トリプルダブル製造機、ジェイレン・ジョンソンはデューク大へ

ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズのモントバーデコンビに続いての有望フレッシュマン3人目はデューク大のジェイレン・ジョンソンを。

ブランドン・イングラム、ジェイソン・テイタム、RJ・バレット、キャメロン・レディッシュと近年有望なオールラウンダーを続々とNBAに送り込んでいるデューク大。ジョンソンは彼等に次ぐだけの才能を持った選手。

今季注目のフレッシュマンについてはこちらも是非。

ジェイレイン・ジョンソン

学年:class of 2020
高校:ニコレットハイスクール
ESPNランキング:15位
ポジション:SF
身長:203.2cm
主な受賞歴:ジョーダンブランドクラシック


下級生の頃からオールラウンダーとして将来を嘱望され、ネクストロンゾ・ボールとの呼び声も聞かれ、一時は学年TOP5にランクされる程高い評価を受けてきた選手。

これまでのデューク大出身のオールラウンドウイング達とはまた少しプレースタイルが異なり、スコアリングよりもゲームメイクにより秀でているのが彼の魅力。昨夏のAAUではNike主催のEYBLでプレーし、平均17.2得点9.1リバウンド5.8アシスト1.4スティール1.2ブロックを記録し、攻守にオールラウンドな能力を見せつけた。

FT成功率63.5%3PT成功率20%とシューティングには課題を残すが、ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズと並びこの世代を代表するオールラウンダーの1人だ。

リバウンドの強さと視野の広さ、パスセンスに優れ、デューク大でもジョンソンのリバウンドから多くの速攻が繰り出されるだろう。

IMGアカデミーではプレーせず


今季はIMGアカデミーに転校し、全米中の強豪校を相手に活躍し、更に評価を上げるはずだったのだが、IMGアカデミーでは1試合も公式戦ではプレーせず。理由は公表されないまま、それまで所属していたニコレットハイスクールに戻ってしまった。

ニコレットハイスクールでは弟のコービー・ジョンソン等と共にプレー。復帰早々にトリプルダブルを達成し、レベルの違いを見せつけた。

ニコレットは昨季の州大会をジョンソンの決勝での20得点20リバウンドの活躍で制覇。今季も2年連続での州大会制覇を狙ったが、新型コロナウイルスの影響で州大会は半ばで中止となってしまった。

今季の公式戦数出場数が限られてしまった為、マクドナルドオールアメリカンに選出されず、ESPNランキングも15位まで落ちてしまったが、彼が学年TOP10に入る才能を持った選手であることは間違いない。ウイングの選手ながらゲームメイクに優れる、オールラウンダー揃いのこの学年らしい選手だ。

来季のデューク大の中心選手

近年スター選手が集まるデューク大。世代別USA代表の常連でもあるガードのジェレミー・ローチ、得点能力に優れるコンボガードのDJ・スチュワード、スキルフルなPFのジェイミン・ブレークフィールドとESPNで5つ星評価を受ける選手が揃う中、チームの中心となることが期待されるのはジョンソンだ。

今季以上に有望なフレッシュマンが集まり、スーパースター軍団となるデューク大でゲームメイクに優れるジョンソンのスタイルはフィットするだろう。

一方でトレー・ジョーンズはアーリーエントリーを表明し、シニアとなるアレックス・オコンネルも転校を決意。今季のフレッシュマンがどこまで来季も残るかは不透明だが、来季のデューク大も例年通り若手主体のチーム構成で経験不足は否めない。

得点能力が高く技術の高いガード、現代風のPFにリング周りを守れるビッグマンとチームの構成はカレッジ向き。タレントだけ見れば毎年Final4に進出してもおかしくないデューク大。来季のデューク大が額面通りの成績を残すことが出来るかどうかはジョンソンにかかっている。