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class of 2024の注目プレーヤー達が進路を決める

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さてさて、アメリカもバスケットボールシーズンの開幕が目前。 シーズン開幕を前に高校の最上級生であるclass of 2024(2024年高校卒業予定の学年)の注目プレーヤー達が続々と卒業後の進路を決めている。 モントバードアカデミーに所属する全米屈指のシューター、リアム・マクニ―リーはインディアナ大へ、U17USA代表に選出され世界制覇も経験したガード、ブギー・フランドはケンタッキー大へのコミットを公表している。 世代屈指のシューター、マクニ―リーはインディアナ大へ モントバードアカデミーのウイングプレーヤー、リアム・マクニ―リー。 身長203.4cm(チーム公式サイト記載身長)の大型シューターは、2021年にU16USA代表に選出され、アメリカ選手権優勝も経験。 ESPNからは学年全体で13位の評価を受ける世代屈指のシューター。 正確無比なアウトサイドシュートはレンジが広く、リリースもクイック。 爆発的な身体能力は無いが、得点パターンも多彩なスコアラーだ。 需要の高い大型シューターであるマクニ―リーは20校を超えるNCAAディビジョン1の強豪校からオファーを受けたとされ、最終候補と目されたのはカンザス大とインディアナ大の2校。 共に全米にその名を轟かす強豪校2校の中からマクニ―リーが選んだのはマイク・ウッドソン率いるインディアナ大。 ウッドソンは2021年からインディアナ大のHCを務め、NBAでの豊富コーチング経験を有するウッドソンの下には将来のNBA入りを目指す有望プレーヤーが集まっている。 2022年には、マクニ―リーと同じくモントバードアカデミー出身のジェイレン・フッド-シフィーノとマリク・レヌーがインディアナ大に進学している。 高校バスケのファンタジスタ、ブギー・フランドはケンタッキー大へ ニューヨークのアーキビショップステピナクハイスクールに所属するブギー・フランド。 NBAプレーヤーのAJ・グリフィンやノースカロライナ大のスタープレーヤーであるRJ・デイビスも同校の出身だ。 ESPNの評価では学年18位にランクされ、2022年にはUSA代表の1員としてU17ワールドカップで世界制覇も経験している。 確かなスキルと異才を放つバスケットボールセンスを有するガードで、波に乗ればどんなタフショットでも沈めてし

プレシーズンの大一番をモントバードアカデミーが制す

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全米から強豪8チームが集まるトーナメント、GEICO Top Flight Invite。 シーズンの行方を占うプレシーズンの注目イベントだ。 4回目の開催となったGEICO Top Flight Inviteには、モントバードアカデミー(フロリダ州)、AZコンパスプレップ(アリゾナ州)、プロリフィックプレップ(カリフォルニア州)、クリストファーコロンバスハイスクール(フロリダ州)等、今年も注目チームが参戦。 3日間に渡り激戦が繰り広げられたトーナメントはモントバードアカデミーの優勝で幕を閉じた。 決勝はモントバード対コロンバス 今年の決勝はモントバードアカデミー対クリストファーコロンバスハイスクールのフロリダ州勢同士の対戦。 モントバードは言わずと知れた全米屈指の強豪校。 今年もclass of 2024(日本の高3相当の学年)のNo1プレーヤーであるクーパー・フラッグを筆頭に、主力の6人全員がESPNの評価でclass of 2024のTOP50に入るという反則的なタレントが集まる。 例年、モントバードは複数の転校生が加入するが、今季の主力6人の内、1人を除いて昨季からモントバードに在籍。経験値も高く、チームとして例年以上の成熟度を有する。 対するコロンバスはclass of 2025(日本の高2相当の学年)のトッププレーヤーであり、キャメロン・ブーザーの息子であるキャメロン・ブーザーとケイデン・ブーザーのブーザーツインズを有する。 キャメロンは昨季ソフォモアにして複数の全米最優秀賞を受賞し、ESPNの評価でも学年2位の評価を得る高校トッププレーヤーの1人。ケイデンも攻守に優れる2wayガードで学年16位と高い評価を得ている。 また、今季からはジェイソン・リチャードソンの息子であるジェイス・リチャードソンとジャクソン・リチャードソンの2人が転校で加入し厚みを増している。 共に準決勝を余裕の点差で通過した両校の対戦は、コロンバスがキャメロンのジャンパーやジェイスの3PTシュートで幸先の良いスタートを見せる。 しかし、フラッグ、エイサ・ニューエル、リアム・マクニ―リー、デリク・クイーンと6フィート8インチ(203.2cm)以上のプレーヤーを4人も有し、サイズの利があるモントバードが逆転し、徐々に点差を広げる。 この試合、モン

