その時歴史が動いた、ジェイレン・グリーンはGリーグへ

class of 2020の注目選手、ジェイレン・グリーン。ESPNランキングではclass of 2020の中で1位にランクされるプレーヤーで、スポーツイラストレイテッド誌選出の高校年間最優秀選手賞も受賞している。

ここまで進路選択を引き延ばしてきたグリーンだったが、遂に進路を公表。オーバーン大、メンフィス大、オーストラリア/ニュージーランドNBLが最終候補と見られていたが、グリーンが取ったコースはNBAの下部組織であるGリーグへの挑戦だった。

近年、カレッジをスキップし海外プロリーグや個人でワークアウトを積んでのNBA入りというパターンは増えてはいるが、高卒でGリーグするプレーヤーは出ていなかった。

グリーンが高卒プロ入りをするとなった今、シューズメーカーによる契約争奪戦も熾烈を極めることとなるだろう。

 本来であれば現地時間の午後1時にグリーンがライブ配信で進路を公表する予定だったが、グリーンの配信を前に大手メディアがグリーンのGリーグ挑戦をすっぱ抜き。この事からも彼への注目度の高さが分かる。

ちなみに、グリーンはもしカレッジに行かなければならなかったらメンフィス大に行っていただろうとコメントをしている模様。ペニーの下でプレーするグリーンも見てみたかったな。

現代的なビッグマンのアイザイア・トッド、デロン・ウィリアムスタイプのガードのダイシェン・ニックスもグリーンに続いて高卒Gリーグ入りを決めている。

プロフィール

氏名ジェイレン・グリーン
生年月日2002年2月9日
ESPN
ランキング
1位(2020)
ポジションSG
出身校プロリフィックプレップ
(カリフォルニア州)
主な個人賞SI最優秀選手賞
U17ワールドカップ最優秀選手賞
マクドナルドオールアメリカン
ジョーダンブランドクラシック
フープサミット
特記事項母はフィリピン系でフィリピンで開催されたイベントにも参加経験有り。
長所・爆発的な得点能力
・空中での抜群のバランス感覚とエアプレーでの高い決定力
・オールラウンドなスキルセット
懸念事項・華奢なフィジカル

ハイライト

学年屈指のエリートプレーヤー

下級生の頃かたこの学年を代表するプレーヤーとして高い評価を受けてきたグリーン。世代別USA代表候補キャンプの常連で、USA代表としてU16アメリカ選手権、U17ワールドカップ、U19ワールドカップの3大会を経験。全ての大会で優勝を収めている。

2018年のU17ワールドカップではチームハイの平均15.7得点を記録。チーム最年少ながら、大会最優秀選手賞を受賞した。昨年は高校生ながらU19ワールドカップにも出場。この大会ではアウトサイドが不調で彼の魅力である爆発力を発揮出来なかったが、チームの大会制覇に貢献している。

一度爆発すると手の付けられない得点力、美しい飛空姿勢からどんなシュートでもねじ込む決定力を有するこの学年きってのスター候補だ。

シニアのシーズンに更なる飛躍

シニアのシーズンを前にした夏のAAUでは、Nike主催のリーグであるEYBLに参戦。所属チームのチームホワイノットをEYBLのプレーオフで決勝まで牽引。ここでも試合終盤でのグリーンの勝負強さが際立っていた。

シニアのシーズンを迎えるにあたり、グリーンはそれまで3年間を過ごしたサンホアキンメモリアルハイスクールを去り、近年注目選手を輩出している新興チームのプロリフィックプレップに加入。

サンホアキンメモリアルハイスクールでは全米上位級の強豪と対戦する機会は限られていたが、プロリフィックでは全米トップレベルのチームとの対戦が続き、その中でグリーンのプレーは更に進化。これまで以上の勝負強さ、オールラウンドなプレーを見せ、ESPNランキングで1位の座を勝ち取るまでの成長した。

シーズン終了後には、今年から始まったスポーツイラストレイテッド誌選出の最優秀選手賞を受賞し、モントバーデアカデミーのケイド・カニングハム、ランチョクリスチャンハイスクールのエバン・モーブリーと並ぶこの学年を代表する選手である。

グリーンの争奪戦の結果は

グリーンの高校卒業を前に多くの強豪カレッジによって彼の争奪戦が繰り広げらた中、有力校と見られたのは高校屈指のポイントガードであるシャリーフ・クーパーが進学を予定しているオーバーン大、アシスタントコーチのマイク・ミラーがグリーンと強いコネクションを築いているメンフィス大の2校。

この2校に加えてオーストラリア・ニュージーランドNBLも候補の1つと見られた。結果としてグリーンが選んだのはGリーグ。

これまでもGリーグ入りを検討していると報じられた高校生はいたが、実際にGリーグ入りを果たした選手はいない。グリーンのGリーグ入りは今後新たなトレンドとなるかもしれない。(昨年ドラフトされたダリアス・ベイズリ―にはGリーグ入りの噂があったが、ニューバランスでインターンをしながらの個人ワークアウトを選択している。)

Gリーグは給与水準の低さがネックとされているが、シューズメーカーから大型の契約を提示される可能性が高いグリーンにとっては、金銭面は問題にならないだろう。グリーンのGリーグ入りにあたって、リーグは彼にGリーグ選手としては高額な契約(25万ドルという説や50万ドルという説、100万ドルという説まであるので定かではないが...)を用意しているという話も。

Gリーグでプレーする周囲の大人たちよりも高額な収入を得る事になるので、コート上でキツク当たられ、怪我をさせられないかが心配。

グリーンが入団するチームについても、カリフォルニアにどのNBAチームにも紐づかない新設チームを作るという話が出ている。あくまで、どれもまだ噂レベルかもしれないが。

グリーンの友人であるアイザイア・トッドも先日ミシガン大の進学を撤回し、プロ入りを表明したばかり。彼もグリーンに続き、Gリーグ入りを選択するかもしれない。彼もグリーンと同じGリーグチームに入るという話も出ている。

2021年のドラフトへの影響は?

ジェイレン・グリーンがNBAドラフトにエントリーが可能となるは、2021年。現状、グリーンはケイド・カニングハム、エバン・モーブリーと並んで2021年のドラフト1位指名有力候補。

高校の有望選手がGリーグ経由でNBAドラフトにエントリーした前例が無いため、どの程度の活躍をすれば評価を上げるのか、はたまた逆に落としてしまうのかというのは不透明。

グリーンがGリーグでプレーし、来年のドラフトでの評価を落とす様な事となれば、後に続く高校生は出てこないかも?

2022年には高卒でのNBAへのアーリーエントリーが解禁となる見込みだが、それを前に高校生達の進路選択は年々多様化が進んでいる。

来季はGリーグもチェックしなければいけないとなると、寝不足が続きそう...