3月なのでNCAAトーナメントの予習を
気づけばもう3月。そうです、NCAAトーナメントの季節です。
3月14日が出場校が発表されるSelection Sunday。3月18日に最後の4つのスポットを争うFirst Fourが行われ、Final Fourが4月3日、決勝が4月5日に予定されている。今年は新型コロナの影響もあり、全ての試合はインディアナ州内で行われるとの事。
今回は2015-2019年にFinal Fourに進出した計20チームを見て、Final Four出場チームの傾向を見ていきます。
メジャーカンファレンス外からは僅か2校
上の表は2015年から2019年のNCAAトーナメントでFinal Fourに進出した計20校の所属カンファレンス、シード順位、シーズン終了時点でのAPランキングをまとめたもの。
今季であれば、男子バスケットボールのNCAAディビジョン1には357校が所属し、それぞれ32のカンファレンスに振り分けられている。また、ACC、Big Ten、Big 12、Pac-12、SEC、Big Eastの6つのカンファレンスがメジャーカンファレンスと呼ばれ、多くの強豪校がそれらのメジャーカンファレンス内にひしめいている。
メジャーカンファレンスの存在感の大きさは上の表を見れば明らかで、メジャーカンファレンス外でFinal Fourに進出したのは2017年のゴンザガ大と2018年のロヨラ大シカゴの2校のみ。
ゴンザガ大は所属こそメジャーカンファレンス外ですが、実績、有望プレーヤーのリクルート共にメジャーカンファレンス上位校に遜色のない例外的なチーム。今年のNCAAトーナメントもメジャーカンファレンス所属校とゴンザガ大を中心に展開されるだろう。
APランキング1位のチームは意外にも苦戦
AP通信により全米上位25校が選出されるAPランキング。全米中のスポーツライターと放送関係者の投票によって決まるこのランキングで1位にランクされたチームからFinal Fourに進出したチームは、2015年から2019年では意外にも2015年のケンタッキー大のみ。
ランキング1位のプレッシャーや、注目の高さゆえに徹底的に対策を敷かれてしまう事も一因だろうか?ランキング1位のチームとの対戦とあって、全てのチームがアンダードッグになるので、対戦相手のモチベーションが通常以上に高まってしまうのかもしれない。
また、APランキング10位以降でFinal Fourに進出したチームは2015年のミシガン州立大(23位)、2016年のシラキュース大(ランク外)、2017年のサウスカロライナ大(ランク外)、2018年のロヨラ大シカゴ(ランク外)、2019年のオーバーン大(14位)の5校。毎年1校APランキング10位以降からFinal Fourに到達しているが、3/4はAPランキング10位以内から。
こうして見るとメジャーカンファレンス外且つ、APランキングのランク外からFinal Fourに進んだロヨラ大シカゴは文字通りのシンデレラチームだったのだなと。
さて、過去5大会でFinal Fourに進んだチームをみると、メジャーカンファレンス所属、APランキング10位内のチームが進出している傾向が見えます。(至極当然の話なのですが...)
Final Four進出チームを妄想する上での1つの指標になれば幸いです。
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