底知れぬポテンシャル、アイザイア・トッドはココがスゴイ!

Gリーグイグナイトで活躍したコンボフォワード、アイザイア・トッド。

Gリーグデビュー戦の対サンタクルスウォリアーズ戦では、2得点3リバウンドに終わり、不安を残す船出となったが、その後は得意のアウトサイドシュートに活路を見出し、徐々にプロのレベルに適応。

ドラフトでの上位指名を予想する声は聞かれないが、機動力が高く、アウトサイドシュートに優れるモダンなコンボフォワードは、底知れないポテンシャルを秘めている。


プロフィール:アイザイア・トッド

所属:Gリーグイグナイト
ポジション:PF/SF
生年月日:2001年10月17日
登録身長:6フィート10インチ(208.3cm)
出身:ワードオブゴッドクリスチャンアカデミー(ノースカロライナ州)
主な受賞歴:マクドナルドオールアメリカン(2020)

スタッツ

GPMINPTSFGMFGAFG%15:003PA3P%FTMFTAFT%OREBDREBREBASTTOVSTLBLKPF
1524.412.34.911.143.71.13.136.20.91.182.40.84.14.90.81.50.50.72.5

ハイライト


洗練されたシューティングスキル

現時点でのアイザイア・トッドの最大の武器は、アウトサイドシュートだろう。

インサイドでも戦えるサイズがありながら、シュートレンジは広く、レギュラーシーズンを通じて36.2%と上々の確率で3PTシュートを決めている。

シュートレンジの広さだけでなく、シュートのパターンも多彩。特にフェイドアウェイジャンパーを得意とし、シーズン通算でターンアラウンドフェイドアウェイジャンパーが62.5%(5/8)と高確率。

FT成功率も82.4%と高く、トッドのシュートスキルの高さには信頼が置ける。近年、アウトサイドシュートを得意とするインサイドプレーヤーは増加傾向にあるが、19歳という年齢を考えれば、トッドのシュートスキルは特筆ものである。

ハンドリングスキルや華奢なフィジカルが強化されれば、更に優秀なシューターへと成長するだろう。

高い機動力とディフェンスのポテンシャル

高校時代からトッドが"プロ向き"と評されてきたのは、アウトサイドシュートと高い運動能力が故だ。

インサイドプレーヤーとは思えない機動力の高さで、ガードやウイングのドライブにも対応が可能。ディフェンスで複数ポジションをカバー出来る、現代的なインサイドプレーヤーだ。

Gリーグイグナイトでもシーズンが進むにつれ、その機動力をディフェンスやリムランで効果的に発揮できる様に成長していった。

フィジカルコンタクトに弱く、ペイントエリアでのディフェンスには不安を残すが、闘争心は高く、優れたディフェンシブプレーヤーに成長する為の必要な身体的ツールも全て備えている。

Gリーグシーズンでの急激な成長

イグナイトで主力で活躍した育成プログラム組、ジェイレン・グリーン、ジョナサン・クミンガ、デイシェン・ニックスも皆、シーズンが進むにつれ着実な成長を見せたが、トッドの成長度合いは中でも群を抜いた。

シーズン初戦は2得点3リバウンドに終わったトッドは、レギュラーシーズンの最終戦で25得点11リバウンドのダブルダブル。得意のアウトサイドシュートに活路を見出し、徐々に適応を始めると、ディフェンスやリムランでも機動力を発揮し始めた。

好不調の波も激しいが、一度火が付いた時はアグレッシブなプレーを見せ、何度もイグナイトに勝利を呼び込んだトッド。

現時点の完成度では、上位指名予想のプレーヤー達に劣るかもしれないが、適応力は高く、NBAでも急激な成長を遂げる可能性が十分にある。

ポテンシャルは底が知れないロマン枠

フィジカルは華奢でオフェンススキルの全般もブラッシュアップが必要で、まだまだ懸念事項も少なくないが、洗練されたアウトサイドシュートスキル、高い運動能力を備え、ポテンシャルは非常に高いロマン枠、アイザイア・トッド。


予想指名順位は1巡目下位から2巡目とされているが、チームの中心選手となり得るロマン枠のプレーヤーだ。

高校時代から推してきたプレーヤーであり、NBAでもきっと活躍してくれると信じている。

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