NBAドラフト2022:今年のドラ1候補の話

カレッジバスケはカンファレンスゲームも始まり、シーズンが本格化。

2022年にも入ったので、今年のドラ1候補の話を。

まだまだ入れ替わりはあるだろうけれど、現時点では今年のドラ1有力候補として

チェット・ホルムグレン(ゴンザガ大:フレッシュマン)
パオロ・バンケロ(デューク大:フレッシュマン)
ジャバリ・スミスJr(オーバーン大:フレッシュマン)

と3人のビッグマンの名前がよく挙がる。

この3人について、チラシの裏にでも書いとけよという僕の雑感を。スタッツは日本時間1月9日時点の数字。

※4月16日追記

同じネタをもう1度書き直すのもアレなので、シーズン終了時点でスタッツ等、更新、修正、追記しました。



チェット・ホルムグレン

所属:ゴンザガ大
学年:フレッシュマン
生年月日:2002年5月1日
ポジション:PF/C
出身:ミニハハアカデミー(ミネソタ州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2022)/WCC Defensive Player of the Year (2022)/WCC Newcomer of the Year (2022)
シーズンスタッツ:26.9分14.1得点9.9リバウンド1.9アシスト3.7ブロック0.8スティール
FG60.7%/3PT39.0%/FT71.7%

ハイライト


パオロ・バンケロ

所属:デューク大
学年:フレッシュマン
生年月日:2002年11月12日
ポジション:PF
出身:オデアハイスクール(ワシントン州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2022)/ACC Rookie of the Year (2022)/First-team All-ACC (2022)
シーズンスタッツ:33.0分17.2得点7.8リバウンド3.2アシスト0.9ブロック1.1スティール
FG47.8%/3PT33.8%/FT72.9%

ハイライト


ジャバリ・スミスJr

所属:オーバーン大
学年:フレッシュマン
生年月日:2003年5月13日
ポジション:PF
出身:サンディクリークハイスクール(ジョージア州)
主な受賞歴:Consensus second-team All-American (2022)/Wayman Tisdale Award (2022)/NABC Freshman of the Year (2022)
シーズンスタッツ:28.8分16.9得点7.4リバウンド2.0アシスト1.0ブロック1.1スティール
FG42.9%/3PT42.0%/FT79.9%

ハイライト


希少価値ならチェット・ホルムグレン

3人共にインサイドもこなせるサイズがありながら、ウイングのスキルを有する現代的なスキルビッグ。

その中でも、チェット・ホルムグレンの希少性の高さは群を抜く。

7フッターの身長がありながら、平均出場時間26.9分で9.9リバウンド3.7ブロックと、カレッジ有数のディフェンシブプレーヤーとしての存在感を見せながら、3PT成功率39.0%、1.9アシストを残すオールラウンドっぷりは、"ユニコーン"と呼ぶに相応しいだろう。

フィジカルコンタクトを懸念する声もあるが、ディフェンスでも実際にこれだけの数字を叩き出しているし、どうしても懸念があるのであれば、スキルフルなホルムグレンはPFとしてもプレーが可能。

19歳の時点でこれだけの完成度を誇るスキルフルな7フッターは中々いないし、これからも早々出てくるものじゃないと僕は思う。

※来年のドラフト上位指名候補であるビクター・ウェンバンヤマもペイントエリアのディフェンスでは、ホルムグレン以上の存在感を見せるかもしれないけれど、ウイングスキルの完成度ではホルムグレンに分があるんじゃないかというのが僕の予想。

完結力ならパオロ・バンケロ

デューク大をNCAAトーナメントFINAL4に牽引したパオロ・バンケロ。

PFのプレーヤーながら、高校時代にはハンドラーも務めていただけあり、ボールを持たせればシュートやアシストでキッチリプレーを完結させてくれる。

NCAAトーナメントの5試合では、平均18.8得点7.6リバウンド3.4アシストと大舞台で数字を上げ、FG成功率50%3PT成功率52.6%と数字だけでなく質も優れたパフォーマンスを。

シーズン序盤には、タフなミッドレンジを選ぶ傾向が見られたが、1対1から積極的にインサイドに切り込む様になり、シュートセレクションも改善された事がト ーナメントのパフォーマンスに繋がった。

シーズン平均では33.8%の3PTもトーナメントに限れば52.6%と、超高確率だった事、ディフェンスの懸念が聞かれるが、オンボールディフェンスに限ればウイングやガードにも対応が出来る事にも触れておきたい。

使い勝手の良さならジャバリ・スミスJr

オーバーン大のフレッシュマン、ジャバリ・スミスJrは、その名の通り元NBAプレーヤーのジャバリ・スミスを父に持つ2世プレーヤー。ちなみに、2001年にドラフト1指名を受けたクワミ・ブラウンも親戚らしい。

アウトサイドシュートを得意とし、3PT成功率は42%。身体能力に優れ、その高い機動力から全てのポジションのカバーも可能でスティール、ブロック共に平均1本超えと優秀。

シーズン終盤には爆発力の高さも見せ、カレッジ最後の9試合に限れば平均得点は21.8得点まで上がる。

3PT、複数ポジションへのディフェンスと現代バスケで求めらる要素を高次元で揃えるスミスは、ホルムグレン、バンケロと比較しても、非常に使い勝手の良いプレーヤーと言えるだろう。

私的な推しはホルムグレン

今年のドラフトで上位指名が確実視される3人は、誰がドラフト1位指名を受けてもおかしくないスキルとポテンシャルを備えているけれど、僕はドラ1にはホル ムグレンを推している。

それは現時点での完成度というより、ホルムグレンの希少性から。

ボールを必要とするバンケロはフィットするチームを選び、使い勝手の良いスミスはどのチームも欲しがり、これまでにはいないサイズとスキルセットのコンビネーションを有するホルムグレンはどのチームにもいないタイプというのが、僕の印象。

1位指名権を持つチームの需要によっても、指名順位は変動すると思うけれど、このブログとしては、ホルムグレンをドラ1に推していこうかなと。


コメント