カレッジ2020-2021シーズン:カール・マローン賞はソフォモアに注目を

ポジション別最優秀選手賞のネタも残るところ、パワーフォワードとセンターの2ポジションに。

今回は最優秀パワーフォワード賞のカール・マローン賞の注目選手を。(詳細はコチラからどうぞ)

大本命はノースカロライナ大(UNC)シニア(4年生)でカンファレンスの2ndチーム、最も成長した選手に選出されたギャリソン・ブルックスでしょう。

フレッシュマンではテキサス大のグレッグ・ブラウン、ケンタッキー大のアイザイア・ジャクソンが選出されています。

UNCの大黒柱、ギャリソン・ブルックス


昨季、思うような結果が残せず苦しんだUNC。そのインサイドを支えたのが今季最上級生となるギャリソン・ブルックス。

突出したサイズや運動能力を持たない彼はアグレッシブなプレーで平均16.8得点8.5リバウンドを記録。カレッジを代表するビッグマンの1人と認識される様になりました。

今年のUNCには2人の有望ビッグマン、ウォーカー・ケスラーとデイロン・シャープが入学し、インサイドの層の厚さはカレッジ屈指。流石にブルックスも昨季のスタッツを維持することは難しそう。

プレーエリアがインサイドに限られるビッグマンですが、主戦場を広げる事で成長をアピールしてほしいですね。

対抗馬はインディアナ大のトレイス・ジャクソン-デイビス


インディアナ大ソフォモアのビッグマン、トレイス・ジャクソン-デイビス。元NBAプレーヤーのデイル・デイビスを父に持つ2世プレーヤーとしても知られます。

高校時代にはU18のUSA代表メンバー、マクドナルドオールアメリカンやジョーダンブランドメンバーにも選出された世代を代表するプレーヤーの1人です。

フレッシュマンの昨季は平均13.5得点8.4リバウンド1.8ブロックを記録し、カンファレンスの3rdチームに選出。期待以上の活躍を見せました。

オールラウンダー系のビッグマンが全盛の中、デイビスはインサイドに強みを見せるゴリゴリのビッグマン。今季のインディアナ大には5つ星ガードのクリスチャン・ランダーが入学。ピック&ロールで力を発揮するデイビスはランダーの加入で更に輝きを増すはずです。

ビラノバ大のオールラウンダー、ジェレマイア・ロビンソン-アール

※ハイライトは高校時代のもの

高校時代はIMGアカデミーの全米制覇に貢献し、日本人プレーヤー田中力君のチームメイトでもあったジェレマイア・ロビンソン-アール(JRE)。

U18、U19とUSA代表メンバーに選出され、2019年夏にはU19ワールドカップ優勝に主力として貢献。フレッシュマンの昨季は平均10.5得点9.4リバウンドを記録し、カンファレンスの最優秀フレッシュマン賞を受賞しています。

強豪IMGの出身らしく、オールラウンドでスマートなスキルを持ち、リバウンドでもアグレッシブに貢献。跳躍力やクイックネスが飛び抜けたタイプではありませんが、現代的なオフェンススキルが魅力のビッグマンです。

所属のビラノバ大は今季のファイナル4有力候補に挙げられ(私的にはファイナル4最有力候補)、チームを期待通りの成績に牽引することが出来れば、JREの評価も自ずと上がるでしょう。

LSUのエース、トレンドン・ワトフォード

※ハイライトは高校時代のもの

全米制覇を達成した2018-2019シーズンのIMGアカデミーに、シーズン唯一の黒星を付けたのトレンドン・ワトフォード。IMGアカデミー相手に38得点を叩き出したことで、その名をより広く知られることとなりました。

フレッシュマンの昨季はチーム2位の平均13.6得点、チーム首位の平均7.2リバウンドを記録。今季はチームの絶対的エースとして更に数字を上げるでしょう。

コートのどこからでもシュートを沈める多彩なスコアリングスキルが魅力のプレーヤー。今季は新しいスキルを身に付けるというよりも、得点効率の向上に期待。昨季低調だったアウトサイドシュートとフリースローの成功率が改善されれば、支配的なスコアラーに成長するでしょう。

カール・マローン賞はソフォモアに注目

上で挙げた4人の内、3人がソフォモア(2年生)。加えてデューク大のマシュー・ハート、ウェストバージニア大のオスカー・シュブエ、ゴンザガ大のドリュー・ティムもソフォモアという事で、今季のカール・マローン賞はソフォモアが熱い。

フレッシュマンでリスト入りしたアイザイア・ジャクソンとグレッグ・ブラウンはまだまだ粗削りなので、流石に今季の受賞は無いかなと。

昨季実績を残したフレッシュマンがソフォモアで飛躍を遂げれば、シーズン終了後のドラフトでも上位に食い込んでくるかもしれません。

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