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カルロス・ブーザーの息子、ブーザーツインズはデューク大へ

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NBAで2度のオールスターに輝いたカルロス・ブーザーの双子の息子、キャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザー。 オールラウンドなインサイドプレーヤーのキャメロン、攻守に優れる2wayのコンボガードのケイデンとサイズ、プレースタイルは大きく異なるが、共に世代屈指のプレーヤーとして下級生の頃から活躍を見せて来た。 兼ねてから進路に注目が集まっていたブーザーツインズが遂に進路を公表。 進学先の最終候補として地元マイアミ大と父の母校デューク大が残る中、ブーザーツインズは大方の予想通りデューク大への進学を公表した。 Breaking: Cameron and Cayden Boozer have announced their commitment to play college basketball at Duke. Cameron and Cayden, No. 2 and No. 17 on ESPN's Top 100 for the class of 2025, are the twin sons of former NBA All-Star Carlos Boozer, who also played at Duke 👀 @SCNext pic.twitter.com/iVBGGo1cSC — NBA on ESPN (@ESPNNBA) October 11, 2024 父の母校デューク大へ キャメロン・ブーザー ESPNランキング:2位 生年月日:2007年7月18日 ポジション:PF 身長:205.7cm ハイライト ケイデン・ブーザー ESPNランキング:17位 生年月日:2007年7月18日 ポジション:PG 身長:193cm ハイライト カルロス・ブーザーの双子の息子、キャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザー、通商ブーザーツインズはフロリダのクリストファーコロンバスハイスクールに通い、今年高校の最上級生となったclass of 2025のプレーヤー。 フレッシュマンのシーズンから目下フロリダ州大会3連覇中で元NBAプレーヤーを父に持つNBA2世としてだけでなく、その実力で全米に名前を轟かせている。 共に世代トップレベルのプレーヤーとしてU16、U17USA代表に選出されており、今夏のU17W杯でもUSA代表の世界制

ブーザー対ディバンツァ、高校トッププレーヤーの対戦はブーザー擁するコロンバスに軍配が上がる

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今年の高校最上級生であるclass of 2025。 ESPNによる評価でclass of 2025のNo1プレーヤーにランクされるAJ・ディバンツァ擁するユタプレップと2位にランクされるキャメロン・ブーザー擁するコロンバスハイスクールがプレシーズントーナメントのAVANCE at L'ATTITUDE BASKETBALL CLASSICの決勝で対戦した。 ディバンツァとキャメロンはチームメイトとしてU17W杯でUSAを世界制覇に導いたチームメイト。また、ユタプレップのJJ・マンダクイット、コロンバスのケイデン・ブーザー(キャメロンの双子の兄弟)もU17W杯でUSAの主力として活躍したプレーヤー。 全米屈指のタレント擁する両校の対戦は、今季の男子高校バスケの行方を占う上でも重要な一戦だろう。 ※身長はESPN記載の数字を ブーザーツインズの活躍でコロンバスが快勝 全米有数のタレント校同士の対決は、試合開始早々から両校が次々と得点を重ねるハイペースな試合に。 ユタプレップは身長205.7cmの大型ウイングであるAJ・ディバンツァがサイズを利して、コロンバスのガード、ウイングのタイトなディフェンスの上から次々とタフショットを沈める。 対するコロンバスは身長205.7cm体重111.6kgと屈強なフィジカルを誇るPFのキャメロンがリバウンドからのアウトレットパス、ボールプッシュでアップテンポなオフェンスを演出。双子の相棒ケイデンをはじめ、身体能力に優れるプレーヤーが揃い、速攻から得点を重ねた。 2クオーター終了間際にユタプレップのJJ・マンダクイットが巧みなステップからレイアップを沈め、42-41でコロンバスが1点リードと8分クオーター制の高校バスケとしてはハイスコアな展開で前半を終える。 試合が動いたのは第3クオーター。 ディバンツァのアウトサイドシュートの精度が落ち、得点が伸び悩むユタプレップに対し、サイズと身体能力を兼ね備えるコロンバスはキャメロンのリバウンドを起点にトランジションから安定して得点。 ユタプレップはディバンツァの1対1に活路を見出そうとするが、1対1に意識が集中するあまりに視野が狭まり、スティールを奪われダンクを叩き込まれる場面も。 安定して得点を重ねたコロンバスが65-54と2桁リードを築き、ラストクオーターに入った。

