モントバードの司令塔、ライアン・ネムハードはクレイトン大へ

昨季もGEICOナショナルズを制し、同校史上5度目の全米王者に輝いたフロリダのモントバードアカデミー。

その司令塔としてチームを"ここ一番"という場面でビッグプレーを決め、何度もチームを救ったライアン・ネムハード。彼の兄、アンドリュー・ネムハードもモントバードアカデミーでRJ・バレット等と共にモントバードアカデミーで全米制覇を達成し、現在はゴンザダ大で活躍している。

NBAドラフトが近付いているが、今回は来季のカレッジ注目フレッシュマンを。



全米制覇の立役者、ライアン・ネムハード


モントバードアカデミーの司令塔、ライアン・ネムハード。世代別カナダ代表候補にも選出されるネムハードだが、スター揃いのモントバードアカデミーの中では決して脚光を浴びてきたプレーヤーでは無かった。

ESPNによる有望高校生ランキングでは学年60位に入るが、ネムハード以外のモントバードアカデミーのスターティングメンバ―4人は、ネムハードよりも上位の評価を得ている。

しかし、コート上でネムハードが果たした役割は決して小さくない。

GEICOナショナルズ準決勝の対アリゾナコンパスプレップ戦ではゲームハイの9アシストに加え、終盤の3PTで2点差の勝利に貢献。決勝でも12得点7アシストでチームを牽引した。

モントバードアカデミー内のチーム表彰で、ネムハードがMVPに選出されている事からも彼が如何にチームで重要なプレーヤーだったかが分かるだろう。


クリエイティブなプレーが魅力の兄のアンドリューに対し、ライアンはよりアスレティックで身体を張ったタフなプレーが出来るプレーヤー。強気なプレーで何度もモントバードアカデミーの窮地を救って来た。

モントバードアカデミー卒業後は強豪カンファレンスのBig Eastに所属し、昨季もNCAAトーナメントでSweet16に進出したクレイトン大に進学。昨季のエース、マーカス・ゼガロウスキーは今年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明しており、ネムハードはカレッジ1年目から多くの出場時間を獲得する可能性も高い。

身長が並のネムハードは、One and doneで1年でNBA入りをするタイプのプレーヤーでは無く、カレッジで長く活躍する事が予想される。近年のモントバードアカデミー出身者はカレッジの強豪校でも即戦力となるケースが多く、兄のライアンと共に、来季のカレッジで活躍が期待されるプレーヤーの1人だろう。

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