富永啓生がプレシーズンのオールBIG TENチームに選出

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ネブラスカ大でプレーする日本人プレーヤー、富永啓生。 シーズン開幕前を前に、ネブラスカ大の所属するカンファレンスであるBIG TENがプレシーズンオールBIG TENチーム(カンファレンスのベストプレーヤー)を公表。カレッジラストシーズンを迎える富永君もその1人に選出された。 この賞はメディアパネルにより、開幕前の時点でオールBIG TENチームの有力プレーヤー10人が選出されたモノであり、現地メディアからの今季の富永君への期待が伺える。 Issue No. 30 🗞️ 🏆 Preseason All-B1G 🏆 ↳ @KeiseiTominaga pic.twitter.com/HMFrwDzaKw — Nebraska Men's Basketball (@HuskerMBB) October 6, 2023 富永君へのラストシーズンへの期待が高まる 昨季はシーズン終盤に覚醒し、20得点以上を連発。シーズン平均13.1得点、FG成功率50.3%、3PT成功率40.0%を記録し、カンファレンスの敢闘賞(Honorable Mention)にも選出された。 今季はシーズン開幕前時点のオールBIG TENチームに選出され、シーズン開幕前の時点での期待値の高さは昨季を大きく上回る。 今回のプレシーズンオールBIG TENチームには富永君を含め10名が選出。 中でも ザック・イーディ(パディー大/シニア) テレンス・シャノン(イリノイ大/スーパーシニア) ジャミール・ヤング(メリーランド大/スーパーシニア) ブー・ブーイ(ノースウェスタン大/既卒生) の4人はメディアパネルから満票を獲得している。 昨季のカンファレンス最優秀選手賞受賞者であるイーディは、今回もプレシーズンの最優秀選手賞に選出されている。 今回選出された10名は全員、昨季の時点でBIG TENのオールカンファレンスチームや敢闘賞に選出されているメンバーだった。 ちなみに、昨年この賞を受賞したメンバー10人の中から、 トレイス・ジャクソン-デイビス クリス・マレー ジェイレン・ピケット の3人がシーズン終了後にNBA入りをを果たしている。

