高校屈指のスコアリングガード、シャリーフ・クーパーはオーバーン大へ

ジョージア州の強豪校、マッキーチャンハイスクールの絶対的司令塔、シャリーフ・クーパー。ジュニア(日本の高2相当)のシーズンには、1学年上のアイザック・オコロと共にチームをシーズン無敗に牽引し、USA Today誌選出の最優秀選手賞、Max Prep選出の最優秀選手賞を獲得した。

クーパーが進路として選択したのは、高校の先輩であるオコロと同じくオーバーン大。(オコロは2020年のドラフトにアーリーエントリーの為、カレッジで揃ってプレーすることはないが。)

オーバーン大はヘッドコーチであるブルース・パールの下、近年着実に力を付け、2019年にはチーム史上初となるFinal4進出を達成している。


今季注目のフレッシュマンについてはこちらも是非。



プロフィール

氏名シャリーフ・クーパー
カレッジオーバーン大
ESPN
ランキング
19位
生年月日2001年6月11日
ポジションPG
出身校マッキーチャンハイスクール
(ジョージア州)
主な個人賞USA Today最優秀選手賞
Max Preps最優秀選手賞
マクドナルドオールアメリン
ジョージア州Mrバスケットボール
特記事項姉のティア・クーパーは2020年のWNBAドラフトで2巡目指名を受けている。
長所・クイック且つスムースなプレー
・どこからでも点を取れる高い得点スキル
・広い視野と的確なパススキル
懸念事項・サイズ不足

ハイライト

高校屈指のファンタジスタ、シャリーフ・クーパー

下級生の頃から活躍を続けてきたシャリーフ・クーパーも遂にカレッジへ。サイズこそ平均以下だが、突出したスキルでチームを勝利に導く事の出来る正統派ポイントガードだ。

彼のプレーの中で真っ先に目に付くのが高い得点能力だろう。抜群のクイックネスを駆使し、いとも簡単にディフェンスを切り裂き、フィジカルコンタクトを恐れない強気のプレーで得点を量産する。アウトサイドシュートのレンジも広く、スイッチが入ればどこからでも、どんな難しいシュートでもサラッと沈めてしまう。

勿論ポイントガードとしてのゲームメークと視野の広さも超一流。ディフェンスのマークがクーパーに寄ると、ワイドオープンの選手に的確且つ創造性に富んだパスを供給するファンタジスタだ。ディフェンスのレベルが上がるカレッジでは、高校以上にパススキルが発揮される機会が増えるだろう。

プレースタイルこそ違えど、ディフェンスを圧倒する抜群のオフェンスセンスは、現在NBAで活躍するトレー・ヤングを思い出させる。

懸念はサイズ不足によるディフェンス。オフェンスのプレーの先を読むセンスはあるが、サイズに勝るプレーヤーやパワフルなプレーヤーへのディフェンスがどこまで出来るかだろうか?

オーバーン大で1年目からエースに

近年目覚ましい活躍を続けているオーバーン大だが、昨季の主力の多くはシニアの為、卒業でチームを去ってしまう。フレッシュマンながらチーム2位の平均得点を上げたクーパーの高校での1学年上の先輩、アイザック・オコロもアーリーエントリーでNBA行きを決めた。

今季は昨季からメンバーが一新され、クーパーは1年目からチームのスコアリングリーダー兼フロアリーダーとして、チームの主役となる。

同期にはジェイレン・グリーンやグレッグ・ブラウンが加入する期待もあったが、それは叶わず。同期の中では、アスレティックなプレーが光るコンボフォワードのJT・ソーがクーパーの相棒として躍動するだろう。

昨年の主力の多くがチームを去った今季のオーバーン大の命運は、司令塔のシャリーフ・クーパーが握っている。