NBAドラフト2020:ポジション別注目選手【コンボガード/ウイング編】

2020年NBAドラフトのコンボガード/ウイングの候補のまとめです。

元は2020年1月の投稿ですが、アーリーエントリーの選手もある程度決まったので、内容を更新しました。

基本的には私がフルゲームで見ていたプレーヤーなので、候補全体をカバーしているわけでは無いことを予めご了承ください。


アンソニー・エドワーズ

氏名アンソニー・エドワーズ
カレッジジョージア大
学年フレッシュマン
生年月日2001年8月5日
ESPN
ランキング
4位(2019)
ポジションSG
出身校ホーリースピリットプレップスクール
(ジョージア州)
主な個人賞2ndチームオールSEC(2020)
SEC最優秀フレッシュマン賞(2020)
マクドナルドオールアメリカン(2019)
ジョーダンブランドクラシック(2019)
フープサミット(2019)
特記事項高校でclass of 2020からclass of 2019へ学年変更
長所・恵まれたウイングスパンと強靭なフィジカル
・当たり出したら止まらないアウトサイドシュート
・ディフェンスとの巧みな駆け引き
懸念事項・好不調の波が激しいシューティング

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
33.040.229.477.20.84.55.2
ASTBLKSTLPFTOPTS
2.80.61.32.22.719.1

ハイライト


Antmanことジョージア大のアンソニー・エドワーズ。今年のドラフトの1位指名有力候補の1人です。

爆発力は今年のドラフト候補の中でも屈指で対ミシガン州立大戦では、この試合の彼の総得点37得点の内33得点を後半だけで叩き出す衝撃的なパフォーマンスを見せました。

爆発力が高いというのは逆に言えば、好不調の波が激しいという事を表しているというのも覚えておいた方が良いかもしれません。シーズン最後の2試合での3PT成功率は2/21と散々な数字でした。

恵まれた身体からくるディフェンスでのポテンシャル、ハンドラーとしての優れたパスセンス等、魅力の多い現代的なプレーヤーであり、TOP5位内での指名は間違いないでしょう。

ジェイデン・マクダニエルズ

氏名ジェイデン・マクダニエルズ
カレッジワシントン大
学年フレッシュマン
生年月日2000年9月29日
ESPN
ランキング
7位(2019)
ポジションSF/PF
出身校フェデラルウェイハイスクール
(ワシントン州)
主な個人賞マクドナルドオールアメリカン(2020)
ジョーダンブランドクラシック(2020)
特記事項兄のジェイレン・マクダニエルズはNBAプレーヤー
長所・器用なスキル
・タフショットを沈めるシューティングスキル
懸念事項・オフェンススキルのブラッシュアップが必要

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
31.140.533.976.31.14.75.8
ASTBLKSTLPFTOPTS
2.11.40.83.33.213.0

ハイライト


NBAプレーヤーであるジェイレン・マクダニエルズの弟、ジェイデン・マクダニエルズ。
ウイングとしてはサイズに秀でており、クイックネスも上々。高いポテンシャルが見込まれる選手です。

アウトサイドからの得点を好む傾向にありFG成功率は40.5%と低めだが、タフショットも沈めるセンスがあり、FT成功率も76.3%と決して低くない。シュートセンスは高いので、シュートセレクションを磨けば得点力はまだまだ伸びるだろう。

ディフェンスでの将来性も高く、イメージとしてオーランドマジックのジョナサン・アイザックに近いでしょうか?

オフェンスよりも先にディフェンシブプレーヤーとして頭角を現すと予想しています。

タイリース・マキシー

氏名タイリース・マキシー
カレッジケンタッキー大
学年フレッシュマン
生年月日2000年11月4日
ESPN
ランキング
13位(2019)
ポジションPG
出身校サウスガーランドハイスクール
(テキサス州)
主な個人賞2ndチームオールSEC(2020)
SECオールフレッシュマンチーム(2020)
マクドナルドオールアメリカン(2019)
特記事項U18アメリカ選手権にUSA代表として出場。
長所・電光石火のクイックネス
・勝負強くレンジの広いアウトサイドシュート
懸念事項・安定感に欠ける

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
34.542.729.283.30.43.94.3
ASTBLKSTLPFTOPTS
3.20.40.92.42.214.0

