デューク大のバーノン・キャリーJrが最優秀フレッシュマン賞を受賞

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全米で最も優れたフレッシュマンに贈られるUSBWAナショナルフレッシュマンオブザイヤー。

昨年はデューク大のザイオン・ウィリアムソンが受賞したこの賞を、今年もデューク大のバーノン・キャリーJrが受賞。キャリーはコンセンサス2ndチームオールアメリカにも選出されており、今回の選出も納得の結果です。

2014年からだけでもジャバリ・パーカー、ジャリル・オカフォー、ザイオン、キャリーと4人ものデューク大生がこの賞を受賞。そして2014年以降の受賞者全員がその年のドラフトで1巡目5位以内で指名を受けています。

キャリーも1巡目での指名が予想されてますが、現状の評価では流石に5位以内での指名は厳しそうです。

プロフィール

氏名バーノン・キャリーJr
カレッジデューク大
学年フレッシュマン
ESPN
ランキング		6位(2019)
生年月日2001年2月25日
ポジションPF/C
出身校NSUユニバーシティスクール
(フロリダ州)
主な個人賞NABC最優秀フレッシュマン賞(2020)
USBWA最優秀フレッシュマン賞(2020)
コンセンサス2ndチームオールアメリカン(2020)
1stチームオールACC(2020)
ACC最優秀新人賞(2020)
特記事項ジュニア(日本の高2相当)のシーズンには全米招待準優勝。
父は元NFLプレーヤー。
弟(class of 2023)はフットボールをプレーする前にディビジョン1の大学からフットボールの奨学金を獲得。
長所・支配的なパワーとローポストでの巧みなポジション取り
・意外と柔らかなシュートタッチ
・見た目以上のクイックネス
・時折見せるクイックでスムースなドライブ
懸念事項・ウイングスパンは平凡
・ローポストに限定されているプレーエリアを広げる事が出来るか

スタッツ

出場時間(分)FG%3PT%FT%OFF RebDEF RebREB
24.957.738.1672.76.18.8
ASTBLKSTLPFTOPTS
1.01.60.72.7217.8

アドバンススタッツ

USG%OFF RTGDEF RTG+/-TS%OFF REB%
30.90%121.187.433.7062.60%13.10%
DEF REB%REB%AST%STL%BLK%TO%
28.90%21.10%8.30%1.60%5.80%12.50%

ハイライト

カレッジ屈指のパワープレーヤー

元NFLプレーヤーを父に持ち、カレッジでも圧倒的なパワーでインサイドを支配したバーノン・キャリーJr。高校の下級生時から高い評価を受け、その存在を広く知られてきました。

高校時代はフロリダのNSUユニバーシティスクールに所属し、ジュニア(日本の高2相当)のシーズンには1学年下のスコッティ・バーンズと共にチームを全米招待トーナメントの準優勝に導いています。

カレッジでも抜群の安定感でデューク大のインサイドを支えました。

彼の最大の魅力はパワーと見た目以上のクイックネス。ポジション取りが上手く、ローポストでボールを得た時点でイージーシュートに繋がるポジションを確保しているケースが多々見られました。

シュートタッチも悪くはありませんが、3PT試投数は1試合平均0.7本。3PT成功率は当てにしない方が良いでしょう。FT成功率はフレッシュマンのインサイドならば、こんなものだろうという数字。

キャッチ&シュートの得点効率は現時点ではまだまだ武器とは言えず、研鑽が必要でしょう。

能力の高さは折り紙付きのキャリーですが、この手のオールドスクールなインサイドプレーヤーが昨今のドラフトで高い評価を受けるかと言われれば...。

と、なると争点は彼がよりオールラウンドなプレーヤーに成長出来るかという点になりそうです。パスセンス、シュートセンスもビッグマンとしては非凡で、クイックネスも優れているので、ハンドリングが向上すれば現代的なプレーヤーに化けるかもしれません。

時折見せるドライブは切れ味も悪くなく、カレッジのビッグマン相手には効果的でした。

カレッジでは未完成の素材だったバム・アデバヨがNBAのオールスターにまで開花しているので、チームの育成方針と与えられた役割がフィットすればキャリーにも同様の成長が期待出来ます。

身体測定結果はそこそこ

靴有身長(cm)裸足身長(cm)体重(kg)ウイングスパン(cm)スタンディング
リーチ(cm)		備考
バーノン・キャリーJr208.3205.7125.7215.9275.62018年USA代表候補キャンプでの計測
PF平均207.2204.0103.9217.5272.52015-2019のドラフトコンバイン平均

カレッジではインサイドを主戦場としたキャリーですが、ウイングスパンはパワーフォワードの平均以下。

カレッジではパワーを武器にポストディフェンスでも優れた数字を残していましたが、NBAではサイズのあるプレーヤーに苦労するかもしれません。

近年はインサイドプレーヤーも機動力やカバーリングの速さを求められる傾向にある様なので、体重を落とし機動力やクイックネス重視にシフトしていく方が良さそうです。

前述の通り、クイックネスはビッグマンとして高いレベルにあり、育成、成長次第ではディフェンスにおいても複数のポジションをカバーする現代的なビッグマンに化ける可能性を秘めています。

追記：アーリーエントリーを表明

現地時間2020年4月10日、同期のカシアス・スタンリーに続き、バーノン・キャリーJrもTwitter上でアーリーエントリーを表明。

バーノン・キャリーJrは1巡目指名が有力視されており、カレッジに戻ることはないでしょう。予想指名順位は10位～15位辺りでしょうか。
 

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