NBAドラフト2020:アリゾナ大のニコ・マニオンがアーリーエントリーも、少なくはない懸念事項
アリゾナ大のフレッシュマンガード、ニコ・マニオン。高校ではマクドナルドオールアメリカンをはじめとした高校3大オールスターゲーム全てに選出され、既にイタリアのフル代表デビューも果たしている、今年のドラフト注目選手の1人。
高校時代にclass of 2020からclass of 2019へと学年変更をしており、3月に19歳になったばかりで、ドラフト候補の中では年齢が若い選手の1人。今年のドラフトはPGが豊富と言われているが、上級生の候補が多く、若いマニオンは上位指名候補と見られている。
高校時代はスコアラーのイメージが強かった、マニオンはアリゾナ大でフロアリーダーの役割を務め上げ、平均アシスト数は5.2本と上々の数字を残した。
マニオンが将来有望な選手である事は間違いないが、カレッジでの彼のプレーを見ていると、NBAでのプレーへの懸念事項も少なくない。
高校時代にclass of 2020からclass of 2019へと学年変更をしており、3月に19歳になったばかりで、ドラフト候補の中では年齢が若い選手の1人。今年のドラフトはPGが豊富と言われているが、上級生の候補が多く、若いマニオンは上位指名候補と見られている。
高校時代はスコアラーのイメージが強かった、マニオンはアリゾナ大でフロアリーダーの役割を務め上げ、平均アシスト数は5.2本と上々の数字を残した。
マニオンが将来有望な選手である事は間違いないが、カレッジでの彼のプレーを見ていると、NBAでのプレーへの懸念事項も少なくない。
Projected lottery pick Nico Mannion from Arizona has declared for the NBA Draft, he told ESPN. https://t.co/Yrv0QFJrfR
— Jonathan Givony (@DraftExpress) April 7, 2020
プロフィール
身体測定結果
スタッツ
アドバンススタッツ
ハイライト
フレッシュマン屈指のスコアリングガード
マニオンの長所は何と言ってもその得点力。爆発力の高いアシストと切れ味鋭いドライブから、フレッシュマンのPGながらチーム2位となる平均14.0得点を叩き出した。
ドライブを得意とするマニオンだが、クイックネスはNBAレベルで見れば並。また、ドリブルでの方向転換やステップ等の横の技術はまだまだ。カレッジでもクイックネスに優れるディフェンスとマッチアップした際には、縦に抜ききれず苦戦を見せた。
フィジカルも弱く、コンタクトを受けてのフィニッシュの決定力の低さも課題だ。
フィジカルも弱く、コンタクトを受けてのフィニッシュの決定力の低さも課題だ。
ディフェンスを抜けない場合はフローターやランナー系のシュートを得意としているのだが、フィニッシュのバリエーションに乏しく、ショットブロッカーの餌食になるケースも。シュートセレクションにも改善の余地を残している。
NBAでマッチアップするディフェンスはカレッジよりもクイックネス、サイズ、フィジカルコンタクトの強さに優れ、マニオンがNBAで生き残るにはディフェンスのタイミングを外す横の技術を磨く必要が有る。
ディフェンスに大きな不安
クイックネスとフィジカルコンタクトを弱点としている事は上でも触れたが、これはディフェンス面で更に大きな不安となる。
カレッジレベルでもフィジカルコンタクトの強いガードへのディフェンスを苦手とし、ガードの選手にもポストアップをされると簡単に押し込まれ、楽な得点を許してしまうシーンも。ウイングスパンも平凡と見られ、クイックネスに優れるガード相手にも苦労をするだろう。
技術の習得で改善される可能性があるオフェンスでの懸念事項とは異なり、身体的ポテンシャルに乏しいマニオンのディフェンスでの課題は、NBAではクリティカルな弱点になり兼ねない。
つまるところNBAにフィットするのか?
マニオンの懸念は彼の長所がNBAで通用するのか、短所がNBAでは致命傷になってしまうのではないか、要するにマニオンはNBAにフィットしないのではないかという話。
オフェンスに関しては、技術の高い選手なので改善が期待できるが、ディフェンスは...。
1年目から目覚ましい活躍を見せたマニオンがカレッジプレーヤーとして優秀であることは間違いないのだが、NBAで通用するかというのは、また別のお話。
NBAでは十分な出場時間が与えらるかは不透明だが、カレッジでは怪我さえなければ出場時間は担保されるので、せめて後1年カレッジに残留してオフェンスの多様性を磨いてからの方が良いのではと。
勿論、見る目の無い僕の懸念なので、杞憂に終わる可能性も十分にある。
同じヨーロッパ出身という事で目指すべき方向性としてはトニー・パーカーですかね。
NBAでは十分な出場時間が与えらるかは不透明だが、カレッジでは怪我さえなければ出場時間は担保されるので、せめて後1年カレッジに残留してオフェンスの多様性を磨いてからの方が良いのではと。
勿論、見る目の無い僕の懸念なので、杞憂に終わる可能性も十分にある。
同じヨーロッパ出身という事で目指すべき方向性としてはトニー・パーカーですかね。