2022年のNBAドラフト上位候補、パオロ・バンケロがデューク大へ

今年高校の最上級生となるclass of 2021のトッププレーヤーの1人、パオロ・バンケロがデューク大にコミット。

他の進学先の候補としては、彼の母で元WNBAプレーヤーのロンダ・バンケロの出身校であるワシントン大やケンタッキー大、ゴンザガ大などが挙がっていたが、近年多くのNBA選手を輩出しているデューク大の魅力には適わなかった様だ。

デューク大はエイドリアン・グリフィンJr(その名の通りエイドリアン・グリフィンのご子息)に続いてこの学年で2人目の5つ星選手の獲得に成功。例年通りのリクルートが続く。

バンケロの父はイタリア系で、パオロはイタリアのパスポートも取得。今年の夏にはイタリア代表キャンプへの参加も予定されていた。ちなみにバンケロはフットボールでもQBとして高い評価を得ている様。




パオロ・バンケロ

所属校:オデアハイスクール(ワシントン)
学年:class of 2021
ESPNランキング:3位
ポジション:PF

ハイライト

現代的なスキルを備えるオールラウンダー

class of 2021で学年3位にランクされるパオロ・バンケロ。インサイドプレーヤーながらシューティング、ハンドリング、パッシングに優れる流行りのオールラウンダータイプのバンケロは、2022年のNBAドラフトでも上位指名が予想される。

オフェンスで広いプレーエリアを誇るという点では、現在デューク大に所属するマシュー・ハートとイメージが重なるバンケロ。ハート程のアウトサイドシュート精度は無いものの、ボールハンドラーまでこなすバンケロは既にプレースタイルがプロ向きに仕上がっており、デューク大で現在のスタイルのままプレーの強度・精度を向上させることが出来れば、2022年のドラフトでは順当に上位指名を受けるだろう。

今年のフレッシュマン、ジェイミン・ブレークフィールドもオールラウンダータイプのPFで、最近のデューク大にはこの手のタイプが充実。

インサイドプレーヤーのオールラウンダー化は現代バスケのトレンドであり、高校トッププレーヤー達は、高校卒業時点で一定水準以上にスキルが仕上がっているが、バンケロはその中でも群を抜いたスキルの完成度を誇る。

オフェンスで高い完成度を見せる一方でサイズ、ウイングスパンは突出しておらず、ディフェンスのポテンシャルには懸念も。(それでもNCAAであれば十分以上のレベルのはずですが)

デューク大の今年のフレッシュマンには、ディフェンシブなビッグマンのマーク・ウィリアムスが在籍。おそらくウィリアムスは2021-2022シーズンもチームに残るので、ウィリアムスがバンケロの弱点をカバーしてくれるだろう。

デューク大はエイドリアン・グリフィンJrに続いて2人目の5つ星選手の獲得に成功。相変わらずスターを集める反則的なリクルートが続いている。ESPNランキングで、この学年の2位にランクされるパトリック・ボールドウィンJrもデューク大への進学が有力視され、来年もデューク大には多くのNBA候補が集まる事になりそうだ。

2020-2021シーズンは新型コロナの影響で先行きが不透明。結果として多くの有望フレッシュマンが2021-2022シーズンに残留することとなれば、デューク大史に残るタレント揃いのチームとなるかもしれない。

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