スコッティ・バーンズのすゝめ

今年のドラフトに向け、今日も推しの押し売り。 

今回はフロリダ州立大のフレッシュマン、スコッティ・バーンズを。

カレッジでは高校時代のインサイドからポイントガードに転向し、ACC Sixth Man of the YearとACC Freshman of the Yearを同時受賞。

今年のドラフトでも上位指名が予想される注目株だ。

今回は何故僕がバーンズを推すかという話を。



プロフィール:スコッティ・バーンズ

生年月日:2001年8月1日
所属:フロリダ州立大 出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
ポジション:PF/PG
主な受賞歴:Third-team All-ACC (2021)/ACC Sixth Man of the Year (2021)/ACC Freshman of the Year (2021)/McDonald's All-American (2020)

高校時代からその名を轟かせたオールラウンダー


フロリダ州立大のフレッシュマン、スコッティ・バーンズ。

高校時代はフロリダ州のNSUユニバーシティスクールやモントバードアカデミー等でプレー。U16アメリカ選手権、U17ワールドカップ、U19ワールドカップにUSA代表として出場し、全てでチームの優勝に貢献した世代屈指のエリートプレーヤーだ。

鳴り物入りで入学したフロリダ州立大では、それまでのインサイドプレーヤーからポイントガードに転向。主にベンチ出場ながら平均10.3得点4.0リバウンド4.1アシスト1.5スティールを記録し、ACC Sixth Man of the YearとACC Freshman of the Yearを同時受賞している。


NCAAトーナメントではチームのSweet16出場に貢献し、シーズン終了後にNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明した。

過去7年のACC Freshman of the Year受賞者全員がその年のNBAドラフトで指名を受けており、その内2020年のバーノン・キャリーJrを除く6人が1巡目10位内で指名されている。

全てのポジションをディフェンス出来るディフェンス職人

バーンズのプレースタイルで特筆すべきは、ディフェンスでの多様性だろう。

6フィート9インチ(205.7cm)の身長に7フィート2インチ(218.4cm)と言われるウイングスパンに加え、体重103kgの屈強なフィジカルを誇るバーンズは、ポイントガードからインサイドプレーヤーまで、全てのポジションのプレーヤーを守る事ができる。

モントバードアカデミーでも、ケイド・カニングハムと並ぶチームのベストディフェンダーで、カニングハムかバーンズが対戦相手のベストプレーヤーとマッチアップしてきた。カレッジでも特にオンボールディフェンスで存在感を発揮し、マッチアップを苦しめた。

オールラウンドなオフェンススキルを見せる大型プレーヤーは少なくないが、ディフェンスでの多様性に優れるタイプは稀有で需要が高い。バーンズは今年のドラフト候補生の中で、最も優れたディフェンシブプレーヤーになれる素質を備えるプレーヤーだろう。

PGのスキルセットを持つも、シューティングには懸念

前述の通り、高校時代からオールラウンド系のインサイドとして名を馳せたバーンズはフロリダ州立大でポイントガードにも挑戦。オールラウンドなスキルセットでチーム首位の平均4.1アシストを残し、その役目を十分に務めた。

ゲームコントロールに優れるタイプでは無いが、視野の広さとパススキルは非凡。経験を積む事でより優れたフロアリーダーになるだろう。

スコアリングはドライブからの得点が主体。アウトサイドシュートは3PT成功率27.5%、FT成功率62.1%と燦燦たる数字で、今後の成長に期待だろう。

ドラフトでは10位以内の指名に期待

スコアリングには決定的な弱点を持つバーンズだが、205.7cmの身長でポイントガードを務めるスキルセット、全てのポジションを守るディフェンスでの多様性という希少性の高い特性を持つバーンズは、間違いなく今年のドラフトの上位指名候補。10位内での指名が期待される。

スキルの高さやレアな特性だけでなく、チームを勢いづける狂おしいまでの情熱的なプレーは他のプレーヤーには無い魅力。ドレイモンド・グリーンにも例えられる大型オールラウンダーのスコッティ・バーンズはNBAでも多くのファンを惹き付けてくれるだろう。


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