ベイラー大のデイビオン・ミッチェルもドラフトにエントリー
カレッジのシーズンも終わり、アーリーエントリーやら、転校やら、はたまた残留やらといった進路選択の公表が続々と。NCAAトーナメントで活躍し、評価を上げたベイラー大のデイビオン・ミッチェルもNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した。
ミッチェルは男子チームとしては初となるベイラー大のNCAAトーナメント制覇に貢献し、自身もオールトーナメントチームに選出された。NCAAトーナメントでの活躍から、ミッチェルが上位10位内で指名を受けると予想する声も出てきている。
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— Alvin Brooks III (@Coach_AB3) April 14, 2021
ベイラー大に初の栄冠をもたらした司令塔
NCAAトーナメントでベイラー大をチーム史上初の栄冠に導いた司令塔、デイビオン・ミッチェル。今季は平均14.0得点5.5アシスト1.9スティールを記録し、Third-team All-Americanに選出されている。ミッチェル、ジャレッド・バトラー、マシオ・ティーグの3ガードがベイラー大オフェンスの核だったが、司令塔として多くの時間でゲームコントロールを担ったのはミッチェルだった。
オフェンスではプルアップから難なくタフショットを沈め、3PT成功率44.7%だけでなくFG成功率51.1%もガードとしては高水準。FT成功率がカレッジでの3年間で1度も70%に届ていないのは懸念事項ではあるけれど。
ディフェンスにも穴は無く、Naismith Defensive Player of the YearやBig 12 Defensive Player of the Yearを受賞。ディフェンスにおいてはカレッジNo1のガードと言って良いだろう。NCAAトーナメントで手癖の悪い嫌らしいディフェンスで対戦相手のガードを苦しめた。
高校卒業後はオーバーン大に進学するも、1シーズンでオーバーン大を去り、ベイラー大に転校。NCAAの規定により、2018-2019シーズンは公式戦への出場が認められなかったが、転校の判断が吉と出たケースとなった。
ドラフト指名順位は?
純粋に実力や実績を見れば、カレッジトップレベルのガードであるミッチェルだが、既に22歳の年齢は青田買いの側面が強いドラフトでは不利に働く傾向に。
2018年にビラノバ大をNCAAトーナメント制覇に導き、個人としてはカレッジの最優秀選手賞に輝いたジェイレン・ブランソンも指名順位は2巡目の33位。
ミッチェルには攻守両面でカレッジトップクラスという魅力はあるが、ミッチェル同様にディフェンスにも優れ、2018年にNaismith Defensive Player of the Yearを受賞したジェボン・カーターもドラフトでの指名順位は2巡目32位だった。
ドラフト評価という視点で見ると、上級生のガードはあまり高い評価を受けない傾向があり、NCAAトーナメントの活躍で上位指名を予想する声も出ているミッチェルだが、実際にはドラフト1巡目中位から2巡目上位辺りに落ち着くのではないだろうか。
身長、年齢を除けば実績、実力共に申し分なく、この手の上級生ガードはNBAでも安定した貢献が期待出来る。堅実なガードを求めるチームにはお買い得な指名になりそうだ。
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