モントバードアカデミーがGEICO Top Flight Inviteを制覇

アメリカ高校バスケも間もなくシーズンイン。

シーズン開幕を前に、全米から有力校8校が招待され開催されたトーナメント、GEICO Top Flight Inviteの決勝でフロリダイーグルス(=モントバードアカデミー)とアリゾナコンパスプレップが対戦。

モントバードは実質的な全米高校No1決定戦であるGEICOナショナルズを2連覇中。対するアリゾナコンパスも2年連続でGEICOナショナルズに出場しており、全米トップレベル同士の対決は、今季の行方を占う上でも注目の試合だ。

延長戦にもつれ込んだ激戦を、クーパー・フラッグのビッグプレーにより、モントバードが勝利し、GEICO Top Flight Inviteを制した。


フラッグのビッグプレーでモントバードが激戦を制す


前半終えてリードを奪ったのはアリゾナコンパス。タフなディフェンスでモントバードを抑え込み、27-21の6点リードで前半を終えた。

対するモントバードもデリック・クイーンの3PTや、クリス・ジョンソンのスティールからの速攻で後半開始早々に逆転に成功。

その後は両チーム一進一退の攻防が続き、後半残り6秒にモントバードのクーパー・フラッグがオフェンスリバウンドからのプットバックをねじ込むと、53-53の同点で試合は3分の延長戦に。

延長戦では、ジョンソンが幸先よく3PTを沈めモントバードが先行。ルーズボールにダイブしてのスティール、ドライブからのレイアップでの得点、速攻に繋がるスティールとフラッグが勝利を引き寄せるウインにングプレーを連発するフラッグ劇場に。

フラッグの活躍で点差を7点に広げたモントバードが、追いすがるアリゾナコンパスから逃げ切り、63-56で勝利し、GEICO Top Flight Inviteを制した。

モントバードでは、デューク大進学予定のインサイドプレーヤー、ショーン・スチュワートも安定したジャンパーから15得点を叩き出し、勝利に貢献した。

クーパー・フラッグの名前は覚えておいた方が良い

ロスターを全米トップレベルの選手が埋める両校の対決で、試合を決めるビッグプレーを続けたフラッグは、まだソフォモア(日本の高1相当の学年)の15歳。

今夏のU17W杯でも、USAの世界制覇に貢献し、15歳ながら大会ベスト5に選出された逸材だ。

スコアリングスキルはまだ発展途上だが、万能なオフェンススキルと、全てのポジションをカバーするハードなディフェンスで、攻守両面でインパクトを与えるオールラウンダー。

15歳にして、これ程ハードに賢くプレー出来るプレーヤーは稀有で、特にそのディフェンスの激しさは狂気的ですらある。

今季からは全米トップレベルの強豪校、モントバードに転入し、そのスキルと並外れたバスケットボールIQには更に磨きが掛かる事だろう。

今季を含め、高校でまだ3シーズンのプレーが残されているが、今季の男子高校バスケ界を引っ張るプレーヤーの1人となるだろう。


コメント

  1. クーパー・フラッグはプレイスタイルの割にまだまだ線が細いですね。
    年齢考えると当たり前ですが…
    ビルドアップしながらしなやかさの両立はできるものなんですかね。

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