2021年ドラ1候補、ケイド・カニングハムがデビュー戦で安定のダブルダブル

2021年のドラ1有力候補、オクラホマ州立大フレッシュマンのケイド・カニングハム。

昨シーズン、強豪のモントバードアカデミーをシーズン無敗に導いた登録身長6フィート8インチ(203.2cm)の大型ガードが、遂にカレッジデビューを果たしました。

シーズン初戦でオクラホマ州立大はカニングハムの地元校、テキサス大アーリントン校とアウェーで対戦。

敵地での開幕戦ということでオクラホマ州立大は立ち上がりに苦しみましたが、75-68でシーズン初戦を勝利で飾ります。

残念ながら、オクラホマ州立大は過去のアシスタントコーチの収賄事件により、シーズン終了後のトーナメントには出場が出来ませんが、来年のドラ1有力候補であるカニングハムのプレーには要注目です。

新人とは思えない多彩且つ安定したプレー


ドラ1位候補のデビュー戦とあって、多くの注目が注がれたこの試合。当の本人はそんな事は全く意に介さないかの様に落ち着いたプレーを披露します。

経験豊富なベテランの様に徐々にエンジンを上げ、21得点10リバウンド3アシストを容易く稼ぎ、終盤にはファールゲームで得たフリースローをキッチリと沈め試合を締めくくりました。

ちなみにオクラホマ州立大のプレーヤーが20得点10リバウンドを達成したのは2018年以来です。

1対1からのミッドレンジジャンパーやドライブ、コーナーからのクイックなキャッチ&シュート、トップからのプルアップ3と多彩なパターンで得点を重ねる姿は新人とは思えず。大型ガード故のサイズの利とフィジカルを駆使し、自分よりも小さくクイックなガードにも難なく対応する完成度の高さは流石の一言。

完成度の高いカニングハムのプレーの中でも、特に目を引いたのが彼のプレーのテンポや切り替えの巧みさ。

自身のリズムでゆったりと試合を展開したかと思えば、隙あらばボールをプッシュ。1対1の場面でも方向転換やチェンジオブペースでディフェンスを翻弄しする悠々として変化に富んだプレーが印象的でした。

フレッシュマンとは思えない落ち着き払ったゲームコントロールを披露し、ドラ1有力候補に相応しいデビュー戦となりました。

ボイトンコーチによるなりふり構わないリクルート

今回のデビュー戦とは関係ありませんが、カニングハムのリクルートに関する豆知識を1つ。

2016年にオクラホマ州立大のアシスタントコーチとなり、2017年からはヘッドコーチを務めるマイク・ボイトン。彼はアシスタントコーチ就任の初年度から、当時まだフレッシュマンでこれ程までには高い評価を得ていなかったカニングハムに声を掛けていた様です。

徐々に学年トッププレーヤーへと評価を上げていくカニングハム獲得に向けて、ボイトンはカニングハムの兄であるキャナン・カニングハムをオクラホマ州立大のアシスタントコーチに招聘。

その甲斐あって、カニングハムは兄のアシスタントコーチ就任後にオクラホマ州立大へのコミットを決めています。

ちなみに、この家族囲い込みのパターンはカレッジバスケでよく見られる手法。

現在NBAで活躍するMPJの時もそうでしたし、もう1人の2021年のドラ1有力候補であるエバン・モブリーも父がアシスタントコーチに招聘されたUSCへと進学をしています。

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