USCのエバン・モーブリーがカンファレンスの個人賞3冠を受賞
USCのフレッシュマン、エバン・モーブリー。
今年のドラフトでは上位5位内での指名が予想される期待のビッグマンであるモーブリーが、所属カンファレンスであるPAC-12で個人賞を総なめに。最優秀選手賞(Player of the Year )、最優秀最優秀新人賞(Freshman of the Year)、最優秀守備選手賞(Defensive Player of the Year)と3つの主要個人賞を受賞した。
NCAAディビジョン1のメジャーカンファレンスのフレッシュマンでこの3つの賞を同時受賞したのは、2012年にアンソニー・デイビスがSECで達成して以来、史上2人目の偉業との事だ。という事でPAC-12のプレーヤーとしては史上初の快挙です。
※スタッツは日本時間2021年3月11日時点のスタッツ
Pac-12 Player of the Year
— USC Men's Basketball (@USC_Hoops) March 9, 2021
Pac-12 Freshman of the Year
Pac-12 Defensive Player of the Year@evan_mobley7 is the only man in conference history to collect all 3⃣ in the same season. 🦄 pic.twitter.com/KlxiAcVU5M
オールラウンドな現代型ビッグマン、エバン・モーブリー
USCのアシスタントコーチであるエリック・モーブリーを父に持つエバン・モーブリー。1学年上ので兄であるアイザイア・モーブリーもチームメイトで、モーブリー家の3人でUSCを牽引した。
モーブリーは平均16.1得点8.6リバウンド2.1アシスト2.9ブロックと攻守に躍動。ビッグマンとしてはハンドリングやパッシングのスキルも高く、自身で点を取るだけでなく、オフェンスのつなぎ役としても貢献した。
成功率29.0%の3PT、成功率69.9%のFTからはシュート精度の不安も感じるが、フレッシュマンのビッグマンと考えるとそこまで悪くはない数字だろう。シューティング系のビッグマンでは無いが、アウトサイドに苦手意識は無く、ミッドレンジジャンパーも得意。マッチアップのビッグマンとはスキルや運動能力で勝り、ジャンパーやドライブといったウイング的なプレーも披露している。
カンファレンス史上初の個人賞3冠を受賞
USCを攻守に渡り牽引したモーブリーは、所属カンファレンスの最優秀選手賞(Player of the Year )、最優秀最優秀新人賞(Freshman of the Year)、最優秀守備選手賞(Defensive Player of the Year)を受賞し、個人賞を総なめ。
UCLAやオレゴン大などの強豪ひしめくPAC-12で個人賞3冠を達成したの史上初で、最優秀選手賞と最優秀守備選手賞の同時受賞も2012年にカリフォルニア大のホルヘ・グティエレスが達成して以来。(恐らくフレッシュマンでは初。)
何でもサラッとこなしてしまう今風のオールラウンドなビッグマンだが、登録体重は210ポンド=95.3kgと華奢。フィジカルは兄のアイザイアの方が強靭で、モーブリーの活躍の陰には兄と共にプレーする恩恵も。
7フッターの登録身長に加え、ウイングスパンは7フィート5インチ(226.1cm)、助走有の垂直跳びは40インチ(101.6cm)とも言われており、高さと長さはNBAでCとしてプレーするのに十分以上でも、細すぎる身体を考えるとベストポジションはPFですかね。
近年で1番の当たり年であると僕が勝手に思っている今年のドラフト。その候補生で上位指名が予想される唯一のビッグマンがモーブリーだ。
チームはNCAAトーナメントへの出場が濃厚で、希少性の高い7フッターのモーブリーは、トーナメントの活躍次第ではドラフト1位指名有力候補のケイド・カニングハムの対抗馬となるかもしれない。
PS. 個人賞の日本語表記って結構悩むんですよね。最優秀守備選手賞って自分で書いて置きながら違和感ありあり。ディフェンシブプレーヤーオブザイヤーって語感もあんまり好きじゃないし、Defensive Player of the Yearってそのまま書いちゃった方が良いかなぁ?
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