U17ワールドカップでUSAが大会7連覇を飾る

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トルコで開催されたU17ワールドカップ2024。 フル代表のカテゴリーでは、ヨーロッパをはじめとした国々がUSAと互角以上に渡りあう様になって久しいが、U17のカテゴリではUSA代表の独壇場が続く。 2010年にU17ワールドカップが始まって以降、2年に1度開催されるこの大会でUSAは無敗のまま大会6連覇を達成して来た。 今大会においてもUSAの強さは圧倒的で、決勝でもイタリア代表を41点差で一蹴。 サイズと身体能力を兼ね備えたプレーヤーがフルコートプレスを仕掛けるスタイルで、1試合平均64.3得点差という絶望的なまでの差を他国に見せつけ、大会7連覇を飾った。 キャメロン・ブーザーが大会最優秀選手賞を受賞 今大会、チームの大黒柱としてUSAのインサイドを支えたのが、キャメロン・ブーザー。 その名前からも想像が付くかもしれないが、彼の父は元NBAプレーヤーのカルロス・ブーザーだ。 他のポジションと比較すると、今大会のUSAのインサイドは手薄だったが、平均20.1分の出場で20.1得点9.9リバウンドを記録する活躍でペイントエリアを支配。 ディフェンスでも機動力の高さを活かし、平均2.7スティールを記録。リバウンドやスティールから精度の高いロングパスを供給し、USAのアップテンポなチームオフェンスの演出にも貢献した。 ウイングにスターが揃った今大会では、インサイドを中心にプレーしていたが、ハンドリングやアウトサイドシュートにも優れたオールラウンダーで、現代PFのお手本の様なプレーヤーだ。 ブーザーと並んで、今大会のベスト5に選出されたのがウイングプレーヤーのAJ・ディバンツァ。 ※U16アメリカ大会でのハイライト オフェンスでは長い四肢を駆使した切れ味鋭く深いジャブステップから1対1を繰り出し、多彩で力強いステップワークで得点を量産。ハンドリングと視野の広さにも優れ、アシストでも多くのハイライトプレーを生み出した。 ディフェンスでもその恵まれたサイズ、身体能力と秀でたバスケセンスを駆使し、フルコートプレスの1線で対戦相手を苦しめた。 平均20.4分の出場で14.1得点3.9リバウンド4.1アシストを記録し、そのオールラウンドな才能を嫌という程世界に見せつけた。 また、USAからはコア・ピートとタイラン・ストークスが大会の2ndチームに選出され、ブラ

