ペニーのメンフィス大へ今年もサラッと5つ星ビッグマンが加入

母校であるメンフィス大のヘッドコーチとして3シーズン目を迎える"ペニー"ことアンフェニー・ハーダウェイ。

昨季、元NBAのスタープレーヤーであるペニーの下には高校No1プレーヤーだったジェームス・ワイズマンをはじめ、多くのスタープレーヤーが集いました。今季は昨年と比べるとリクルートに苦戦をしていたメンフィス大でしたが、class of 2021から学年変更をしたビッグマン、ムーサ・シセの獲得に成功しました。

ギニア出身のシセの進路選択には、昨季メンフィス大でプレーし、ニュージャージーのセントベネディクトプレップ時代にシセとチームメイトだったプレシャス・アチュワから助言が大きく影響した様です。


ムーサ・シセ

学年:class of 2020
出身校:ローザンヌカレッジエイトスクール(テネシー州)
ポジション:C/PF
ESPNランキング:24位

ハイライト


ギニア出身の原石がメンフィス大に加入

ギニア出身のビッグマン、ムーサ・シセ

技術はまだまだ未熟なプレーヤーですが、ウイングスパン223.5cmスタンディングリーチ284.5cmと言われる恵まれた身体に加え、ビッグマンとしては驚異的な運動能力を備えるNBA候補生です。

ケンタッキー大、フロリダ大などのメジャーカンファレンスの強豪校からもオファーを受ける中、元チームメイトであり、昨季メンフィス大でプレーしたプレシャス・アチュワからの助言もあり、ペニー率いるメンフィス大への進学を選択しました。

メンフィス大には昨季も世代屈指のビッグマン、ジェームス・ワイズマンが在籍していましたが、シセはワイズマンと比較してもまだまだ原石の選手。シセの育成に成功すれば、ペニーのコーチとしての評判は大きく高まるでしょう。

シセのオフェンス技術が発展途上であり、メンフィス大のガード陣はインサイドプレーヤーを上手く使ってくれるタイプではない事から、カレッジでの1シーズン目は運動能力とサイズを駆使したディフェンスに注目です。

2021年のドラフト候補にはビッグマンが不足しており、シセが1巡目候補になる可能性も十分に考えられますが、私的には数年カレッジで過ごし、オフェンススキルを磨いてからの方が良い気がしています。

今年も豊富なタレントが揃うメンフィス大

ジェームス・ワイズマン、プレシャス・アチュワの2人がアーリーエントリーし、主力ガードのタイラー・ハリスがアイオワ州立大へ転校しますが、今年のメンフィス大にもNCAAトーナメントで好成績が期待出来るメンバーが残ります。

今季メンフィス大のエースとなるのが、高校時代にジョーダンブランドクラシックにも選出されたウイングのDJ・ジェフリーズ

昨季途中に膝の後十字靭帯断裂でシーズン終了となりましたが、フレッシュマンにして平均10.8得点を記録。運動能力とサイズに優れるウイングプレーヤーですが、3PT成功率も39.0%と良好。ディフェンスにも優れるオールラウンダーで、今季飛躍のシーズンを迎える事が期待されます。

ガードにもレスター・キノネスブーギー・エリスと得点力の高いプレーヤーが並びますが、キープレーヤーとなるのはジュニアのアレックス・ロマックスでしょう。

メンフィスイーストハイスクール出身で、高校時代からペニーの下でプレーしてきたロマックスは昨季チーム1位の平均4.3アシストを記録。強い個が揃うメンフィス大を上級生としてコントロールしてくれる事を期待しています。

ガード、ウイングに得点力が高い選手が揃うメンフィス大。ムーサ・シセがインサイドでディフェンスとリバウンドで期待通りの活躍を見せてくれれば、メジャーカンファレンス校にも十分対抗できるだけの戦力が揃っています。


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