カレッジ2020-2021シーズン:ジェリー・ウェスト賞は混戦模様
ボブ・クージー賞に続いてジェリー・ウェスト賞の注目選手を。
カレッジ最優秀シューティングガードに贈られるのがジェリー・ウェスト賞。ディアンジェロ・ラッセル、マリク・モンク、RJ・バレットと過去6人の受賞者の内3人をフレッシュマンが占め、ポジション別最優秀選手賞の中で、最もフレッシュマンの受賞率が高いのがこの賞です。
今年もデューク大のDJ・スチュワードとケンタッキー大のテレンス・クラークがフレッシュマンから注目リスト入りをしています。
人間離れした動きを見せるスコッティ・ルイス
※ハイライトは高校時代
本命不在のジェリー・ウェスト賞の注目選手の中で、私的に一番推しているのがフロリダ大のソフォモア、スコッティ・ルイス。
高校時代からダンカーとしてその名を全米に轟かせてきたルイスの最大の魅力は、攻守に発揮される人間離れした運動能力。その動きは"マトリックス"と呼ばれたショーン・マリオンを彷彿とさせます。
フレッシュマンの昨季は平均8.5得点3.6リバウンドに加え、1.2ブロック1.2スティールを記録し、カンファレンスのオールフレッシュマンチーム入り。ウイングの2wayプレーヤーとして、今年最も高いポテンシャルを感じさせるのがルイスです。
アウトサイドシュートの成功率と単調なオフェンスパターンが改善されれば、NBAドラフトでのロッタリー指名も十分に考えられる素材です。
華麗なるスター候補、テレンス・クラーク
1年でドラフトにアーリーエントリーする"One and Done"の名産地、ケンタッキー大(UK)のフレッシュマン、テレンス・クラーク。
名門プレップのブリュースターアカデミー出身のクラークはclass of 2021から学年変更をし、進学を1年早めUKに加入。ESPNランキングでは学年10位にランクされた注目プレーヤーです。
多彩なハンドリングと恵まれた運動能力を持ちながらも、強豪校の出身選手らしくチームの中で献身的にプレー出来るのがクラークの魅力。華々しいシューティングガードが全盛を誇った2000年代を思い出させる華麗さがクラークにはあります。
懸念事項はアウトサイドシュート。とは言え、まだカレッジでプレーしていないので、それがどの程度かは不明です。
近年、UK出身者のNBAでの活躍が目立ちますが、僕はクラークを次のスター候補に推しています。
ちなみに、ボストン出身の彼はセルティックスのファンで、セルティックスのスターであるジェイレン・ブラウンやジェイソン・テイタムともワークアウトをした事がある様です。
覚醒が期待される強豪カンザス大のオチャイ・アバジ
期待されながらも怪我などでメンバーが揃わず苦しんだ2018-2019シーズンのカンザス大(KU)。数少ない明るい話題は当時フレッシュマンだったオチャイ・アバジのサプライズ的な活躍でした。
当初レッドシャツだったアバジはシーズン途中に出場選手に登録されたにも関わらず、アスレティックに躍動。シーズン最後の16試合全てにスターティングメンバーとして出場する活躍を見せました。
何かに1つに飛び抜けている訳ではありませんが、ボールを持てば"何かやってくれる"空気が漂う雰囲気のあるプレーヤー。
ソフォモアの昨季は少し伸び悩んだ感もありましたが、上級生となった今季はエースとして覚醒してくれるでしょう。
大本命不在のジェリー・ウェスト賞
上に挙げた3人以外ではビラノバ大ソフォモアのジャスティン・ムーア、高校時代にはマクドナルドオールアメリカンに選ばれているフロリダ州立大シニアのMJ・ウォーカー、フランス出身でゴンザガ大ジュニアのジョエル・アヤイ等が強豪校から注目リスト入り。
アラバマ大シニアで爆発力の高いシューターのジョン・ぺティーも注目すべき1人でしょう。
今季の飛躍が期待されるメンバーがリストに名前を連ねましたが、大本命は不在。誰が飛び出してくるかは、実際に蓋を開けてみなければ分かりません。
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