NBAドラフト2020:唯一無二のセンスを誇るガード、ラメロ・ボール
今まで何度書いてきたか分からないですが、今一度ラメロ・ボールを。
ボール3兄弟の末っ子として、高校入学当初から大きな注目を集めてきたラメロ・ボール。当時は今ほどの身長は無かったけれど、溢れ出るバスケットセンスは当時からずば抜けていました。
高校退学からのリトアニアでのプロ入り、そしてアメリカ高校バスケ界に復帰からのNBL入りと波乱万丈のキャリアを送ってきたラメロですが、経験値の高い選手とも言えるでしょう。
ラメロのここまでのキャリアにご興味あればこちらを是非。
高校時代のラメロのハイライトでおススメなのが、ソフォモアのシーズンの対オークヒルアカデミー戦。
アメリカ高校バスケ界を代表する強豪校、オークヒルアカデミーはカーメロ・アンソニーをはじめとし、多くのNBA選手を輩出しています。
このシーズンのオークヒルアカデミーも
ボール3兄弟の末っ子として、高校入学当初から大きな注目を集めてきたラメロ・ボール。当時は今ほどの身長は無かったけれど、溢れ出るバスケットセンスは当時からずば抜けていました。
高校退学からのリトアニアでのプロ入り、そしてアメリカ高校バスケ界に復帰からのNBL入りと波乱万丈のキャリアを送ってきたラメロですが、経験値の高い選手とも言えるでしょう。
ラメロのここまでのキャリアにご興味あればこちらを是非。
LaMelo Ball dropped a triple-double in his latest game, including this CLUTCH game-tying triple ❄️
— SportsCenter (@SportsCenter) November 25, 2019
(via @NBL)pic.twitter.com/sjGLECDiSm
プロフィール:ラメロ・ボール
ハイライト
実は実績抜群のプレーヤー
本来であれば、2020年に高校を卒業するclass of 2020のプレーヤーだったラメロ・ボール。チノヒルズハイスクールで3兄弟揃ってプレーする為に、高校入学を1年早めています。
あまり評価をされていませんが、ラメロは高校時代から抜群の実績を残してきたプレーヤーです。
フレッシュマン(日本の中3相当)のシーズンからチームの主力としてチノヒルズハイスクールのシーズン無敗に貢献。ソフォモア(日本の高1相当)のシーズンには全米屈指の強豪校のエース兼司令塔としてチノヒルズハイスクールを牽引。
ラメロと同学年のプレーヤーでこれ程の実績を残していたのは学年変更前のRJ・バレットくらいでしょう。
高校時代のラメロのハイライトでおススメなのが、ソフォモアのシーズンの対オークヒルアカデミー戦。
アメリカ高校バスケ界を代表する強豪校、オークヒルアカデミーはカーメロ・アンソニーをはじめとし、多くのNBA選手を輩出しています。
このシーズンのオークヒルアカデミーも
- マット・コールマン⇒テキサス大
- リンデル・ウィギントン⇒アイオワ州立大⇒Gリーグ
- タイショーン・アレキサンダー⇒クレイトン大
- ビリー・プレストン⇒カンザス大⇒Gリーグ等
- デイビッド・マコーマック⇒カンザス大
と後にカレッジの強豪に進むエリートだらけ。
この試合でチノヒルズハイスクールは黒星を喫しましたが、ラメロがゲームハイの36得点を叩き出しその実力を証明。当時今よりも10㎝以上身長の低かったラメロですが、溢れる才能を見せつけています。
父親ラバー・ボールとコーチとの確執でジュニア(日本の高2相当)のシーズンを前に高校を中退し、プロへの道を歩んだラメロ(その後一度高校バスケに復帰しましたが)。
オーストラリア/ニュージーランドのNBLでは、リーグ史上最年少でのトリプルダブルも達成し、プロとしての実績も積んでいます。
全米屈指の強豪校で活躍し、複数のプロチームでもプレーしているラメロは、実は今年のドラフトで最も経験値の高いプレーヤーの1人です。
