マービン・バグリーの弟、マーカスがアリゾナ州立大にコミット


NBAサクラメントキングスに所属するマービン・バグリー。彼の弟で今年高校の最上級生になるclass of 2020のウイング、マーカス・バグリーがアリゾナ州立大(ASU)へのコミットを発表しました。

兄のマービン程のサイズはありませんが、ウイングとしては恵まれたサイズを持つマーカス。ビッグマンらしからぬクイックネスを誇ったマービンとは異なり、スムースな動きとアウトサイドシュートを売りとする選手です。

マーカス・バグリー

学年:class of 2020
高校:Sheldon High School
ポジション:SF/SG
ESPNランキング:52位



マービンのサクラメントキングス入団以降、サクラメントのSheldon High School(シェルドン)でプレーするマーカス。エースとしてチームを牽引し、今年のカリフォルニア州大会ではチームを決勝戦まで導きました。決勝戦ではマービンの出身校であり、自身も在籍した経験のあるSierra Canyon School(シエラキャニオン)と対戦。デューク大に進学したカシアス・スタンレーやKJ・マーティン等、多くのスター選手を擁するシエラキャニオンの前に76-52で大敗を喫しましたが、マーカス自身は17得点の活躍を見せています。

マービンがシエラキャニオンに転入するまではアリゾナに住んでいたバグリー家。マーカスのASU進学は地元への凱旋という事になりますね。ASU以外では同じく地元のアリゾナ大、カリフォルニア大等が進学先の候補に挙げられていました。ASUはデューク大で活躍したカレッジ往年の名プレーヤー、ボビー・ハーリーのコーチングの下、ここ2年連続でNCAAトーナメント出場を果たしています。

マービンが学年No1クラスの選手だったのに対し、マーカスは学年50位前後の評価を受ける選手。兄の様なone and doneでのNBA入りは無いでしょう。一芸に秀でた選手では無く、オールラウンドにそこそこ何でもやれるタイプ。サイズはNBAクラスなので、NBAに入るのであればスタータイプというよりも3&Dのロールプレーヤーを目指すのが現実的でしょうか。ここから急に身体能力が伸び、大化けする可能性も否定は出来ませんが。

最近のトレンドで言えば、この位のサイズの選手であってもボールハンドリングが出来て、アシストを出せるのが流行り。U19に選出されたケイド・カニンガムがその筆頭です。マーカスもウイングとしては良いサイズの選手なので、ガードまでこなすスキルを付ければ評価は大きく上がるはず。カレッジではハンドリング、シューティング、ディフェンスの向上に期待です。

シェルドンのライバルであるシエラキャニオンは今年も転入で有望選手が続々と加入。学年トップレベルのウイングであるザイアー・ウィリアムスとBJ・ボストンに加え、レブロン・ジェームスの息子であるブロニー・ジェームスとドウェイン・ウェイドの息子であるザイアー・ウェイドが加わり、タレント・注目度共に全米屈指。マーカスとしては大学進学前にシエラキャニオンに一矢報いたいところでしょうが、シエラキャニオンは今年も大きな壁としてマーカスの前に立ちはだかります。

バグリー家の話をすれば、マービン、マーカスの下にはまだ幼い三男のマートレイがいます。キュートな仕草で人気を博し、NBAのイベントのレポーターにも起用されています。
マートレイはマービンへのリクルートの一環で、弱冠7歳にしてUSCからオファーを受け、話題になりました。恐らくまだ9歳のはずですが、マービンは7〜8年生の頃には既に注目を集めており、もう数年すればマートレイも選手として脚光を浴び始めるかもしれませんね。


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