プレシーズンの大一番をモントバードアカデミーが制す
全米から強豪8チームが集まるトーナメント、GEICO Top Flight Invite。
シーズンの行方を占うプレシーズンの注目イベントだ。
4回目の開催となったGEICO Top Flight Inviteには、モントバードアカデミー(フロリダ州)、AZコンパスプレップ(アリゾナ州)、プロリフィックプレップ(カリフォルニア州)、クリストファーコロンバスハイスクール(フロリダ州)等、今年も注目チームが参戦。
3日間に渡り激戦が繰り広げられたトーナメントはモントバードアカデミーの優勝で幕を閉じた。
今年の決勝はモントバードアカデミー対クリストファーコロンバスハイスクールのフロリダ州勢同士の対戦。
モントバードは言わずと知れた全米屈指の強豪校。
今年もclass of 2024(日本の高3相当の学年)のNo1プレーヤーであるクーパー・フラッグを筆頭に、主力の6人全員がESPNの評価でclass of 2024のTOP50に入るという反則的なタレントが集まる。
例年、モントバードは複数の転校生が加入するが、今季の主力6人の内、1人を除いて昨季からモントバードに在籍。経験値も高く、チームとして例年以上の成熟度を有する。
対するコロンバスはclass of 2025(日本の高2相当の学年)のトッププレーヤーであり、キャメロン・ブーザーの息子であるキャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザーのブーザーツインズを有する。
キャメロンは昨季ソフォモアにして複数の全米最優秀賞を受賞し、ESPNの評価でも学年2位の評価を得る高校トッププレーヤーの1人。ケイデンも攻守に優れる2wayガードで学年16位と高い評価を得ている。
また、今季からはジェイソン・リチャードソンの息子であるジェイス・リチャードソンとジャクソン・リチャードソンの2人が転校で加入し厚みを増している。
共に準決勝を余裕の点差で通過した両校の対戦は、コロンバスがキャメロンのジャンパーやジェイスの3PTシュートで幸先の良いスタートを見せる。
しかし、フラッグ、エイサ・ニューエル、リアム・マクニ―リー、デリク・クイーンと6フィート8インチ(203.2cm)以上のプレーヤーを4人も有し、サイズの利があるモントバードが逆転し、徐々に点差を広げる。
この試合、モントバードは17本ものオフェンスリバウンドを奪い、総リバウンド数でも40対26。ペイントエリアでの得点も42対26と完全に制空権を支配した。
前半は48-32とモントバードの大量リードで終え、この試合もモントバードが余裕の勝利を収めるかと思われたが、後半に入りコロンバスが確率良く3PTを沈め、モントバードをジリジリと追走。
しかし、サイズと高い経験値を有するモントバードを追い詰める事は出来ず。83-77でモントバードアカデミーが激戦を制した。
モントバードのエース、クーパー・フラッグは20得点11リバウンド7アシスト4ブロック2スティールとオールラウンドな才能を遺憾なく発揮。
モントバードは出場6人中5人が2桁得点を上げ、タレント層の厚みを見せつけた。
コロンバスではキャメロン・ブーザーが26得点8リバウンド2ブロック、ケイデン・ブーザーが22得点9アシストの活躍でチームを牽引。
インサイドプレーヤーであるキャメロンは3PTを5/7という高確率で沈め、パッシングやハンドリングでもビッグマンらしからぬ非凡なセンスを見せつけた。また、サイズで圧倒的不利な中、ペイントエリアでの奮闘も目を引いた。
強豪ひしめく今トーナメントで余裕を持って決勝進出を果たした両校が、今季の男子高校バスケの中心となる事は間違いないだろう。特にコロンバスは州大会にも出場する従来型の私立高であり、NIBCやThe Grind Sessionに所属するスーパーチームに一泡吹かせる活躍に期待をしたい。
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