高校No1スコアラー、ジェイデン・ハーディがシエラキャニオンを下す

高校バスケ界で今最も勢いのあるプレーヤー、ジェイデン・ハーディ。

class of 2021で学年4位にランクされるハーディは、先日のGEICO Top Flight Inviteで、圧巻のスコアリングパフォーマンスを見せ、彼への注目がひと際高まっています。

ハーディを中心とし、コロナドハイスクールのメンバーで構成されるエアナドが、シエラキャニオンスクールのメンバーで構成されるCBCと対戦。

CBCはclass of 2022でNo1ガードのアマリ・ベイリーや、レブロン・ジェームズの息子であるブロニー・ジェームズを有するカリフォルニア屈指の強豪校です。

試合は終盤にハーディが爆発力を見せ、試合を優位に進めていたCBCを逆転。エアナドが89-83で勝利しています。

学年No1プレーヤーへのアピールが続く


先日のGEICO Top Flight Inviteでの3試合で全米トップレベルの強豪を相手に平均31.3得点を叩き出し、全米No1プレーヤーの座に名乗りを上げたジェイデン・ハーディ。

この日もティップオフではじかれたボールをキャッチするとそのまま速攻でダンクを決め、開始早々から格の違いを感じさせ、ゲームハイの39得点。

アウトサイド主体のスコアリングスタイルのハーディは好不調の波も激しいプレーヤーですが、一度波に乗ればどんな難しいシュートでも容易く沈めてしまう爆発力が魅力。

ステップバックや3PTを得意とするハーディのスタイルはプロ向きかなと。

運動の力よりもディフェンスとの駆け引きを中心にスコアを重ねていくスタイルは、今年のドラフト上位候補のアンソニー・エドワーズにも近いかもしれません。エドワーズには運動能力やフィジカルの強さで及びませんが、スムースで精度の高いアウトサイドシュートはハーディが上でしょう。

GEICO Top Flight Inviteでは、学年No1プレーヤーのチェット・ホルムグレン擁するチームシズルにも勝利し、ハーディは高校No1プレーヤー有力候補の1人です。

ベイリーがオールラウンドなプレーで牽引

敗戦したCBCですが、スターティングメンバーには最上級生が不在。既に今シーズン強豪相手に試合経験を積んでいたエアナドに接戦を演じた事は評価するべきでしょう。

CBCを牽引するのはclass of 2022で学年3位にランクされるアマリ・ベイリー。

昨シーズンはBJ・ボストン(ケンタッキー大)、ザイアー・ウィリアムズ(スタンフォード大)に次ぐチーム3番手のプレーヤーでしたが、今季はチームの顔に。

元NFLプレーヤーのアーロン・ベイリーを父に持ち、抜群の運動能力を誇るアスリートタイプのプレーヤー。電光石火のファーストステップ、広い視野と堅実なゲームメイク、オールラウンドに安定したスキルセットを持ち、ジュニアながらに非常に完成度の高いプレーヤー。

チームの主役となる今季は飛躍のシーズンとなると予想していましたが、既にこれ程のプレーヤーとは...。抜群のクイックネスに加え、ディレクションチェンジにも優れるベイリーのドライブは高校レベルではちょっと止められないにありません。それでいて視野の広さと、的確なパスを通すスキルの高さも有り。

イメージとしては今年ゴンザガ大に進学したジェイレン・サッグスに近い気がしていますが、ジュニアのベイリーはサッグス以上のプレーヤーに成長する可能性を大いに感じさせます。

この試合でも30得点7アシスト6リバウンド2ブロックで攻守にチームを牽引。負けはしたものの、ベイリーのドライブから思うがままに得点を量産したベイリーのパフォーマンスはハーディにも引けを取りませんでした。

CBCにはレブロン・ジェームズの長男、ブロニー・ジェームズも在籍。スターティングメンバーの1人としてアウトサイドシュートで貢献。3PTを3本沈め9得点を記録しています。

ジェームズは父よりもサイズが小さく、現時点ではアウトサイドを得意とするコンボガード。高校屈指のガードであるベイリーと共にプレーする事はジェームズの成長に大きなプラスとなるでしょう。

コメント