NBAドラフト2021:ジェイレン・グリーンがオールラウンドに進化中

class of 2020でESPNランキング3位に入るウイングのジェイレン・グリーン。U17ワールドカップ、U19ワールドカップ の2つの世界大会をUSA代表メンバーとして出場し、既に2度の世界制覇を経験。爆発的な跳躍力と空中での抜群の安定感、高い決定力を誇るこの学年屈指のエリートプレーヤーだ。

今夏のAAUではNikesが主催するAAUリーグであるEYBLに所属するチームホワイノットでプレー。スター揃いのチームの中でも、試合の終盤での圧巻の勝負強さを見せEYBLのプレーオフに当たるPeach Jamでチームを準優勝に導いた。ラ

ンニングプレーでの飛空姿勢の美しさが飛び抜けて絵になるプレーヤーで、この学年1の推しメンでもある。

今季からはカリフォルニア州内のプロリフィックプレップに加入。プロリフィックは歴史の浅いチームながら、既にジョッシュ・ジャクソン、ゲイリー・トレントJrとNBA選手も輩出している注目の新興勢力だ。

プロリフィックはダラスで開催されたサンクスギビングフープフェストに出場し、地元のSセントマークスハイスクールと対戦。戦前の予想以上に接戦となったが、57-44でプロリフィックが勝利。グリーンは19得点9リバウンドと活躍し、プロリフィックの勝利に大きく貢献した。

勝負強さを見せたジェイレン・グリーン

ジェイレン・グリーン(白背番号4)

今年のプロリフィックは、テキサス工科大にコミットした5つ星のコンボガード、ニマリ・バーネットを始め、ジェイレン・グリーン以外にもタレントの揃ったチーム。その中でも、勝敗が決する4Qで圧倒的な存在感を放ったのはグリーンだった。

セントマークスはエース、ハリソン・イングラムの活躍により、4Q開始時点で41-35とプロリフィックに食らいつく。

グリーンはチームが苦戦する中、残り6分6秒には豪快なプットバックダンク、残り3分30秒にはドライブからのバスケットカウントとビッグプレーを決め、残り2分35秒にはリバウンドからバーネットの速攻をアシスト。グリーンの活躍でプロリフィックは点差を12点まで広げ、勝利を決定づけた。

世代別USA代表やAAUでも披露してきた重要な場面での決定力は、所属チームに戻っても相変わらず。この試合では、9リバウンドを奪ったリバウンドの強さや、適切な判断でワイドオープンのチームメイトに供給していたパスも印象的だった。スコアラーとしてのイメージが強かったグリーンだったが、プロリフィックに転校し、これまでよりもレベルの高いチームメイトや対戦相手とプレーすることで、よりオールラウンドなプレーヤーへと進化を見せている。

次戦ではアリゾナのヒルクレストプレップと対戦予定。ヒルクレストもプロリフィック同様に最近を力を付けている新興勢力で、ディアンドレ・エイトンは輩出した実績を持つ。今年は例年以上にタレントが揃い、HCには前任校でもチームを強豪に育て上げたマイク・ビビーが就任し注目が高まっている。プロリフィックはヒルクレストだけでなく、全米の強豪チームとの対戦を予定しており、今後の活躍次第ではグリーンが学年No1プレーヤーの座を掴む可能性も高い。

進学先はまだ未定

学年の有望選手が続々と進学先を公表する中、グリーンの進学先はまだ未定。有力進学先はオレゴン大やメンフィス大、オーバン大が予想されている。この学年の有力選手の進学先は、デューク大、ケンタッキー大、ノースカロライナ大に偏っているが、グリーンの決定次第ではカレッジバスケの勢力図も変わってくるだろう。

私的にはオーバーン大に進学し、既にオーバーン大にコミットしている同学年きってのスコアリングガードであるシャリーフ・クーパーとデュオを組むことになれば、オーバーン大はカレッジでも屈指のエキサイティングなチームになるのではと期待している。

グリーンは4月15日頃の進学先の公表を予定している。

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