注目フレッシュマン:高校No1シューター、パトリック・ボールドウィンJrはミルウォーキー大へ

今夏のU19ワールドカップ、USA代表メンバーにも選出された、高校No1シューターのパトリック・ボールドウィンJr。 

多くのNCAAディビジョン1強豪校からリクルートを受けながら、実父がヘッドコーチを務めるUniversity of Wisconsin-Milwaukee(ミルウォーキー大)に進学を決めた。

恵まれたサイズ、精度の高いアウトサイドシュート、痒い所に手が届くオールラウンドなスキルと献身的なプレーは、多くのチームが必要とするものだろう。



プロフィール:パトリック・ボールドウィンJr

所属:ミルウォーキー大
ポジション:SF/PF
生年月日:2002年11月18日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:ハミルトンハイスクール(ウィスコンシン州)
主な受賞歴:McDonald's All-American (2021)/Jordan Brand Classic (2021)Nike Hoop Summit (2021)

ハイライト

オールラウンドな大型シューター

ハミルトンハイスクールのパトリック・ボールドウィンJr。

下級生の頃には、ESPNによる高校生プレーヤーランキングで学年1位の評価も受け、高校ジュニアのシーズンには、ウィスコンシン州ゲータレード賞も受賞した学年を代表するプレーヤーの1人だ。

高校屈指のシューティングスキルに加え、コンボフォワードをこなすサイズ、オールラウンドなスキルを有し、近年でも最もスケールの大きなシューターだろう。

ちなみに、ウィスコンシン州のゲータレード賞は2018年にタイリース・ハリバートン、2019年にはジェイレン・ジョンソンが受賞しており、近年のウィスコンシン州は中々熱いプレーヤーを輩出している。

デューク大をはじめ、多くのNCAAディビジョン1強豪校からリクルートを受けたボールドウィンだったが、彼の実父がヘッドコーチを務めるミルウォーキー大への進学を決めた。

高校ラストシーズンとなった昨季は、残念ながら故障でシーズン早々に離脱してしまったが、ミルウォーキー大では、チームのエースとしてオールラウンドな活躍が期待される。

U19ではグルーガイとして黒子に徹する

故障により、昨季をほぼ全休したボールドウィンにとって、今夏のU19ワールドカップが久々の実戦に。

得意の3PTシュートは成功率32.1%と奮わなかったが、サイズを駆使し、チーム3位の平均5.0リバウンドを記録。

スタープレーヤー揃いのUSAにあって、グルーガイに徹する献身的なプレーを見せた。

決勝の対フランス戦でも良い所で3PTを沈め、チームの逆転勝利、大会連覇に貢献してくれた。

ディフェンスでは、クイックなプレーヤーを相手に苦戦する姿も見られたが、勝利の為に黒子としてプレーするチームファーストのメンタリティ、それを可能とするオールラウンドなスキルが、彼がコーチ受けする大きな要因だろう。

父子鷹でのNCAAトーナメント出場に期待

ボールドウィンが進学するミルウォーキ大はミッドメジャーのホライゾンリーグに所属し、NCAAトーナメントの出場は2014年が最後。

ボールドウィン家の父子鷹でのNCAAトーナメント出場が期待される。

デューク大等の強豪校に進学した方が、スポットライトは当たったかもしれないが、役割は限られてしまっただろう。

彼のオールラウンドなプレーに磨きをかける為には、ミルウォーキ大への進学も良い選択だった様に思う。

カレッジで、得意のアウトサイドシュートを安定して決める事が出来れば、来年のNBAドラフトでの1巡目上位指名も見えてくるだろう。

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