ベイラー大が2021年カレッジ王者の栄冠を掴む
アメリカ大学バスケ、NCAAディビジョン1のNo1決定戦、NCAAトーナメントの決勝は共に初の栄冠を狙うゴンザガ大とベイラー大の対戦に。
今季31勝0敗とシーズン無敗のまま決勝に進んだゴンザガ大だったが、ベイラー大のガード陣を止められず9-0とベイラーにリードを許す。その後もベイラーのガード陣は自由自在にオフェンスを展開し、ディフェンスでもカレッジNo1のオフェンスを誇るゴンザガ大からミスを誘発。セーフティリードを保ち、86-70でベイラー大が男子としてはチーム史上初のNCAAトーナメント制覇を達成した。
FINAL4の最優秀選手賞に選出されたベイラー大のジャレッド・バトラーは22得点7アシストの活躍でチームを牽引。
ゴンザガ大ではドラフト上位候補のスーパーフレッシュマン、ジェイレン・サッグスが22得点と気を吐くも、流れを変える事は出来なかった。
ベイラー大がチーム史上初の栄冠を掴む
ベイラー大のオフェンスをリードしたのは自慢のガードトリオ、ジャレッド・バトラー、デイビオン・ミッチェル、マシオ・ティーグ。
揃って1対1に抜群の強さを誇り、3人だけで56得点を荒稼ぎ。1人だけでも厄介な実力を持つプレーヤーが3人揃って好調で、ゴンザガ大に的を絞らせなかった。また、ウイングのアダム・フラグラーがベンチからの出場で13得点。ベンチプレーヤーの得点でも21-7とベイラー大がゴンザガ大を大きく上回った。
ディフェンスでは、マーク・バイタル、フロー・タンバ、ジョナサン・チャムワ-チャチュワがフィジカルなプレーでペイントエリアを死守。ファールトラブルに苦しみながらもハードにプレーし、ベイラー大がリバウンドで38-22と差を付け、ゴンザガ大に浮上のきっかけを与えなかった。
テキサス州のチームがNCAAトーナメントで優勝したのは1966年のテキサスクリスチャン大に次ぐ、史上2校目。ベイラー大がNCAAトーナメント決勝に進出したのは1948年以来2度目。73年ぶりのチャンスを掴み、チーム史上初の全米王者に輝いた。
トーナメント6試合全てで9得点差以上を付けて勝利し、完全優勝と呼ぶに相応しい強さを見せての優勝だった。
夢のパーフェクトシーズンには一歩及ばず
1976年のインディアナ大以来、史上5校目となるパーフェクトシーズンに迫ったゴンザガ大だったが、その夢はNCAAトーナメント決勝でついえた。
カレッジNo1の破壊力を誇ったゴンザガ大だったが、ベイラー大のハードなディフェンスの前に自慢の破壊力は鳴りを潜め、シーズン最小得点の70得点に抑え込まれた。ディフェンスでもベイラー大のガード陣を主体としたピック&ロールに翻弄された。
2017年以来の決勝進出を果たしたゴンザガ大だったが、初優勝には届かなかった。
ゴンザガ大の主力の多くは卒業やNBAドラフトへのアーリーエントリーでチームを去ることが予想されるが、ゴンザガ大のベンチメンバーにはポテンシャルの高い下級生がおり、新入生でもマクドナルドオールアメリカンのハンター・サリス等、有望株が入学予定。
サッグスと小学生時代からのチームメイトで、今年の高校トッププレーヤー、チェット・ホルムグレンもゴンザガ大に入学する可能性が高いと見られている。ゴンザガ大が今後も継続して好成績を残し、リクルートで成功を収めれば、悲願の初優勝もそう遠くはないだろう。
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