デューク大がミシガン州立大にNCAAトーナメントでの借りを返す

デューク大とミシガン州立大(MSU)がACC/Big Ten Challengeで対戦。この2校は昨季のNCAAトーナメントでも対戦している。Final4進出をかけた試合でMSUが68-67で勝利し、デューク大のシーズンを終わらせた。

デューク大にとっても昨季の雪辱を果たす為にも絶対に負けられない相手。序盤から気合の入ったディフェンスでスティールから速攻を演出。MSUのお株を奪う展開の早いオフェンスでリードを奪った。流れを掴みたいMSUだったが、デューク大がMSUの速攻をブロックでシャットアウトし、MSUをリズムに乗せなかった。最後まで集中力を保ったデューク大が87-75で勝利し、NCAAトーナメントでの借りを返した。

デューク大は司令塔のトレー・ジョーンズが20得点12リバウンド、インサイドのバーノン・キャリーが26得点11リバウンドで内外の主役が務めを果たした。MSUもカシアス・ウィンストンが12得点7リバウンド、ゼイビア・ティルモンが20得点8リバウンドを奪ったが、デューク大には及ばなかった。

サポーティングキャストの奮闘が勝利を呼び寄せる


トレー・ジョーンズとバーノン・キャリーがデューク大を牽引したのは間違いないが、この試合で光ったのはサポーティングキャストの活躍。ソフォモアのシューター、ジョーイ・ベイカーは17分の出場で11得点を記録。FG成功率5/6とシュートフェイクから高確率でジャンパーを沈め、MSUにディフェンスの的を絞らせなかった。シニアのフォワード、ジャビン・デロリエーも5/5でFGを成功さえ10得点。速攻やオフェンスリバウンドから得点を奪い、序盤にデュークが流れに乗るきっかけを作った。2スティールと1ブロックも記録し、ディフェンスでも貢献を見せた。同じくシニアのウイング、ジャック・ホワイトもフィジカルなプレーで7得点6リバウンド3スティール2ブロックを記録。

フレッシュマンのキャリーがパワーを武器にインサイドで台頭し、安定した活躍が見込める中サポーティングキャストにも仕事をされてしまうと流石のMSUにもデューク大を止める手立てはなかった。

完敗に終わったMSUも明るい材料がなかった訳ではない。2年目で覚醒が期待されるマーカス・ビンガムJrがキャリアハイタイとなる13得点に加え3ブロックを記録し、存在感を見せた。ビンガムはフィジカルコンタクトには弱いが高い機動力と長いウイングスパンを持ち、経験を積めばMSUでも中心となれる選手。シュートタッチも柔らかく、この試合でも2本の3PTを決めた。

カレッジ最優秀選手賞候補のカシアス・ウィンストンはディフェンスが集中する中、安定したプレーを見せたが、ウィンストンへの過剰な負担が懸念される。ウィンストンが捌いたパスを決めきってくれるシューターがいれば、この試合の展開も変わっていただろう。
昨季平均15得点を記録し、キャリアでの3PT成功率が4割を超える、ジョシュア・ラングフォードの怪我からの復帰が待たれる。

この試合の結果、既に今季3敗目を喫したMSUだが、実力は間違いない。フレッシュマンながらスターターに起用されているロケット・ワッツとビンガムの成長、ラングフォードの復帰でチームが安定すれば、昨季に続きFinal4に進出を果たすことも十分考えられる。まだまだ12月の序盤でシーズンは始まったばかり。春のトーナメントシーズンには今とは状況がガラッと変わっているはずだ。

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