その時歴史が動いた、ジェイレン・グリーンはGリーグへ
class of 2020の注目選手、ジェイレン・グリーン。
高校の有望選手がGリーグ経由でNBAドラフトにエントリーした前例が無いため、どの程度の活躍をすれば評価を上げるのか、はたまた逆に落としてしまうのかというのは不透明。
グリーンのドラフト評価次第が、来年以降のこのプログラムの参加者に大きく影響するでしょう。
ESPNランキングではclass of 2020で1位にランクされ、スポーツイラストレイテッド誌選出の高校年間最優秀選手賞も受賞している高校バスケ界を代表するプレーヤーの1人です。
ここまで進路選択を引き延ばしてきたグリーンだったが、遂に進路を公表。オーバーン大、メンフィス大、オーストラリア/ニュージーランドNBLが最終候補と見られていたが、グリーンが取ったコースはNBAの下部組織であるGリーグへの挑戦でした。
本来であれば現地時間の午後1時にグリーンがライブ配信で進路を公表する予定でしたが、グリーンの配信を前に大手メディアがグリーンのGリーグ挑戦をすっぱ抜き。この事からも彼への注目度の高さが分かるでしょう。
Gリーグ入りを選択したグリーンですが、カレッジに進まなければいけないのであれば、ペニーがヘッドコーチを務めるメンフィス大に進学していたとコメントした模様。グリーンがかつてのアイドルプレーヤー、ペニーの下でプレーする姿も見てみたかったかな。
ここまで進路選択を引き延ばしてきたグリーンだったが、遂に進路を公表。オーバーン大、メンフィス大、オーストラリア/ニュージーランドNBLが最終候補と見られていたが、グリーンが取ったコースはNBAの下部組織であるGリーグへの挑戦でした。
本来であれば現地時間の午後1時にグリーンがライブ配信で進路を公表する予定でしたが、グリーンの配信を前に大手メディアがグリーンのGリーグ挑戦をすっぱ抜き。この事からも彼への注目度の高さが分かるでしょう。
Gリーグ入りを選択したグリーンですが、カレッジに進まなければいけないのであれば、ペニーがヘッドコーチを務めるメンフィス大に進学していたとコメントした模様。グリーンがかつてのアイドルプレーヤー、ペニーの下でプレーする姿も見てみたかったかな。
現代的なビッグマンのアイザイア・トッド、デロン・ウィリアムスを彷彿とさせるガードのダイシェン・ニックスもグリーンに続いて高卒Gリーグ入りを決めています。
blessing from the man above🙏🏽❤️ pic.twitter.com/TItfZTSX85— Jalen Green🤍 (@JalenGreen) April 16, 2020
プロフィール
ハイライト
ジェイレン・グリーンって
高校では下級生の頃から広く知られてきたジェイレン・グリーンですが、普段アメリカの高校バスケを見ない方にとっては、聞き慣れない名前かもしれません。
U17、U19と世代別アメリカ代表に選出され、2度のワールドカップ優勝を経験。2018年のU17ワールドカップではチームハイの平均15.7得点を記録し、チーム最年少ながら大会最優秀選手賞を受賞した世代を代表するプレーヤーです。
2019年のU19ワールドカップではアウトサイドが不調で波に乗れませんでしたが、チームの大会制覇に貢献しています。
一度爆発すると手の付けられない得点力、美しい飛空姿勢からどんなシュートでもねじ込む決定力の高さが魅力。昨年夏のAAUや、プロリフィックプレップでプレーした高校最後のシーズンでも、グリーンの終盤での勝負強さは際立っていました。誰よりもシュートが上手いプレーヤーでも、誰よりも安定感のあるプレーヤーでもありませんが、"ボールを渡せば何とかしてくれる"、そんなスター性を感じさせる特別なプレーヤーです。
この2校に加えてオーストラリア・ニュージーランドNBLも候補の1つと見られていましたが、結果としてグリーンが選んだのは新しい道であるGリーグでした。
何故名門大への進学を蹴ってGリーグへ?
グリーンの高校卒業を前に多くの強豪カレッジによって彼の争奪戦が繰り広げられた中、有力校と見られたのは高校屈指のポイントガードであるシャリーフ・クーパーが進学を予定しているオーバーン大、アシスタントコーチのマイク・ミラーがグリーンと強いコネクションを築いているメンフィス大の2校。この2校に加えてオーストラリア・ニュージーランドNBLも候補の1つと見られていましたが、結果としてグリーンが選んだのは新しい道であるGリーグでした。
近年、高校卒業後に海外プロリーグを経由してNBAドラフトに進むプレーヤー、プレップ経由でカレッジをスキップしてNBAドラフトに進むプレーヤーは増加の傾向にありますが、有力高校生の進路の王道は今もNCAAディビジョン1強豪校への進学。
これまでもGリーグ入りを検討していると報じられた高校生はいましたが、実際にGリーグ入りを果たした選手出ていませんした。
これまでもGリーグ入りを検討していると報じられた高校生はいましたが、実際にGリーグ入りを果たした選手出ていませんした。
グリーンのGリーグ入りは今後新たなトレンドとなるかもしれません。
では、グリーンは何故Gリーグという新たな道を選んだのでしょうか?
実は、この高卒Gリーグ入りのプログラムは昨シーズンから存在しました。高校卒業後、年間12万5千ドルのサラリーを得てGリーグでプレーし、NBAドラフトに備えるというプログラムでしたが、育成の概要が不透明だったこともあり、昨シーズンにこのプログラムにエントリーしたプレーヤーはゼロ。
今季、このプログラムが育成に重点を置いて一新。エントリーしたプレーヤーはどのNBAチームとも繋がらない新チームで、NBAでの経験豊富なベテランコーチの下で研鑽するという新たなプログラムとなりました。
ドラフト上位でNBA入りを目指すグリーンの様なプレーヤーにとって、個人の育成に重点が置かれ、NBAでの経験豊富なベテランコーチから指導を受ける事の出来る環境は魅力。
Gリーグが提示するサラリーが上がったことも一因と見る声がありますが、数十万ドルレベルであれば、NBAドラフトの指名順位次第ではすぐに取り返せる金額。その金額の為に、リスクを取って新たな道を選んだとは思えません。
Gリーグが有望高校生向けの育成プログラムとして環境を整えたことが、グリーンのGリーグ入りの最大の要因でしょう。
2021年のドラフトへの影響は?
ジェイレン・グリーンがNBAドラフトにエントリーが可能となるは、2021年。現状、グリーンはケイド・カニングハム、エバン・モーブリーと並んで2021年のドラフト1位指名有力候補です。高校の有望選手がGリーグ経由でNBAドラフトにエントリーした前例が無いため、どの程度の活躍をすれば評価を上げるのか、はたまた逆に落としてしまうのかというのは不透明。
グリーンのドラフト評価次第が、来年以降のこのプログラムの参加者に大きく影響するでしょう。
高校No1プレーヤーのGリーグ入りは、NBA史に新たな1ページを刻む歴史的な選択になるかもしれません。