NBAドラフト2025:そろそろ来年のドラフトの話をしよう

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2024年のドラフトも終わりましたが、"来年のドラフト予習までがドラフト"という事で、今年も来年のドラフトネタを。と言っても僕が推してる子を押売りするだけだけれど。 一般論ではありますが、来年2025年のドラフト候補には、スケールの大きな未来のスター候補が揃っていると目される。 中でもデューク大に進学したモントバードアカデミーのクーパー・フラッグは早くもドラ1有力候補として日本でも高い知名度を誇る。 ここで書いているプレーヤーはあくまで僕の推し、そしてアメリカ外のプレーヤーはカバー出来ていない事はご留意を。 例の如く徐々に追記していくスタイルです。 クーパー・フラッグ(Cooper Flagg) 所属:デューク大 学年:フレッシュマン 出身:モントバードアカデミー(フロリダ州) 生年月日:2006年12月21日 ポジション:SF/PF 身長:205.7cm ハイライト Z世代のキリレンコ モントバードアカデミーをシーズン無敗のまま実質的な全米制覇に導いたウイング、クーパー・フラッグ。 高校最優秀選手に贈られるゲータレード賞、ネイスミス賞も受賞した、class of 2024(2024年に高校を卒業した学年)のNo1プレーヤーだ。 ゲータレード賞の受賞ページによれば、昨季のスタッツは16.1得点7.6リバウンド3.9アシスト2.7ブロックを記録。スター揃いのモントバードアカデミーの中では、スコアリングリーダーでは無かったが、攻守に質の高いプレーを見せ、チームの勝利に貢献した。 このブログでは何度も書いているが、現時点ではディフェンシブなプレーヤーで、恵まれたサイズと身体能力、適切なポジショニングと高いディフェンス意識から、オンボール、オフボール共に優れたディフェンシブプレーヤーである。 ドライブに対しても恐ろしい機動力でカバーに飛び、ウイングながらに1試合平均2.7ブロックは驚異的。 スコアリングも年々成長を見せており、高い打点から放たれるミッドレンジのターンアラウンドジャンパーは、この先のレベルでも必殺のプレーとなり得る。 進学先のデューク大には、昨季の司令塔であるタイリース・プロクターと成長が期待される2年目ガードのケイレブ・フォスターと得点力の高いプレーヤーが残る。 カレッジでもフラッグにはスコアリングだけで

注目のブロニー・ジェームズは2巡目55位でレイカーズへ

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今年のNBAドラフトにおいて、1巡目1位指名に劣らぬ注目を集めたトピックが"ブロニー・ジェームズはドラフト指名を受けるのか"という事だっただろう。 ブロニー・ジェームズは言わずと知れたNBAのスーパースター、レブロン・ジェームズの長男だ。 高校時代にはESPNから同学年で20位と高い評価を受け、鳴り物入りで地元カリフォルニアのUSCに入学したブロニーだったが、健康上の理由からシーズン開幕に出遅れ、シーズン成績も平均19.4分の出場で4.8得点2.8リバウンド2.1アシストに留まった。 コンバインやワークアウトの中で評価を上げたブロニーは2巡目55位でドラフト指名を受けるも、それが父レブロンの所属するレイカーズだった事から、"縁故採用"としてブロニーの指名を疑問視する声も。 ブロニーのプレーヤーとしての評価はドラフト指名に値するものだったのだろうか? ブロニー・ジェームズ(Bronny James) 所属:USC 生年月日:2004年10月6日 ポジション:PG/SG スタッツ(2023-2024):19.4分/4.8得点/2.8リバウンド/2.1アシスト/0.2ブロック/0.8スティール/FG36.6%/3PT26.7%/FT67.6% 身体測定結果 裸足身長:186.7cm 体重:95.4kg ウイングスパン:201.3cm 指高:250.2cm 垂直跳び(助走有):102.9cm 最高到達点:353.1cm ハイライト 世代屈指の高校生プレーヤーとしてUSCに入学するも 高校入学当初からレブロンの息子として注目を集めて来たブロニー。 ESPNからは学年全体20位の評価を受け、マクドナルドオールアメリカン、Hoop Summitと有望高校生の代名詞とも呼べるオールスターゲームにも選出され、同世代のトッププレーヤー相手に活躍。 カレッジでの活躍も予感させ、オレゴン大やUCLAを擁する強豪カンファレンス、PAC-12に属する地元カリフォルニアのUSCに入学した。 ここでも活躍を期待されたブロニーだったが、シーズン前の練習中に先天性心疾患により心肺停止に倒れ、病院に搬送。シーズン開幕に出遅れる事となった。 12月10日の対ロングビーチステイト大戦でカレッジデビューを飾るも、スタッツは4

