NCAAトーナメント2022:FINAL4でのデューク大対ノースカロライナ大が実現

NCAAトーナメントイーストリージョンの決勝は、第8シードのノースカロライナ大と第15シードのセントピーターズ大の対戦に。

両校共に上位シードをなぎ倒し、ELITE8まで勝ち進んできた。第15シードからのELITE8進出は、史上初の快挙だ。

今大会のシンデレラチームであるセントピーターズ大だったが、この日は序盤からシュートがことごとくリングに嫌われてしまう。

前半で主導権を奪ったUNCが69-49で危なげなく勝利し、FINAL4への進出を決めた。



ベイコットとマネクがUNCを牽引


対ベイラー大戦ではRJ・デイビス、対テキサステック大戦ではケイレブ・ラブと、ここまで日替わりのヒーローがチームを牽引して来たUNC。

この日はブラディ・マネクとアルマンド・ベイコットのインサイド陣がチームをリード。

マネクは前半、両校共に中々シュートの決まらない時間帯に得点を重ね、ベイコットは攻守にインサイドを制圧。

ここまでシンデレラチームとして、第15シードから快進撃を続けてきたセントピーターズ大だったが、この日は魔法が解けたかの様に、イージーシュートを含め、シュートがことごとくリングに嫌われ、UNCに対し38-19の19点ビハインドで前半を終えた。

後半、何とか追撃の糸口を掴みたいセントピーターズ大だったが、最後まで流れを引き寄せる事は出来ず。

マネクとベイコットを中心にリードを維持したUNCが69-49で快勝。FINAL4進出を決めた。

マネクは4本の3PTを沈め19得点8リバウンド、ベイコットは20得点22リバウンドを記録。

NCAAトーナメントのELITE8以上で20得点20リバウンド以上を記録したのは、1983年のアキーム・オラジュワン以来の快挙との事。

また、これでベイコットのダブルダブルは今季29回目。シーズン29回のダブルダブルはティム・ダンカンに並ぶACCのカンファレンタイ記録だ。

トーナメントを通じ、UNCのインサイドを支えてきたベイコットはイーストリージョンの最優秀選手にも選出された。

新ヘッドコーチ就任初年度でのFINAL4進出

UNCのヘッドコーチ、ヒューバート・デイビスは今シーズンが就任初年度。

UNCを3度の全米王者に導いた名将、ロイ・ウィリアムズが昨季を持って、"No longer feel that I am the right man for the job(私はもうこの仕事の適任者ではない)"として勇退。その後を継いだのがデイビスだ。

NBAでシューターとして活躍したデイビスの下、昨季成功率が31.7%だった3PTが今季は成功率36.2%に成長。

シーズン序盤には、パデュー大、テネシー大、ケンタッキー大といった強豪相手に歯が立たなかったが、カンファレンズゲームを通じて成長。

レギュラーシーズン最終戦の対デューク大戦に94-81で快勝。NCAAトーナメントでは、2回戦で第1シードのベイラー大に勝利し、破竹の勢いでFINAL4に駆け上がった。

FINAL4でのライバル対決が実現

カレッジ最大のライバルとして知られるUNCとデューク大。

UNCがセントピーターズ大に勝利したことで、FINAL4でのライバル対決が実現する。

長きに渡りライバル関係にある両校だが、実はNCAAトーナメントでの対戦はこれが初めて。

デューク大のヘッドコーチ、コーチKは今季での勇退が決まっており、コーチKにとっては最初で最後のNCAAトーナメントでのUNC戦となる。

コーチKのラストシーズン、しかもFINAL4でのライバル対決の実現とあって、カレッジ史に残る1戦になる事は間違いないだろう。

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