NBAドラフト2020:ワシントン大のインサイドに君臨したアイザイア・スチュワート
ワシントン大のインサイドに君臨したビッグマン、アイザイア・スチュワート。学年屈指のビッグマンとして、シーズン開幕前にはドラフト上位指名候補の高い評価を受けていたスチュワートが、遂に2020年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明した。
ジャレン・ジャクソンJrやジョーダン・プールを輩出した高校バスケの名門、ラルミエールスクール出身のエリートビッグマンだったが、ワシントン大では勝利に恵まれずシーズン成績15勝17敗で所属カンファレンス最下位に終わった。
チームの成績に比例し、チームを勝たせることが出来なかったスチュワート自身のドラフト評価も大きく下落した。
ジャレン・ジャクソンJrやジョーダン・プールを輩出した高校バスケの名門、ラルミエールスクール出身のエリートビッグマンだったが、ワシントン大では勝利に恵まれずシーズン成績15勝17敗で所属カンファレンス最下位に終わった。
チームの成績に比例し、チームを勝たせることが出来なかったスチュワート自身のドラフト評価も大きく下落した。
プロフィール
身体測定結果
スタッツ
アドバンスドスタッツ
ハイライト
トラジショナルなインサイドプレーヤー
まずはオフェンスから。パワーが売りのプレーヤーとして知られるが、ローポストでのフットワークは巧みで、ペイントエリア付近でのシュートタッチも良い。カレッジレベルではローポストでボールを受けるとアンストッパブルなプレーヤーだった。
過小評価されているのは彼のミッドレンジジャンパー。フリースローの成功率77.4%は、カレッジのビッグマン、特にフレッシュマンとしては特筆すべき数字。フリースローをこれだけの確率で沈める事が出来てるのであれば、シューティングに関してはプレーエリアを広げていくだろう。
ディフェンスでは1試合平均2.1ブロックの数値が目に付く。長いウイングスパンを持ち、リムプロテクターの素質を持つが、ディフェンスでのIQや先を読む力はまだまだ発展途上。ワシントン大はゾーンディフェンスを基本とするチームだが、スチュワートはポジション取りやカバーに戸惑うシーンが見受けられた。
カレッジではディフェンスに課題を残したが、これがチームのスタイルにフィットしなかったからと見るか、彼自身の能力によるものと見るかで評価は分かれる。優れたディフェンシブプレーヤーに成長するポテンシャルを秘めた体格を持つが、クイックネスは並である。
身長やスタンディングリーチはパワーフォワードとしては理想的な数字だが、センターとしては少し物足りない。NBAではパワーフォワードとしてプレーしたいが、プレーエリアの狭さとクイックネス不足が懸念される。
予想指名順位は1巡目後半
シーズン開幕前は1巡目上位指名が予想されたアイザイア・スチュワートだったが、シーズンが進むにつれ、徐々に評価を下げて行った。要因の1つはスチュワートがワシントン大の2-3ゾーンにフィットしなかった事だろう。その結果としてワシントン大はことごとく接戦を落とし、所属カンファレンスのPac-12の最下位に沈んだ。
体型だけを見ればドラフト上位指名級の素質を持つが、彼の懸念事項であるクイックネス不足、オフェンスでの狭いプレーエリアは、アップテンポでオールラウンドな技術が求められる現代NBAでは致命傷になり兼ねない。
予想指名順位は1巡目下位だが、彼にフィットするチームからの指名を受ければ、意外と美味しいピックになるかもしれない。