2023-2024:今季気になる高校生プレーヤー

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10月に入り、もう間もなくバスケットボールシーズンも開幕。 という訳で、今季の高校注目プレーヤーを。(注目と言っておきながらただ僕が気になってる子を押売りするだけですが) 今回は特に学年を限定せず。class of~は高校の卒業年を現す数字。(今年の高校最上級生はclass of 2024) ランキングや身長はESPNランキングをベースに。いつにもまして内容薄め。気になった子がいれば、是非ご自身でも追いかけてみて頂ければと。 ※今回も例の如く、追記していくスタイルで行きます。 【Class of 2024】 クーパー・フラッグ 所属:モントバードアカデミー(フロリダ州) 学年:class of 2024 ESPNランキング:1位 生年月日:2006年12月21日 ポジション:SF 身長:205.7cm 主な受賞歴:USA Basketball Male Athlete of the Year (2022) ハイライト Z世代のアンドレイ・キリレンコ class of 2024の学年No1プレーヤー、クーパー・フラッグ。 当初はclass of 2025のプレーヤーだったが、高校卒業を1年早めclass of 2024に。 2022年の夏にはUSA代表としてU17W杯に出場。平均9.3得点10リバウンド2.9ブロック2.4スティールを記録し、当時15歳にして大会ベスト5に選出されている。 フラッグの最大の脅威は全てのポジションを抑え込むディフェンスと常に全力でプレーする強度の高さ。 長いウイングスパンと高い身体能力を有し、物凄いスピードでカバーに飛び込んではブロックショットやスティールを決める。 オフェンススキルは発展途上だが、シューティング、ハンドリング、パッシングと全てで一定以上の水準に。 所属校のモントバードアカデミーは多くのオールラウンダーをNBAに輩出している名門校で、今夏のAAUでも高い得点能力を披露している事から、今季は成長したオフェンスを見せてくれるだろう。 進学先は未定だがドリームスクールはデューク大とのこと。 確かにデュークのイメージにピッタリ合うけれど、訪問していたコネチカット大のジャージーも似合っていたし、そっちもアリなんじゃないかなぁと。 ディラン・ハーパー 所属:ドンボスコプレパ

NBAドラフト2024:ビッグマンが豊作な予感

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まだまだカレッジシーズンも開幕していないけれど、またもや来年のドラフト妄想。 どうやら来年のドラフト候補にはビッグマンが豊作な模様。 カレッジではフレッシュマンから上級生まで、プレースタイルではフィニッシュとディフェンスに特化したタイプやスキルビッグ、トラジショナルビッグと多様なタレントが揃う。 今回は来年のNBAドラフトに向けたビッグマン候補のまとめ。 シーズンも始まる前なので、"ドラフト候補の名前を覚えておくか"位の軽い感じで見て頂ければ。 ※例の如く追記のスタイルで。身長は所属チームの公式ページに記載された数字を。 【飛躍が期待されるソフォモア】 ドノバン・クリンガン 所属:コネチカット大 学年:ソフォモア 生年月日:2004年2月23日 ポジション:C 身長:218.4cm 出身:ブリストルセントラルハイスクール(コネチカット州) 主な受賞歴:Big East All-Freshman team (2023) ハイライト 全米制覇を支えた守護神 ベンチからコネチカット大全米制覇に貢献したビッグマン、ドノバン・クリンガン。 平均13.1分と短い出場時間ながら、6.9得点5.6リバウンド1.8ブロックを記録している。 身長218.4cm、体重127kgとカレッジの中でも一際大きなフィジカルを駆使しペイントエリアを支配。恵まれた機動力とゲームの流れを読む高いバスケットボールIQを有し、ディフェンスで絶大な存在感を見せる。 エースのアダマ・サノゴがNBAに旅立ち、今季クリンガンの出場時間が倍増する事は確定的。オフェンスでもこれまで以上の役割が与えられるだろう。 ピック&ロールや速攻のフィニッシャーとしては既に優秀だが、今季は自身で得点をクリエイト出来る所も証明してほしい。 FT成功率も48.6%と壊滅的だったので、今季はシュート精度の改善も必要だろう。 2年目の飛躍に期待したい。 アデム・ボナ 所属:UCLA 学年:ソフォモア 生年月日:2003年3月28日 ポジション:C/PF 身長:208.3cm 出身:プロリフィックプレップ(カリフォルニア州) 主な受賞歴:Pac-12 All-Defensive Team (2023)/Pac-12 Freshman of