ハイライト


one and doneの名産地、ケンタッキー大のフレッシュマン、タイリース・マキシー。

シーズン初戦の対ミシガン州立大戦では、終盤で勝負強いプレーを見せ26得点。チームを勝利に導く衝撃的なデビューを飾りました。

クイックネスに優れ、判断の良い賢いプレーヤー。3PT成功率は残念な数字ですが、FT成功率は8割越えと優秀なので、シュート精度にも不安は無いでしょう。

迷いの無いプレーは昨年UNCでプレーしたコビー・ホワイトとも共通。今年のウイングのドラフト候補の中では推しの1人です。


RJ・ハンプトン

氏名RJ・ハンプトン
所属ニュージーランドブレーカーズ
(NBL)
学年class of 2019
生年月日2001年2月7日
ESPN
ランキング
5位(2019)
ポジションSG/PG
出身校リトルエルムハイスクール
(テキサス州)
主な個人賞U17USA代表メンバー(2018)
特記事項class of 2020から2019に学年変更し、高校卒業を早めた。
長所・アスレティックでオールラウンドなプレー
懸念事項・NBAの強度に対応出来るか
・シューティングの安定感

ハイライト


USA代表としてU17ワールドカップ優勝も経験しているRJ・ハンプトン。世代を代表するコンボガードがカレッジをスキップし、ニュージーランドに渡ったのは大きな衝撃でした。

学年変更で高校の卒業を1年早めたハンプトンのプレーはまだまだ粗削りではありますが、屈強なプロ選手達の中でも彼のダイナミックなプレーは一際輝きを放っていました。

安定感には欠けますが、ハンドリング、パッシング、シューティングと全てにセンスを見せます。平均20.6分の出場で8.8得点3.9リバウンド2.4アシスト1.1スティールと攻守に活躍。学年変更をしなければ今季も高校生だったことを考えると、現在の完成度は立派です。

育成枠として数年先を見越して獲得するのであれば、10位以内で獲得するだけの将来性のある選手でしょう。

ジョッシュ・グリーン

氏名ジョッシュ・グリーン
カレッジアリゾナ大
学年フレッシュマン
ESPN
ランキング
8位(2019)
生年月日2000年11月16日
ポジションSG/SF
出身校IMGアカデミー
(フロリダ州)
主な個人賞マクドナルドオールアメリカン(2019)
フープサミット(2019)
特記事項IMGアカデミーで全米制覇を達成。
IMGアカデミーでは田中力のチームメイト。
ソフォモア(日本の高1相当)までプレーしたヒルクレストプレップではディアンドレ・エイトンとチームメイト。
長所・屈強なフィジカルと優秀な跳躍力
・オールラウンドなスキルを備えるチームプレーヤー
懸念事項・器用貧乏の懸念

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
30.942.436.1781.33.34.6
ASTBLKSTLPFTOPTS
2.60.41.52.41.612

ハイライト


オーストラリア出身のウイング、ジョッシュ・グリーン。IMGアカデミーでは日本人選手の田中力君のチームメイトでもありました。

ニコ・マニオン、ジーク・ナージと目立つ同級生2人の陰に隠れていましたが、強靭なフィジカルと万能なスキルを駆使し、攻守に貢献したチームプレーヤー。これだけの能力を持ちながらもチームファーストのプレーが出来るのは、スター軍団のIMGアカデミーでの経験からでしょう。

アウトサイドシュートを磨けば、ロールプレーヤーとして息の長いキャリアを送る事が出来そうです。

ジョーダン・ウォラ

氏名ジョーダン・ウォラ
カレッジルイビル大
学年ジュニア
生年月日1998年9月9日
ESPN
ランキング
56位(2017)
ポジションSF
出身校ザパークスクールオブバッファロー
(ニューヨーク州)
主な個人賞3rdチームオールアメリカン(2020)
1stチームオールACC(2020)
特記事項父はナイジェリア人でナイジェリア代表のヘッドコーチ
ナイジェリア代表としてプレー経験有り
長所・高精度のアウトサイドシュート
・リバウンドにも強さを見せる
懸念事項・NBAのスピードに対応出来るか

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
33.144.040.281.31.76.07.7
ASTBLKSTLPFTOPTS
1.30.30.72.22.118.0

ハイライト


ルイビル大のエース、ジョーダン・ウォラ。屈強なフィジカルと精度の高いアウトサイドシュートを兼ね備えるウォラは、今年のドラフト候補のウイングの中で最も完成度の高いスコアラーでしょう。

強豪ルイビル大で3シーズンを過ごしただけあって、チームディフェンスもキッチリ出来る選手ですが、NBAのクイックなプレーヤーへのディフェンスは懸念事項。

彼の強みであるクイックな3PTシュートを安定して決める事が出来れば、NBAでも生き残る事が出来るでしょう。

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