NBAドラフト2020:デューク大バーノン・キャリーJrが台頭
THE TANK HOOPED. Empire Classic MVP. pic.twitter.com/NnYNJcmpDH— Duke Basketball (@DukeMBB) November 23, 2019
開幕当初こそ大人しかったキャリーだが、直近は4試合連続でダブルダブルを達成中。ニューヨークのマディソンスクエアガーデンで開催されたエンパイアクラシックでの対カリフォルニア大戦では僅か22分の出場で31得点12リバウンドを記録し、大会のMVPにも選出されている。
機動力とパワーが武器のインサイド
高校時代には下級生からその名を轟かせたバーノン・キャリーJr。ジュニアのシーズンには全米招待でチームを全米2位に導き、高校屈指のビッグマンとの評価を確固たるものとした。そのパワーは折り紙付きで、U17ワールドカップでは大会のベスト5にも選出されている。高校時代の怪我もあり、開幕当初は出遅れた感が否めなかったが、既にインサイドで存在感を発揮し始めてきた。
キャリーはトラジショナルなタイプのインサイド。ペイントエリア内でのポジション取りに強く、柔らかなシュートタッチで得点を量産。フットワークやクイックネスも思っていたより良い感じ。デュークの先輩であるジャリル・オカフォーを思い出させる所もある。直近のエンパイアクラシックでの2試合では、対カリフォルニア大戦で31得点12リバウンド、対ジョージタウン大で20得点10リバウンドと手の付けられない活躍を見せた。カリフォルニア大戦での31得点は、シェーン・バティエーが1999年に記録した24分を抜き、デューク大史上最短での30得点以上となった。
ここまで6試合でのスタッツは18.3得点9.2リバウンド1.8ブロックと上々。3ポイント試投数は合計3本と少ないが3本全てを成功。シューティングタッチには高校時代から定評があり、主戦場はペイントエリアだがアウトサイドシュートも苦手としない。ビッグマンとしては機動力やクイックネスも上々でハンドリングが向上すれば、プレーエリアは一気に広がるだろう。最近のビッグマンはアウトサイドシュート"打てる"ビッグマンは多いが、それを活かせることが出来るかどうかはハンドリングスキル次第な気がしている。
今季のカレッジバスケ屈指のビッグマンであることは間違いないが、プレースタイルは現代的ではなく、ドラフトでNBAからどこまでの評価を受けるかは...。来年のドラフト1巡目候補のビッグマンはキャリーやワシントン大のアイザイア・スチュワートとオールドスクールなビッグマンが目立つが、この辺りの評価はどうなのだろう?もう少しクイックであれば、リムプロテクターとして期待が出来るが、そこまでのクイックネスがないのが気になる所。キャリーの場合はウイングスパンもそこそこで、そこもちょっと惜しい点。やはりこの学年のビッグマンでは、メンフィス大のジェームス・ワイズマンがずば抜けているかなと。
いずれにしろ、常に20得点10リバウンドが計算出来る安定した選手であり、カレッジ屈指のビッグマンであることは間違いないだろう。
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