富永啓生のライバル?Big Tenの注目プレーヤーまとめ

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今夏のW杯で日本代表として活躍したネブラスカ大の富永啓生。 昨季終盤にブレイクし、今やカンファレンスのトッププレーヤーとなった富永君は今季カレッジラストシーズンを迎える。 ネブラスカ大が所属するカンファレンス、Big TenはNCAAディビジョン1を代表する強豪カンファレンスの1つで、カレッジトップレベルのプレーヤーも少なくない。 今回は、今季富永君の前に立ちふさがるであろう、Big Tenの注目プレーヤーまとめを。 ※例の如くちょくちょく追記していくスタイルで。 ザック・イーディ 所属:パデュー大 学年:シニア 生年月日:2002年5月14日 ポジション:C 出身:IMGアカデミー(フロリダ州) 主な受賞歴:National college player of the year (2023)/Pete Newell Big Man Award (2023)/Kareem Abdul-Jabbar Award (2023) ハイライト   カレッジを代表する巨人 パデュー大のビッグマン、ザック・イーディ。 昨季は平均22.1得点12.9リバウンド2.1ブロックを記録し、カレッジの最優秀選手賞を総なめ。今夏のW杯ではカナダ代表にも選出された。 絶対的なサイズから攻守にペイントエリアを支配し、FT成功率も73.4%とシュートタッチも上々。 昨季のNCAAトーナメントには第1シードとして出場しながらも、初戦で第16シードのFDUを相手に敗退という憂き目に。 シーズン終了後にはNBAドラフトへのアーリーエントリーを表明するも撤退し、カレッジに残留する道を選んだ。 今季は攻守にプレーエリアを広げ、NBAにもフィットするポテンシャルがある事を証明したい。 テレンス・シャノンJr 所属:イリノイ大 学年:シニア 生年月日:2000年7月30日 ポジション:SF 出身:IMGアカデミー(フロリダ州) 主な受賞歴:First-team All-Big Ten (2023) ハイライト   アスレティックでパワフルなウイングプレーヤー イリノイ大のウイング、テレンス・シャノンjr。 下級生の頃から"NBA候補"と目されて来た彼も今季でカレッジ5年目に。 昨季、3シーズンを過ごしたテキサステッ

国際大会に"暗黙のルール"は存在しないのでは?という話

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フィリピン、インドネシア、日本の3か国共催で開かれているFIBAバスケットボールワールドカップ。 日本代表は最終戦でカーボベルデ代表に見事勝利し、2024年のパリ五輪への出場権を獲得した。 さて、その試合に関してX(旧Twitter)上で、"日本代表は最後のオフェンスを何故攻めなかったのか?" という主旨の投稿があり、それに対して "暗黙のルールだから" という回答が見受けられた。 確かに、アメリカの文化として大量得点差が付いた試合では、最後のオフェンスを攻めに行かない、といった"暗黙のルール"が存在する。 しかしながら、それって国際大会でも適用される様な世界共通の常識なのだろうか?という疑問が。 という事で、既に上位ラウンド進出が断たれ、得失点差も大きく関係してこないであろう(※認識誤ってたらすみません)17位-32位決定戦、各チーム最終戦がどの様に終わったのかを調べてみた。 グループM 南スーダン対アンゴラ 20点差リードの南スーダンが残り8秒でオフェンスリバウンドを取り、最後のポゼッションを獲得。 そのまま試合を終えるのではなく、コーナーからの3PTを沈め、101-78とリードを広げて試合を終了。 この試合の結末は"暗黙のルール"に当てはまるものでは無さそうだ。 中国対フィリピン 19点リードのフィリピンが試合時間残り4秒で中国からスティールでボールを奪取。 そこから速攻で3PTを放ち外れるも、更にはオフェンスリバウンドをティップオフでねじ込み、21点差にリードを広げ試合終了。 これまた"暗黙のルール"とは合致しない形で試合終了を迎えた。 グループN 南スーダン対アンゴラ 試合時間残り0.4秒で2点リードのニュージーランドFTを2本獲得。 ニュージーランドはこれを2本とも外すも、そこで試合終了。 この試合の場合は得点差も無かったので、いずれにしろ"暗黙のルール"が発動するケースでは無いですね。 メキシコ対ヨルダン 残り15秒で10点リードのメキシコがヨルダンからスティール。 そのまま速攻に持ち込み、3PTを沈めリードを13点差に広げる。 "暗黙のルール&q