アラバマ大が30年ぶりのカンファレンストーナメント王者に
NCAAディビジョン1の強豪カンファレンスの1つ、SECのカンファレンストーナメント決勝はアラバマ大対LSUというカードに。両者一歩も譲らず、勝負の行方が最後のワンプレーにまでもつれ込んだ激戦は80-79でアラバマ大が勝利を収めた。
アラバマ大ソフォモアのジャボン・クイナリーはベンチからの出場で14得点4アシストの活躍でチームをリードし、トーナメントの最優秀選手にも選出された。LSUでは、ソフォモアのトレンドン・ワトフォードが気迫溢れるプレーでゲームハイの30得点を上げるも勝利には僅かに届かなかった。
アラバマ大がカンファレンストーナメントで王者となったのは1991年以来。30年ぶりのカンファレンストーナメント優勝を達成した。
ジャボン・クイナリーが輝きを取り戻す
アラバマ大勝利の立役者となったジャボン・クイナリーは高校時代にはマクドナルドオールアメリカンにも選出された逸材。一大ムーブメントとなった"Jelly"の代表的なプレーヤーとしても知られる。
高校卒業後はBig Eastの強豪、ビラノバ大に入学したが出場時間に恵まれず1年でアラバマ大に転校。昨季は転校規定により出場が認められず、今季アラバマ大でのデビューを果たしベンチからの起爆剤として好調のチームに貢献している。
アラバマ大のオフェンスは3PTとペイントエリアに極端に特化し、3PT成功率44.3%を誇り、ドライブからの多彩なフィニッシュを誇るクイナリーはそのシステムにフィットし、高校時代の輝きを取り戻している。特にフィニッシュの豊富なフィニッシュのバリエーションと精度の高さは群を抜き、レイアップのセクシーさは高校時代から健在だ。
司令塔としてドライブからのキックアウトでチームオフェンスをコントロール。局面を打開する力の高いクイナリーがベンチから出場してくるのは、対戦相手としては非常に厄介だろう。地力のあるプレーヤーであり、NCAAトーナメントでの活躍が期待されます。
気迫でシュートをねじ込んだワトフォード
LSUのソフォモアフォワード、トレンドン・ワトフォード。実は出身はアラバマ州で、高校時代にはアラバマ州のMrバスケットボール賞を2度も受賞し、マクドナルドオールアメリカンにも選出された世代屈指のスコアラーだ。
この日はいインサイドを中心に粘り強いプレーで得点を量産。多彩なステップワークとフィジカルなプレーで30得点。フィジカルコンタクトを物ともせず、タフショットをねじ込む姿からはエースとしての気概が感じられた。
チームのスコアリングリーダーはこの日18得点を上げたシューターのキャム・トーマスだけれど、ここぞという場面で身体を張ったプレーをしてくれるのはワトフォード。LSUがNCAAトーナメントを勝ち進む為には、大黒柱であるワトフォードの活躍が必須でしょう。
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