NBAドラフト2023:高校No1プレーヤー、ダリク・ホワイトヘッドもエントリー

カレッジシーズンも終わり、来季に向けNBAへの挑戦を表明するプレーヤーも。

デューク大のフレッシュマン、ダリク・ホワイトヘッドもその内の1人。

カレッジでは故障に悩まされたが、高校時代に全米最優秀戦勝賞であるネイスミス賞を受賞したポテンシャルは本物。

ドラフト時点ではまだ18歳と若く、NBAでの飛躍が期待される1人だ。



ダリク・ホワイトヘッド

所属:デューク大
学年:フレッシュマン
生年月日:2004年8月1日
ポジション:SF/SG
出身:モントバードアカデミー(フロリダ州)
主な受賞歴:Mr. Basketball USA (2022)/Naismith Prep Player of the Year (2022)/McDonald's All-American Game MVP (2022)
シーズンスタッツ:20.7分8.3得点2.4リバウンド1.0アシスト0.2ブロック0.8スティール1.4TO/FG42.1%/3PT42.9%/FT79.3%

身体測定結果

裸足身長:197.5cm
体重:98.5kg
ウイングスパン:208.9cm
スタンディングリーチ:262.9cm

ハイライト

モントバードを全米No1に導く

ニュージャージー州出身でNFLプレーヤー(元?)の兄を持つダリク・ホワイトヘッド。

高校はフロリダ州の超強豪、モントバードアカデミーでプレー。

2019-2020シーズンは下級生ながらにローテーションの一角に入り、アスレティックなプレーでチームの起爆剤となり、ケイド・カニングハム、スコッティ・バーンズ等と共にチームのシーズン無敗に貢献した。

ジュニア(日本の高2相当)となった2020-2021シーズンはスターティング5に昇格。チームのNo1ウィングディフェンダーとして、対戦相手のエースにマッチアップ。

キャッチ&シュートにも磨きを掛け、主力の1人として、実質的な高校No1チーム決定戦であるGEICOナショナルズ優勝を果たした。

最上級生となった2021-2022シーズンは押しも押されぬチームのエースに。

プルアップジャンパーを主体にコートの何処からでも得点を重ね、時にはハンドラーとしてゲームをコントロールするまでプレーの幅を広げた。

ESPNランキングでは学年2位の評価を受け、高校トッププレーヤーの代名詞であるMcDonald's All-Americanにも当然の如く選出。

周囲の高校生プレーヤーとは一線を画す落ち着き払ったプレーで、13得点7リバウンド7アシストを記録し、MVPを受賞した。

高校最優秀選手に贈られるネイスミス賞も受賞し、誰もがカレッジでのホワイトヘッドの活躍を疑わなかった。

故障により不完全燃焼のシーズンを

鳴り物入りでデューク大に進学したホワイトヘッド。

今季からデューク大のHCに就任したジョン・シャイヤーを支える活躍が期待されたが、脚の故障により開幕に出遅れ。

シーズン4試合目の対デラウェア大戦でデビューを果たすも、本調子では無い事は明らかだった。

シーズンが進むに連れ、徐々に本来の姿を取り戻していったが、1月23日の対バージニア工科大戦で再度故障。

2月11日のバージニア大戦で復帰を果たしたが、100%の姿を見せる事無くカレッジでのキャリアを終えた。

優れた2wayプレーヤーとしてのポテンシャル

平均8.3得点とシーズン開幕前の期待には及ばない活躍に終わったが、3PT成功率42.9%、FT成功率79.3%と高いシュート精度を証明。

自身でボールを持って得点をクリエイトする場面は限られたが、優れたキャッチ&シューターである事を示した。

高校時代を通じてアウトサイドシュートを大きく成長させた点は留意すべきだろう。

また、セカンドハンドラーとしても高い可能性を秘める。

平均アシストこそ1.0本だが、ピック&ロールからの的確なアシストで得点をクリエイトするシーンも。

ディフェンスでは、プレーの先を読むIQの高さからスティールを奪う嗅覚の良さも見られた。

2004年8月生まれのホワイトヘッドはドラフト時点で18歳とドラフト候補生の中でも若く、今後の成長を見込める点もドラフト候補としては大きな魅力だ。

また、ドラフトコンバインでの身体測定の結果は、飛び抜けて良い数字でこそないものの、十分SFとしてNBAでプレー出来る数字であり、ディフェンスでは1-3番までカバーする優秀なディフェンシブプレーヤーになれる可能性がある。

拭えない故障の懸念

高校時代に絶大なる活躍を見せたホワイトヘッドが、カレッジで思う様な活躍が出来なかった最大の要因は右脚の故障だろう。

昨年の8月にも手術を受けたが、2度目の手術を受ける事が報じられている。(シーズン開幕には間に合う模様)

高校時代までの実績、オールラウンドなスキルに関しては申し分のないホワイトヘッドだが、ドラフトでの最大の懸念はその健康状態がどこまで戻るかということかもしれない。

NBAでもスターとなれるポテンシャル

カレッジのシーズンだけを見れば、期待外れに終わったかもしれないが、若い3&DというだけでもNBA向き。

高校時代に見せた成長、カレッジでそれまでとは異なる役割をこなした柔軟性も見逃せない。

これまでの実績、将来のポテンシャルを鑑みて、1巡目中位辺りで指名を予想していたが、2度目の手術が報じられた事で1巡目下位辺りまで評価が落ちるのではと。そして、そのレンジで指名出来るのであれば、メチャクチャコスパの良いプレーヤーになるはずだ。

まずは故障から回復に専念し、万全な状態でシーズンを迎える事が出来れば、NBAでも活躍し、将来スターとなれるポテンシャルを秘めるプレーヤーだろう。


コメント

  1. 期待してた選手なンスがイマイチでしたね、残念。でもドラフトコンバインで評価上げそうな予感がしますよ。才能豊かなのは確かなので、メンタルとフィジカルを強化出来ればすぐにも脚光を浴びる選手になるでしょう。引き続き注目してますよ

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    1. 今年のデュークのガードはローチ、プロクター共にオフェンスにアグレッシブな子だったので、あんまりパスも回ってこなかったかなと。
      シューターとしては質の高い数字を残しましたし、地力があるのでプロでもきっと活躍すると信じています。

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    2. 同じく怪我で順位を落としたMPJの活躍を見ると、ついホワイトヘッドにも期待してしまいますね!焦らず待てるチームが指名してくれたら1番いい環境になりそうです。個人的にはレイカーズに指名されて、DLOにアントやルバートを成長させたように面倒見てくれないかなーって思ってます。

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