NCAAトーナメント2023:UCONNがゴンザガを撃破しFINAL4へ
NCAAトーナメントも佳境に入り、FINAL4進出をかけたELITE8同士の対戦に。
West Regionの決勝は第3シードのゴンザガ大対第4シードのコネチカット大(UCONN)の対戦に。
前半を39-32とUCONNリードで折り返すと後半はUCONNがリードを広げる一方的な展開に。
82-54とUCONNが圧勝し、全米制覇を達成した2014年以来となる史6度目のFINAL4進出を果たした。
前半、両校共にテンポ良くオフェンスを展開する中、前半終了間際にUCONNがアンドレ・ジャクソンのアシストからアレックス・キャラバンが3PTを沈め、39-32でUCONNが7点リードし後半に。
UCONNは前半終了時の良い流れをそのままに、後半も次々とシュートを沈めていく。
一方のゴンザガ大は大エースのドリュー・ティミーが後半早々にファールトラブルでベンチに退くと、反撃の手段を欠き、みるみるうちに点差が広がってしまう。
この日チーム全体で21アシストを記録したUCONNはその後もアップテンポなチームオフェンスを展開し、後半残り14分48秒には21点までリードを広げ、最大で33点差。
終わってみれば82-54と一方的な展開でUCONNがFINAL4進出を決めた。
UCONNでは、シューターのジョーダン・ホーキンスが3PT6本を含む20得点で得点を牽引。ビッグマンのアダマ・サノゴも10得点10リバウンド6アシストと安定の活躍で貢献。ベンチから出場のドノバン・クリンガンも3ブロックとディフェンスで存在感を見せ、追いすがるゴンザガ大に流れを渡さなかった。
ゴンザガ大もティミーが12得点10リバウンド4アシストと一定以上の活躍を見せたが、ティミーのファールトラブルの中、ステップアップするプレーヤーが出て来ず、劣勢を覆す事が出来なかった。
今季ここまで1試合平均87得点と全米No1の破壊力を誇ったゴンザガ大のオフェンスだったが、ティミーのファールトラブルもあり、後半は僅か22得点。試合を通しての54得点もシーズン最低の数字だ。
UCONNは7人が8得点以上というバランスの取れたオフェンスでゴンザガ大を圧倒。NCAAトーナメント4試合全てを15点差以上で勝利し、平均得点差は22.5得点と絶好調。2014年以来となる全米制覇に向け、これ以上無い形でFINAL4進出を果たした。
今日のゴンザガ大は期待通りの出来では無かったかもしれないが、2015年以降8大会連続でのSWEET16、5度目のELITE8進出という高いレベルでの安定感は驚異的。来季以降も素晴らしいチームに仕上げてくることだろう。
カレッジでもトップクラスの身体能力を持ちながらもスコアリングでは無く、ディフェンスやゲームメイクでチームに貢献。
登録身長は6フィート6インチ(198.1cm)とハンドラーとしてはサイズもあり、アウトサイドシュートこそ苦手だが、速攻やセットプレーではロブパスのフィニッシャーに。
この試合でも得点こそ8得点のみだが、9リバウンド10アシストとトリプルダブル級の数字。
トーナメント4試合で平均7.75アシストとタレント揃いのUCONNのチームオフェンスを指揮している。
数字に残らないルーズボール等への貢献度も高く、FINAL4進出をかけた大一番でもジャクソンのいぶし銀のプレーが光っていた。
UCONNのプレーヤー達が気持ちよくシュートを放てるのもジャクソンのパスがあってこそ。
カレッジ屈指のグルーガイであるジャクソンの活躍は、チーム史上5度目の全米制覇のカギになるだろう。
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