ちょっと先の話。今から覚えておいてほしい次代のスター候補。

タイトル通り、ちょっと未来のお話。

class of 2025、class of 2026に中々に有望なオールラウンダーが揃っているので、是非今から抑えておいてほしいなと。

サイズがあり、攻守に支配力を見せる彼等の台頭は"新時代"の到来を予感させる。

ちなみに高校バスケファン的な"class of ~"は高校を卒業する年を意味し、NBAドラフトにエントリーが可能な年では無いのでご了承を。(現行の ドラフトルールでは、年齢以外にも高校卒業後1年経過という要項有り)


クーパー・フラッグ

所属:モントバードアカデミー(フロリダ州)
学年:class of 2025 生年月日:2006年12月21日
ポジション:SF/PF

ハイライト

Z世代のアンドレイ・キリレンコ

全米屈指の強豪、モントバードアカデミーでプレーするクーパー・フラッグ。

未来のNBA候補ひしめくモントバードアカデミーの中で、下級生ながらに看板プレーヤーの1人としてチームを牽引した。

昨年のU17ワールドカップでは、15歳にして平均9.3得点10リバウンド2.4スティール2.9ブロックという驚異的な数字を叩き出し、大会ベスト5に選出された。

そのディフェンス力は既に学年を問わず高校No1と呼んで過言では無いレベルに有り、機動力とサイズで全てのポジションをカバー。長い腕を槍の様に伸ばし、カバーポジションからスティールをもぎ取り、ブロックショットを叩き出す。

身体的な資質も去ることながら、常軌を逸した程にしつこく激しいプレーは圧巻だ。

今夏のAAUシーズンでは、トップカテゴリーから1つ下のE16カテゴリーでプレーし、スコアリングに特化。ハンドリングやハーフコートでのスコアリングスキルは発展途上だが、オープンコートではサイズと身体能力で理不尽なまでの決定力を見せた。

スコアリングスキルに磨きを掛けているが、オフェンスではスコアラーというより、ゲームメイクもこなすセカンドハンドラー向き。パスの視野は有るので、ハンドリングスキルとアウトサイドシュートの成長に期待したい。腕が長すぎる故、ちょっとハンドリングには危なっかしさを感じるので。

デイビッド・ロビンソン以来となるクアドラプルダブルを達成するのはクーパー・フラッグかもしれない。

キャメロン・ブーザー

所属:クリストファーコロンバスハイスクール(フロリダ州)
学年:class of 2025 生年月日:2007年7月18日
ポジション:PF/C

ハイライト

ハンドラーもこなすスキルビッグ

元NBAオールスタープレーヤーであるカルロス・ブーザーを父に持つキャメロン・ブーザー。

このブログネタを書いている時点では、まだ15歳ながら既にゲータレード賞など複数の全米最優秀選手賞を受賞。

先日のU16アメリカ選手権でも16.8得点9.8リバウンドを記録し、大会MVPにも選出された。

インサイドプレーヤーとしてのペイントエリアでの支配力は勿論の事、3PTシュートやドライブからの1対1も得意とする多彩なスコアリングスキルがブーザーの魅力。

ディフェンスが寄ればキッチリとパスを捌く視野とスキルも有り、将来的にはパオロ・バンケロの様なタイプか、インサイドに寄せたジェイソン・テイタムの様なタイプになるのではと予想。

ディフェンスではブロックショットを量産するタイプでは無いが、リバウンド力は高く、読みの良さからのスティールも有る。リバウンドを奪えば、自身でボールをプッシュし、速攻を演出する事が出来るので、早い展開にはもってこいのインサイド。

15歳にしてこれだけ高いスキルセットを揃えるインサイドプレーヤーは"怪物"そのもので、プレーやメンタリティに激しさが増せば、史上トップレベルの高校生プレーヤーになり得るだろう。

コア・ピート

所属:ペリーハイスクール(アリゾナ州)
学年:class of 2025 生年月日:2007年1月20日
ポジション:SF/PF

ハイライト

攻守にバランスの取れた正統派

元NFLプレーヤーのトッド・ピートを父に持ち、兄のアンドラス・ピートもNFLプレーヤーというアスリート一家の末っ子、コア・ピート。

昨年のU17ワールドカップでは、フラッグと共に大会ベスト5に選出された。

サイズ、屈強なフィジカル、高い身体能力を揃え、身体的な素材は高校バスケ界屈指。

ドライブからフィジカルコンタクトを物ともせずにシュートをねじ込む決定力、ガードやビッグマンも難なく守るディフェンスでの汎用性の高さを有する正統派オールラウンダー。

今夏のU16アメリカ選手権では、オールコートプレスの最前線で対戦相手のガードを封殺するディフェンス力を見せた。

現時点では上記2人程の"異質"な感じはしないけれど、クセが無くどんなチームでも重宝されるタイプだろう。

将来的にはカワイ・レナードの様な2wayプレーヤーへの成長を期待。ミッドレンジやポストからのスコアリングスキルを磨けば、ディフェンスを強化したカーメロ・アンソニーにもなれるかもしれない。(強化版八村君みたいな感じになりそうな気もしているけれど)

AJ・ディバンツァ

所属:プロリフィックプレップ(カリフォルニア州)
学年:class of 2026 生年月日:2007年1月29日
ポジション:SF/PF

ハイライト

この夏、最もインパクトを残した大器

この夏、最もインパクトを残した高校生プレーヤーはAJ・ディバンツァだったと言っても過言では無いだろう。

U16アメリカ選手権では、長いウイングスパンと高い機動力からチームUSAのディフェンスを牽引。

AAUでは、EYBLのプレーオフ、Peach Jamで平均25.8得点を記録し、オフェンシブMVPに選出された。

ガードの様な華麗なハンドリングスキルを持ちながら、アグレッシブにドライブから得点を狙う姿勢が好印象で、まだまだ成長していくプレーヤーだろう。

ハンドリングだけでなく、パスセンスにも優れ、将来的には"大型ガード"になっている予感も。

今季からジェイレン・グリーンやジョシュ・グリーン、ゲイリー・トレントJr等の出身チームであり、全米屈指の強豪であるプロリフィックプレップに加入。これまで以上にレベルの高いチームと対戦する中で、そのセンスは更に研ぎ澄まされて行くだろう。

この学年の中では比較的年齢の高いプレーヤーで、学年変更の噂もちょくちょく出ている。

タイラン・ストークス

所属:プロリフィックプレップ(カリフォルニア州)
学年:class of 2026 生年月日:2007年10月12日
ポジション:SF/PF

ハイライト

高校バスケ界屈指のアスレティックなフィニッシャー

高校バスケ界屈指のアスレティックなフィニッシャー、タイラン・ストークス。

能力系かと思いきや、スキルセットの完成度は高く、昨季は最下級生ながら高校屈指の強豪プロリフィックプレップのスターティングラインナップに名を連ね、実質的な全米No1決定戦、GECIOナショナルズでも堂々たるプレーを披露した。

容姿にはまだまだ幼さが残り、体型もムチムチ。フィジカルを仕上げるだけでもプレーに切れ味が増しそうだ。

U16では1試合平均3.8アシストとパスセンスの高さも持ち味の1つ。

既にフィニッシャーとしては高校でも屈指のレベルにあり、今季はアウトサイドからの決定力に磨きを掛けたい。


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