名門オークヒルの得点記録を塗り替えた男、LSUのキャム・トーマス
Welcome to LSU from Oak Hill Academy, Cam Thomas!#BootUp 🐯 pic.twitter.com/13akzyIPSZ— LSU Basketball (@LSUBasketball) November 18, 2019
数々の強豪大学から奨学金のオファーを受けた中、トーマスが進学先に選んだのは、LSUことルイジアナ州立大。今年で4季目を迎えるヘッドコーチのウィル・ウェイドの下、2019年には2006年以来となるNCAAトーナメントSweet16にも出場を果てしている。
今季注目のフレッシュマンについてはこちらも是非。
プロフィール
ハイライト
高校屈指のピュアなスコアラー
名門オークヒルアカデミーの得点記録を塗り替えたスコアラー、キャム・トーマス。オールラウンダー全盛の中、貪欲に得点だけを狙うオールドスクールなスコアラーだ。
卓越したジャンパーでコートのどこからでもリングを射抜き、ディフェンスかわすステップワークも多彩。高校生とは思えない巧みなステップワークは、高校時代のジェイソン・テイタムを彷彿とさせる。ディフェンスのタイミングを外し、ファールを引き出しフリースローを獲得する技術にも優れ、老獪に得点を重ねる。
オークヒルアカデミーでは得点に専念している為、ゲームメイク等の実力に関しては未知数。ウイングの選手としてはアンダーサイズである点も懸念される。
近年、ゲームメイクの出来るウイングや、大型ガードが続々と出てきている中、スコアリングの技術にフォーカスして磨き続ける事で、逆に他の選手と差別化され、価値が高まる可能性も有るかもしれない。
LSUの主力の多くはNBAへ
昨季も強豪のSECでケンタッキー大に次ぐカンファレンス2位タイの成績を残していたLSUだが、リーディングスコアラーのスカイラー・メイズは卒業で、それに次ぐトレンドン・ワトフォードとエミット・ウィリアムスもアーリーエントリーを表明済。ジャボンテ・スマートとダリアス・デイズの判断待ちの状況ではあるが、彼らの決断次第ではリーディングスコアラー5人がチームを去ることに...。となると昨季はカンファレンスでベストのオフェンスレーティングを誇った得点力も弱体化は避けられない。
トーマスは即戦力のスコアラーとして活躍に期待が掛かるが、多くのタレントが去る今季は流石に我慢のシーズンとなるだろう。シャキール・オニールの長男、シャリーフ・オニールもUCLAから転校してくるが、彼を戦力として計算するには少し時間が掛かりそうだ。
トーマス自身も優れたプレーヤーではあるが、現時点ではone and doneで1巡目指名を狙るクラスのプレーヤーではなく、数年間LSUの主軸として活躍する姿を楽しみたい。