U18アメリカ選手権決勝はUSAがカナダに快勝。


翌年のU19世界選手権の予選を兼ねるU18アメリカ選手権。
決勝ではUSAとカナダが対戦。
昨年のU19世界選手権ではカナダがUSAを倒し、U19世界制覇を達成しました。

U18カナダの中心選手はガードのアンドリュー・ネンバードとフォワードのエマニュエル・ミラー。
共に高校からアメリカの強豪校でプレーする選手で、ネンバードは今季からフロリダ大に入学予定です。

USAの中心はUNC進学のコビー・ホワイト、カンザス大進学のクエンティン・グライムス、class of 2019のコール・アンソニー等ガード陣。
HCはカンザス大のビル・セルフ氏が務めています。
メンバーを見るとインサイドが少し寂しい気もしますが、アスレティックで得点力の高いガード陣を軸に、決勝まで平均114.8得点の圧倒的な得点力で対戦相手をねじ伏せてきました。


序盤カナダがリードを奪うも後が続かず。



試合開始から先行したはのカナダ代表。
ネンバードのコントロールからテンポ良くシュートを沈めリードを奪います。
しかし、カナダ代表のTOが目立ち始めると、USAがカナダのミスを得点に繋げ、一気に逆転。
1Q終了時点で29-20とリードを奪います。

2Qに入っても、中々得点のリズムを掴めないカナダを尻目に、USAはグライムス、アンソニーを中心に得点を重ね、前半終了時点で61-33と大量リードを築きます。
後半に入ってもカナダ代表は反撃の糸口を見いだせず、USAが113-74で圧勝。

カナダ代表のネンバードは12得点8アシストを記録するも、USAの激しいディフェンスの前に7TOを献上し、序盤にはチームにリードをもたらしましたが、チームが崩れる要因ともなってしまいました。
USAを相手に大差の試合となってしまいましたが、昨年のU19世界選手権でカナダ代表を牽引した、R.J・バレットの様に個の力で局面を打開できる選手がいれば、ネンバードの負担も軽減され、良い試合になっていたでしょう。

USAはアンソニーが18得点4アシスト、グライムスが17得点7リバウンド6アシストでチームを牽引。
2Qにネンバードへのディフェンスでのプレッシャーを強め、カナダ代表のミスを誘発し、イージバスケットを重ね、このQだけで32-13と大量リードを奪ったのがUSAの勝因。
アンソニー、グライムスを始め、ガード陣の1対1の強さも際立ちました。
グライムスは大会MVPにも選出され、進学先のカンザス大での活躍が期待されます。

今回のUSA代表はグライムス、アンソニー、インサイドのマシュー・ハートを除くと学年TOP10クラスの選手は選出されておらず、来年のU19世界選手権メンバーは今大会と大きく異なるでしょう。
トップクラスの選手を温存したまま、USAが強さを見せつけた大会となりました。

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