NBAドラフト2024:カレッジを蹂躙した怪獣、ザック・イーディ

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6月下旬のドラフトまで残り僅か。 今回のドラフトネタは圧倒的なサイズを武器にカレッジを支配したビッグマン、ザック・イーディを。 トラジショナルなプレースタイルのビッグマンであるイーディには、"NBAのスタイルに適応出来るか?"という懸念が常に付きまとう。 その懸念を払しょくし、NBAでも存在感を示す事が出来るだろうか? ザック・イーディ(Zach Edey) 所属:パデュー大 生年月日:2002年5月14日 ポジション:C スタッツ(2023-2024):32.0分/25.2得点/12.2リバウンド/2.0アシスト/2.2ブロック/0.3スティール/FG62.3%/3PT50%/FT71.1% 主な受賞歴:National college player of the year (2023, 2024)/ Big Ten Player of the Year (2023, 2024)/ Consensus first-team All-American (2023, 2024) 身体測定結果 裸足身長:222.9cm 体重:135.6kg ウイングスパン:240.1cm 指高:292.1cm 垂直跳び(助走有):80cm 最高到達点:372.1cm ハイライト カレッジバスケを蹂躙した怪獣 カナダ生まれのイーディは、高校時代に渡米し、全米屈指の強豪であるIMGアカデミーでプレー。 IMGアカデミーでは日本人プレーヤーである田中力君ともチームメイトだった。 学年変更により進学を早めたイーディは2020年にパデュー大に進学し、1年目から平均8.7得点4.4リバウンドを記録した。 2年目のシーズンに平均14.4得点7.7リバウンドと成長を見せると、3年目のシーズンには大きな飛躍を遂げる。平均22.3得点12.9リバウンド2.1ブロックを記録し、カレッジ最優秀選手賞を総なめにした。 4年目となった2023-2024シーズンも前シーズンと同等以上の活躍を見せ、平均25.2得点12.2リバウンド2.0アシスト2.2ブロックを記録。2年連続でカレッジ最優秀選手賞を総なめ。 2シーズンに渡りペイントエリアを支配する"怪獣"としてカレッジバスケ界を蹂躙した。 2023年のNCAAトーナメントで屈辱を味わ

NBAドラフト2024:やっぱり上級生は捨てがたい

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現地6月26日、27日に予定されているNBAドラフト2024。 青田買いのドラフトでは、将来性の高い下級生の方が高い評価を受ける傾向にあるけれど、カレッジで着実な成長を遂げ、完成度の高い上級生には即戦力としての期待が。 という事で今回は私的に今ドラフトで推している上級生を。 ハリソン・イングラム(Harrison Ingram) 所属:ノースカロライナ大 生年月日:2002年11月27日 ポジション:SF スタッツ(2023-2024):32.8分/12.2得点/8.8リバウンド/2.2アシスト/0.4ブロック/1.4スティール/FG43.0%/3PT38.5%/FT61.2% 主な受賞歴:Third-team All-ACC (2024)/Pac-12 Freshman of the Year (2022) 身体測定結果 裸足身長:196.2cm 体重:106kg ウイングスパン:214cm 指高:260.4cm 垂直跳び(助走有):88.9cm 最高到達点:349.3cm ハイライト 名門を支えたオールラウンダー スタンフォード大から転校し、今季からノースカロライナ大に加入したジュニアウイング、ハリソン・イングラム。 高校時代からマクドナルドオールアメリカンに選出される有望株で、2021年にはU19USA代表に選出され、U19W杯での世界制覇に貢献している。 スタンフォード大時代からオールラウンダーとして活躍してきたが、今季は3PT成功率を昨季の31.9%から38.5%と大きく成長。リバウンドでも平均8.8リバウンドと昨季の5.8リバウンドから数字を伸ばしている。 屈強なフィジカルを武器に、ポストアップでも強さを見せ、ディフェンスが寄ればパスを捌く視野とスキルも備えている。 身長こそSFとして平均的な水準だが、ウイングスパンが長く、コンボフォワードとして両Fポジションをこなすフィジカルがあり、スキルもオールラウンド。FT成功率には難ありだが、NBAでもタフなハードワーカーとして重宝されるプレーヤーになり得るポテンシャルがあるだろう。 リース・ビークマン(Reece Beekman) 所属:バージニア大 生年月日:2001年10月8日 ポジション:PG スタッツ(2023-2024):32.7分/14.3得点/3