唯一無二のセンスを誇るビッグガード
ビッグガードという点では兄のロンゾと同様のラメロですが、プレースタイルは異なります。
運動能力が高く、攻守にオールラウンドな貢献を見せたロンゾに対して、ラメロはよりクリエイティブなプレーを持ち味とする華のあるプレーヤー。これだけのサイズとセンスを持ち合わせたプレーヤーは唯一無二と言えるでしょう。
高校卒業後はオーストラリア・ニュージーランドのプロリーグ、NBLに進んだラメロ。シーズン中盤に怪我で戦線を離脱してしまいましたが、平均17得点7アシスト7.5リバウンド1.67スティールを記録。平均アシストとスティールはNBL全体で2位と優秀なスタッツを記録しました。
シーズンが進むに連れ、徐々にNBLに適応し、怪我で離脱する前の5試合では平均23.2得点8.4アシスト9リバウンド1.6スティールと圧倒的な数字を残し、NBL史上最年少でのトリプルダブル、2試合連続でのトリプルダブルも達成しています。
プロレベルでもオールラウンドな活躍を見せたラメロですが、得点効率の低さは課題です。
速攻、アイソレーション、スポットアップとどれも効率はイマイチ。ピック&ロールとキャッチ&シュートの効率は悪くなく、スピードの緩急の巧みさとフィニッシュのバリエーションは目を見張ります。フィジカルコンタクトには弱いものの、コンタクトを恐れる様子はありません。
急速な身体的成長が落ち着いたことでシュート精度は安定してくるのではと。また、ラメロがプレーしていたのが屈強なフィジカルを誇るプロリーグだったことを鑑みても、ラメロの得点効率は改善するのではと予想しています。勿論、フィジカルの向上は必須ですが。
また、ラメロのプレーで忘れてならないのが、創造性溢れるアシスト。
チームメイトや観客の意表さえ突いてします視野の広さ、的確なパスを供給する技術はPGが充実する今年のドラフトでも屈指でしょう。NBLでもピック&ロールからのアシストで、1試合平均7.8点を生み出しました。
高校時代のハイライトから、ディフェンスをしないというイメージが定着してしまったラメロですが、ディフェンスでもプレーの予知に優れます。
ギャンブルの要素も多く、チームディフェンスを学ぶ必要はありますが、サイズの利により複数のポジションをカバー出来るポテンシャルがあります。
バスケットボールのセンスは今年No1
今年のドラフト候補で身体的なポテンシャルのNo1はジェームス・ワイズマンですが、バスケットボールのセンスで言えば、No1はラメロ・ボールでしょう。
日本では素行に問題がある様に切り取られた情報ばかりが流れていますが、実際にNBLでのシーズンではコート内外で問題を起こしてはいません。
現在はスパイアインスティテュート時代のコーチで元NBAプレーヤーのジャーメイン・ジャクソンがラメロのマネージャーを務め、ラメロの言動にはラバー・ボールの影響も感じられません。
今後もラバー・ボールのコメントをメディアが面白がって報じる事はあっても、ラメロがそれに流されることは無いと予想しています。既にリトアニア、オーストラリアと海外2か国のプロチームでプレーし、実は経験値も高いのがラメロ。
また、忘れてはいけないのが、ラメロがこれまで何度も世間の予想を上回ってきたという事実。彼が高校を中退した時、カレッジをスキップした時、ドラフト上位指名候補という姿をどれだけの人が想像したでしょうか?
現在も"地雷"という評価が囁かれるラメロですが、そんな声も活躍で一蹴してくれるでしょう。
3兄弟の中で1番センスがあるのかなぁと思います!
返信削除どこのチームに行くのかが今から楽しみです。
P.S いつも凄い情報量だなぁと思いながら楽しく拝見させて頂きております!
まさみさん
削除コメント頂き、ありがとうございます。
波乱万丈のキャリアを歩んでいる彼ですが、NBAで成功を収めてほしいと願っております。
いつも私の誤字脱字だらけの駄文にお付き合い頂きありがとうございます。