ケンタッキー大の最重要プレーヤーは誰なのか

毎年有望な選手をNBAに送り出しているケンタッキー大。今年も多くのドラフト候補を擁し、所属カンファレンスであるSECのレギュラーシーズンを制した。

主力全員がNBA候補というチーム構成の中、主力5人(アシュトン・ヘイゲンス、タイリース・マキシー、イマニュエル・クイックリー、EJ・モンゴメリー、ニック・リチャーズ)の中で、ケンタッキー大の最重要プレーヤーは誰なのだろうか。

最近お気に入りのレーティングからちょっと考えてみようかなと。

レーティング

USG%Off Rtgチーム
Off Rtg
+/-Def Rtgチーム
Def Rtg
+/-TS%Reb%AST%STL%BLK%TO%
アシュトン・ヘイゲンス22.10%101.6108.9-7.393.195.5-2.452.90%7.50%36.50%3.50%0.70%24.10%
タイリース・マキシー22.80%106108.9-2.996.895.51.354.00%8.10%18.20%1.50%1.30%14.60%
イマニュエル・クイックリー23.20%122.6108.913.797.595.52.060.60%8.20%11.70%1.50%0.50%9.80%
EJ・モンゴメリー14.50%109.7108.90.893.495.5-2.155.90%14.50%5.20%1.00%5.50%15.50%
ニック・リチャーズ19.80%130.8108.921.993.295.5-2.370.30%16.50%1.80%0.20%8.30%13.00%
※2020年3月2日時点の数字

固いディフェンスでSECを制覇

個々のタレントが豊富なケンタッキー大だが、最大の強みはチームディフェンス。Def Rtg95.5、被FG%38.6%は共にSECでベストの数字だ。

ディフェンスの中心となっているのがビッグマンのニック・リチャーズとガードのアシュトン・ヘイゲンス。

リチャーズはケンタッキー大のゴール下に君臨し1試合平均2.2ブロック。高校時代はマクドナルドオールアメリカンにも選出された大器がカレッジ3年目にして遂に才能の片りんを見せ始めている。

ガードのヘイゲンスも1試合平均2.0スティールを記録し、ネイスミス最優秀ディフェンス選手賞のsemiファイナリストにもノミネートされている。2年目の今季はゲームメイクにも磨きをかけ、カレッジ屈指のガードに成長した。

オフェンスでチームを牽引するのはイマニュエル・クイックリー。正確無比なアウトサイドシュートで得点を重ね、対テキサスA&M大戦では8本の3PTを沈める活躍で30得点を叩き出した。FT成功率は驚異の92.2%を記録しており、シュート精度はカレッジ屈指だ。

ニック・リチャーズが攻守でチームを牽引


入学当初から活躍が期待されたリチャーズが3年目にして遂に花開いた。主力としてはOff Rtgではチーム1位でDef Rtgでもチーム2位。攻守共にケンタッキー大の最重要選手としてチームを牽引している。

ジャマイカ出身のビッグマンは現代風なスキルを備えた選手ではないが、恵まれた身体を駆使しインサイドを制圧し、高さや機動力ではNBA水準。ミドルレンジのシュートも向上させ、FT成功率も75.4%とビッグマンとしては優秀だ。

ドラフト2巡目~ドラフト外で控えのビッグマンを探すチームには選択肢の1つに入るだろう。

スタッツ上ではパッとしないが、レーティングに貢献度が表れているのがEJ・モンゴメリー。彼もまた高校時代はマクドナルドオールアメリカンに選出されたビッグマン。オールラウンドなタイプでグルーガイとして献身的なプレーを見せている。

これと言って跳び抜けたスキルはまだないが、昨季のPJ・ワシントンや今季のリチャーズの様に来シーズンはモンゴメリーにとって飛躍のシーズンとなるだろう。

ケンタッキー大は目下8連勝中で全米ランクも8位。NCAAトーナメントでも上位争いに食い込んで来そうだ。

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