2019-2020注目フレッシュマン:メンフィス大ジェームズ・ワイズマン
YKDAVIBE🦄...What y’all think?👀👀 pic.twitter.com/AzXPA4DiYl— James Wiseman (@BigTicket_JW) October 27, 2018
UNCのコール・アンソニーに続いて、2020年のドラフトで上位指名が予想されるメンフィス大のジェームズ・ワイズマンを。ワイズマンはNBAレベルでも優れたサイズと高い機動力を持ち、アンソニー・デイビスとも比較される大器。
カレッジはアンフェニー・ハーダウェイ(ペニー)がHCを務める地元のメンフィス大に進学します。Gatorade選出の年間高校最優秀選手の獲得で、ペニーの手腕が問われる。
ジェームズ・ワイズマン
カレッジ:メンフィス大ポジション:C/PF
ESPNランキング:1位
出身高校:East High School
主な受賞歴:Morgan Wootten National Player of the Year (2019)/Gatorade National Player of the Year (2019)/Tennessee Mr. Basketball (2019)
経歴
ソフォモアのまではテネシー州のEnsworth Schoolでプレーしていたワイズマン。2017年のAAUのシーズンはEYBLのTeam Pennyでプレーし、その縁からペニーがコーチを務めていた同じくテネシー州のEast High School(East)に転校。2017年の夏にはUSA代表としてU16アメリカ選手権に出場し、チームの大会優勝に貢献した。Eastでは同学年でオレゴン大にコミットしたチャンドラー・ローソン、テネシー州のMr. Basketballを2年連続で受賞したアレックス・ロマックス等とプレーし、チームを州大会優勝に導く活躍を見せた。
2018-2019シーズンからペニーはメンフィス大にHCに就任し、Eastを離れたがワイズマンは転校することなくEastに残り残留した。このシーズンも州大会決勝までチームを牽引したものの、惜しくも決勝で敗戦。個人としてはシーズン平均25.8得点14.8リバウンド5.5ブロックを記録し、高校最優秀選手に贈られるGatorade Player of the YearやMorgan Wootten National Player of the Yearを受賞し、名実共に高校NO1プレーヤーの座を確固たるものとしている。
ケンタッキー大、カンザス大等の強豪校からもオファーを受けたが、高校のコーチであったペニーがHCとなったメンフィス大への進学を選択。AAU、高校、カレッジでペニーの指導を受けるペニーの秘蔵っ子と呼べる選手だ。
プレースタイル
靴込みで214.6cmの身長と228.6cmのウイングスパンを持ち、指高は283.2cm。NBAでもエリートクラスのサイズに加え、優れた機動力と柔らかいシューティングタッチを持つ将来のスター候補。オフェンス、ディフェンスの両面でゲームに大きな影響を与える事の出来るポテンシャルを持った選手であることは間違いない。未だ粗削りな選手ではある、将来性の高さでは今年のフレッシュマンの中でNo1の逸材。
高さと機動力を武器にインサイドを支配するワイズマン。カレッジ以上のレベルで自らオフェンス機会を創り出せる選手となる為にはハンドリングの成長が必要だろう。シューティングタッチは良く、ステップバックやターンアラウンドのミドルレンジジャンパーが高い確率で安定してくれば、ディフェンスにとって厄介な選手となる。
フィジカルコンタクトの弱さと試合毎のムラっ気は大きな懸念事項。カレッジでタフなディフェンスのチームに対してどんなプレーを見せるかが彼の真価を見る上で重要となるだろう。ペニーにはプレーだけでなく、メンタル面でもワイズマンを導くことが期待される。
展望
今季多くの有望新入生を獲得し、一躍カレッジバスケで要注目のチームとなったメンフィス大。その中でも1番の目玉がこのワイズマン。
同学年にはMontverde Academyで活躍したプレシャス・アチュワも入学。アチュワはタフなプレーと広いプレーエリアを持つインサイドプレーヤーで、アチュワと並んでプレー出来る事はワイズマンの負担軽減となるだろう。
同学年にはMontverde Academyで活躍したプレシャス・アチュワも入学。アチュワはタフなプレーと広いプレーエリアを持つインサイドプレーヤーで、アチュワと並んでプレー出来る事はワイズマンの負担軽減となるだろう。
タレントで言えば、ワイズマンは今季のフレッシュマンで間違いなく1番の逸材だが、オフェンススキルはまだ粗く、試合への集中力にも疑問符が付く。シーズン序盤は安定した活躍ではなく、瞬間的なビッグプレーを見せる選手となるのでは?彼ほどのサイズと機動力があれば、間違いなくディフェンスでは大きなインパクトを残すことが出来るが、フィジカルコンタクトには改善の余地があり、ファールトラブルにも要注意。
まだまだ身体能力に頼る面が大きい素材型の選手だが、高校でも上級生になるにつれ急激な成長を見せてきた。カレッジでも同様にシーズン序盤の活躍よりも、シーズンを通してどれだけ成長したかを見るべきだろう。2020年のドラフト候補はビッグマンが不作。2021年の上位候補にはUSCに進学予定のエバン・モーブリーがいるが、その後も有力7フッターが出てくる様子は薄い。今後スター候補のビッグマンが不作となることを考えれば、ワイズマンはリスクを取ってでも1位指名で獲得するに値する選手だろう。
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