2021年ドラフト上位候補のエバン・モーブリーはUSCへ

デューク大のジェイレン・ジョンソンに続いての有望フレッシュマン4人目はUSCのビッグマン、エバン・モーブリーを。

常にこの学年のTOP3にランクされてきた選手で将来性は高い。USCの1学年上には彼の兄であるアイザイア・モーブリーが在籍しており、来季はUSCのインサイドにはモーブリー兄弟が並ぶことになりそうだ。

USCは今季快進撃を見せたインサイドのオニエカ・オコングーがアーリーエントリーし、チームを去ることが濃厚だが、モーブリーがオコングーの穴を埋めてくれるだろう。

今季注目のフレッシュマンについてはこちらも是非。



プロフィール


氏名エバン・モーブリー
カレッジUSC
生年月日2001年6月18日
ESPN
ランキング
3位(2020)
ポジションC/PF
出身校ランチョクリスチャンハイスクール(カリフォルニア州)
主な個人賞モーガン・ウッテン賞
マクドナルドオールアメリカン
ジョーダンブランドクラシック
フープサミット
特記事項父はUSCのアシスタントコーチのエリック・モーブリー。
1学年上の兄アイザイアもUSCでプレー。
長所・恵まれたサイズとウイングスパン
・ビッグマンながらスムースな身のこなし
・シューティングやハンドリングにも非凡なセンス
懸念事項・フィジカルは華奢
・センスはあるがスキルのブラッシュアップが必要

ハイライト


2021年ドラフト上位候補のビッグマン

1学年上の兄、アイザイアと共にランチョクリスチャンスクールのインサイドに君臨し、下級生の頃からその名を全米に広く知られてきたエバン・モーブリー。ウイングが豊富なこの学年の中では貴重なビッグマンの有望株だ。

U17、U19と世代別USA代表メンバーにも選出され、それぞれで世界制覇を経験。今季は高校バスケの最優秀選手賞の1つであるモーガン・ウッテン賞を受賞。
同賞の過去の受賞者は

2015年ベン・シモンズ
2016年ロンゾ・ボール
2017年ウェンデル・カーターJr
2018年RJ・バレット
2019年ジェームス・ワイズマン

と未来のスター候補ばかり。モーブリーは現時点では素材型の選手だが、将来性は高く、2021年のドラフトでも上位候補となることが予想されている。

父と兄に続いてUSCへ


彼の父であるエリック・モーブリーは元バスケットボール選手で2018年からUSCのコーチングスタッフに加入。1学年上の兄アイザイアもマクドナルドオールアメリカンに選出された有望選手でUSCでプレー中。エバン・モーブリーがUSCにコミットしたのも自然な流れだった。

ちなみに有望選手を獲得する為に親族をコーチングスタッフに囲い込むのはよく見られる手法。

モーブリーと同学年の有望選手であるケイド・カニングハムは彼の兄がコーチングスタッフを務めるオクラホマ州立大に入学予定。

2017年にミズーリ大に進学したマイケル・ポーターJrも当初彼の父がコーチングスタッフを務めていたワシントン大にコミットしていたが、父がミズーリ大に移ったことを受けて、ミズーリ大に進学先を変更している。

USCで再度兄弟デュオ結成へ

今季USCのインサイドで猛威を振るったオニエカ・オコングーはアーリーエントリーでのNBA入りが濃厚。来季は兄のアイザイアと2人でUSCのインサイドを担う事となる。

モーブリーはオコングーと比較するとパワーでは劣るが、ウイングスパンが226.1cmで助走有の垂直跳びが101.6cmと言われており、ディフェンスでの高いポテンシャルを感じさせる。今季は固いディフェンスでPac-12で3位に食い込んだUSCだが、来季もモーブリーが守護神としてUSCのインサイドに君臨するだろう。

オフェンスでは長いストライドを駆使したドライブと柔らかいシュートタッチを武器に、広いエリアでのプレーが期待出来る。効率という点ではオコングーには劣るが、兄のアイザイアもインサイドプレーヤーとしては万能なスキルを持つ選手で、この2人が揃うと対戦相手のインサイドには中々厄介だろう。

エバンは高い確率で1年で大学を去ることになるが、現代的なプレースタイルの2人がインサイドに並び、USCが今季同様に見ていて面白いチームであることは間違いない。