは未知数。
44位まで指名順位を落とす要因となった怪我の状態も懸念され、1年目は怪我からの回復と身体作りに専念することになりそうです。
彼の魅力であるアウトサイドシュートとブロックは今年ドラフト指名を受けたビッグマンの中ではトップクラス。まとまったオールラウンドプレーヤーではなく、凹凸の大きな素材である彼をどう料理するかはコーチ陣の手腕が問われる所です。
彼の進路選択の背景に関して興味があれば是非この記事を。進路選択について彼が求めたのは"自分らしくいられる場所"だった様です。
オレゴン大に進学後は彼らしいプレーを見せ、NBAドラフトでの上位指名を期待させましたが、シーズン早々に怪我でチームを離脱。不本意な形でのシーズン終了を迎えました。
ユニークなプレースタイルが魅力の素材型ビッグマン
アウトサイドシュートを得意とするビッグマンが増えた昨今ですが、ボル・ボルのシュート精度は群を抜いています。NBA級の高さと身体能力を備え、FT成功率70%以上を記録するビッグマンはアマチュア最高峰のNCAAと言えど稀有な存在。カレッジで残した3PT成功率52%、1試合平均2.7ブロックというスタッツから彼が如何にユニークなプレーヤーであるかという事が分かるでしょう。
父同様のマッチ棒体型からフィジカルコンタクトに不安が残りますが、火がつくと高い競争心を見せる選手で、2018年のHOOP Summitではジュニア世代の有望選手の中で12得点14リバウンド6ブロックを記録。数字以上に闘争心溢れるプレーが印象的で、ソフトなプレーヤーではない事を見せてくれました。
とは言え、頑強な選手が並ぶNBAのインサイドで彼がどこまで対抗出来るかは未知数。
44位まで指名順位を落とす要因となった怪我の状態も懸念され、1年目は怪我からの回復と身体作りに専念することになりそうです。
彼の魅力であるアウトサイドシュートとブロックは今年ドラフト指名を受けたビッグマンの中ではトップクラス。まとまったオールラウンドプレーヤーではなく、凹凸の大きな素材である彼をどう料理するかはコーチ陣の手腕が問われる所です。
ボル・ボルの父、マヌート・ボルはNBA史上最高身長プレーヤーの1人で、ブロック王も受賞している名プレーヤーでした。
父、マヌートに続いての親子2代でのブロック王の獲得を期待しています。