NBAドラフト2021:今年はビッグマンの希少価値が高い
前回のPG編に続いて、NBAドラフト2021予習のビッグマン編を。
今年はビッグマンが人材難。昨年のドラフトと比較してもタレント不足は否めません。1巡目上位指名が確定的なのは、USCのフレッシュマン、エバン・モーブリーくらいでしょうか。
カレッジで活躍するビッグマンの中で僕が私的に好みのプレーヤーを。
エバン・モーブリー
ポジション:PF/C
所属:USC
学年:フレッシュマン
生年月日:2001年6月18日
登録身長:7フィート(213.4cm)
出身校:ランチョクリスチャンスクール(カリフォルニア州)
主な受賞歴:モーガン・ウッテンナショナルプレーヤーオブザイヤー(2020)
スタッツ
※日本時間2021年2月21日時点
ハイライト
※高校時代のハイライト
オールラウンドな現代型インサイドプレーヤー
USCのフレッシュマン、エバン・モーブリー。1学年上のアイザイアもUSCのチームメイトで、父のエリックはアシスタントコーチ。今年のUSCはモーブリー家に支えられていると言っても過言ではない。
アウトサイドシュート、ハンドリング、パッシングとインサイドプレーヤーとしては器用なスキルセットを有する現代型。彼を中継に挟んでも、ボールが不要に止まることはなく、スムースにチームオフェンスが流れます。
また、7フッターの登録身長に加え、ウイングスパンは7フィート5インチ(229.1cm)、助走有の垂直跳びは40インチ(101.6cm)とも言われており、身体的な魅力もバッチリ。昨年のドラフトで2位指名を受けたジェームズ・ワイズマン程の"怪物感"は無いが、スキルのまとまりではモーブリーが上。
チームの公式ページに記載されている体重は100kgを下回っており、パワー不足が懸念事項だろう。それもあり、スキルフルなモーブリーの適正ポジションはCでは無く、PFだと思っている。(この辺のポジション分けの定義が現代バスケに当てはまるかは?だけど)
今年のドラフト5位以内でビッグマンを選ぶならば、モーブリーの1択となりそうだ。
ルカ・ガーザ
ポジション:C
所属:アイオワ大
学年:シニア
生年月日:1998年12月27日
登録身長:6フィート11インチ(210.8cm)
出身校:マレットスクール(ワシントンD.C)
主な受賞歴:Sporting Newsナショナルプレーヤーオブザイヤー(2020)、ピート・ニューウェルビッグマンアワード(2020)、カリーム・アブドゥル-ジャバ―アワード(2020)
スタッツ
※日本時間2021年2月21日時点
ハイライト
カレッジを支配する進撃のルカ・ガーザ
カレッジ最優秀ビッグマンに贈られるピート・ニューウェルビッグマンアワード等、多くの個人賞を獲得し、昨季の時点でカレッジNo1のビッグマンの座を得ていたルカ・ガーザ。
アメリカで育った選手ですが、母親はボスニアヘルツェゴビナ出身で、ガーザのプレーからもどことなくヨーロッパのビッグマンの香りが。親戚にはカレッジやプロで活躍したバスケットボール選手が溢れる、バスケットボール一家のサラブレッドだ。
パワフルなプレーと巧みなステップワークでインサイドを支配し、アウトサイドからは成功率45%を超える3PTでリングを射抜く。ディフェンスが寄ればチームメイトにアシストを供給し、オフェンスに関しては、カレッジレベルでは手の付け様がない。
しかし、クイックネス不足のガーザは昨今のビッグマンのトレンドとは異なる為、ドラフトで1巡目指名を予想する声は少ない。NBAで二コラ・ヨキッチが活躍している事からも、僕はガーザがNBAで活躍する可能性も十分にあると予想している。
NCAAトーナメントを経て、1巡目のロッタリーあたりまで評価を上げてきて欲しいと期待している。(あくまで僕の期待ですが...)
チャールズ・バッシ―
ポジション:C
所属:ウェスタンケンタッキー大
学年:ジュニア
生年月日:2000年10月28日
登録身長:6フィート11インチ(210.8cm)
出身校:アスパイアアカデミー(ケンタッキー州)
主な受賞歴:1stチーム オールカンファレンスUSA (2019)、カンファレンスUSAディフェンシブプレーヤーオブザイヤー(2019)
スタッツ
ハイライト
ナイジェリア出身の守護神
ナイジェリア出身のビッグマン、チャールズ・バッシ―。ナイジェリアの路上でフライドチキンを売っているところをスカウトされ、バスケを始めたとの頃。
フレッシュマンの時点で平均14.6得点10.0リバウンド2.4ブロックでダブルダブルを記録し、カンファレンスのディフェンシブプレーヤーオブザイヤーにも選出。シーズン終了後にNBAドラフトにアーリーエントリーするも、色よい評価が得られずカレッジに残留。
ソフォモアのシーズンの多くを怪我で棒に振り、迎えた勝負の今シーズンは平均18.0得点11.7リバウンド3.4ブロックを記録中。カレッジ最優秀ディフェンシブプレーヤー賞の有力候補にも名前が挙がっている。
爆発的な運動能力は無いけれど、機動力に優れる今っぽいビッグマン。カレッジで3年目ということもあり、"スキルフル"と言う程ではないけれど、フレッシュマンの"素材型"ほどの粗さはありません。シュートタッチも悪くなく、FT成功率は7割中盤の数字を残している。
今の所はインサイドに君臨する守護神だけれど、機動力と恵まれたウイングスパンでディフェンスではウイングやガードもカバーするオールラウンダーに成長の可能性も。今年はバッシ―の様な機動力の高いビッグマンが人材難で、チームの需要次第では1巡目20位以内での指名もありそう。
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