アイザイア・トッドの劇的なブザービーターでイグナイトがバブルで7勝目を上げる
Gリーグによる育成プログラムに参加し2021年のドラフト指名を目指すプレーヤーとベテランプレーヤー達で構成されるGリーグイグナイト(以下:イグナイト)。GリーグのチームながらもNBAのどのチームとも提携しない独立したチームです。
イグナイトはバブルでの11戦目でカントンチャージ(音はキャノンっぽい?)と対戦。終始試合を優位に運んだイグナイトだったが、4Qに猛追を受け逆転を許す。1点ビハインドで迎えたラストプレーで、イグナイトのアイザイア・トッドが劇的なブザービーターを沈め、113-112で勝利しバブルでの7勝目を収めた。
イグナイトは現在7勝4敗で6位タイ。シーズン15試合を終了後には上位8チームによるプレーオフが開催される予定で、イグナイトもプレーオフ圏内につけている。
今回は勝利を引き寄せたアイザイア・トッドとキャリアハイの26得点を記録したジェイレン・グリーンを。
勝利への意志を見せたアイザイア・トッド
17得点7リバウンド3ブロックを記録した今日の試合のMVPアイザイア・トッド。それは彼が試合を決めるブザービーターを決めたからだけではない。サイズとパワーで勝るマーキス・ボールデン相手にローポストのディフェンスで奮闘し、ディフェンスでも勝利を引き寄せる為に死力を尽くしたからだ。
ブザービーターに並ぶ今日のベストプレーは4Qのディフェンスでの1プレー。ジェイレン・グリーンのTOにより生まれた相手の速攻を全力で追走しブロック。惜しくもファールとなったが、チャージのブロドリック・トーマスはファールで得た2本の内1本をミス。間違いなく2点を失っていたであろう場面で失点を1点に防いだ。
劇的なブザービーターもこうした1点を削り出すプレーが無ければ生まれていなかっただろう。誰よりも勝利を求めコートを駆け回っていたのはトッドなのだから、最後のシュートも納得の結果です。
巧みなシューティングスキルに目が行きがちだが、トランジションではボールが来なくとも勢力的にスプリントを繰り返す、そんなトッドの献身や泥臭さを知れば彼をもっと好きになるはずだ。
ゲームハイも未だ殻を破れず
キャリアハイの26得点を記録したジェイレン・グリーン。先日の試合に続いて2試合連続でキャリアハイを更新し、好調を維持している。
無論、19歳の彼がプロの中でこれだけの数字を上げるだけでも脱帽なのだけれど、グリーンならまだまだやれたという印象が残る。
1Qだけで15得点を叩き出したグリーンは3Qまででその数字を26にまで伸ばした。しかし、4Qにイグナイトがチャージから猛追を受ける中、グリーンは0得点。アシストでは良いプレーがいくつかあったが、トッドやジョナサン・クミンガがアグレッシブにプレーする中、グリーンがイグナイトのエースとしての仕事を出来たとは言い難い。
Gリーグのプレーヤー達はチームの勝利の為だけでなく、NBAへの昇格、イグナイトの育成プログラム組であればドラフト指名順位を1つでも上げる為にしのぎを削る。グリーンが如何に活躍しようとボールが彼の手元に勝手に集まる事はありません。
今のままでも、グリーンは間違いなくグッドプレーヤーになるが、偉大なプレーヤーになる為には、これまで多くのスター達が見せてきた傲慢とも言えるほどの自信が欠けている。今はナイスガイ過ぎるグリーンが、競争心剥き出しのプレーを見せる様になれば、偉大なプレーヤーへの道を一歩進む事になる。
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