NBAドラフト2025:ドラフト随一のロマン枠、エース・ベイリー
ドラフト前という事で駆け込みを。
今回はドラフト候補屈指のタフショットメイカーで、随一のロマン枠、ラトガース大のエース・ベイリーを。
シュートセレクションが悪く、フィジカルも弱く、タフショットを打ちがちで、近頃はワークアウトキャンセルでお騒がせがちな候補生ですが、彼の魅力には抗えない大器だ。
エース・ベイリー(Ace Bailey)
所属:ラトガース大
生年月日:2006年8月13日
ポジション:SF/PF
生年月日:2006年8月13日
ポジション:SF/PF
主な受賞歴:Third-team All-Big Ten (2025)/Big Ten All-Freshman Team (2025)
スタッツ(2024-2025)
コンバイン測定結果
ハイライト
高校時代から高い評価を受けるロマン枠
高校時代、ESPNからの評価でクーパー・フラッグに次ぐ学年2位という評価を得ていたエース・ベイリー。
当然、世代屈指のプレーヤーが選出されるマクドナルドオールアメリカンやHOOP SUMMITにも出場。
多くの強豪カレッジからリクルートを受けたベイリーだったが、進学先に選んだのは決してNCAAトーナメントの常連とは言えないラトガース大。ベイリーに続いて、同じく世代屈指のプレーヤーであるディラン・ハーパーもラトガース大にコミットした事で、同大は一躍全米から注目を集める事となった。
ちなみにベイリーの家族はバスケットボール一家。
父のリチャードはヒューストン大、母ラミカはウェストバージニア大でのプレー経験を持ち、伯母は元WNBAプレーヤーで1996年にはUSA代表として金メダルも受賞しているプレーヤーだ。
ハーパーと共に注目を集めるも
練習中の負傷で開幕戦には出遅れたベイリーだが、対モンマス大戦で17得点6リバウンドと上々のデビューを飾る。
安定感には欠けたものの爆発力は流石で、ハーパー不在の対インディアナ大戦ではラトガース大のフレッシュマン記録を更新する39得点。シーズンを通しても3試合で30得点以上を記録している。
ベイリーとハーパーという2人のドラフト上位指名候補を有したラトガース大だったが、シーズン成績は奮わず。
シーズン成績は15勝17敗と負け越し。カンファレンストーナメント初戦でUSCに敗退し、NCAAトーナメント出場を逃している。
希代のタフショットメイカーのポテンシャル
ベイリーの最大の魅力は波に乗ればどんなタフショットっでも決めてしまうその決定力の高さ。
フィジカルが弱く、シュートセレクションにも難があるベイリーは、FGの45.4%がペイントエリア外の2PTと効率の悪いシュートを選ぶ傾向が。ディープ2でのターンアラウンドジャンパーなどタフショットを多投するにも関わらずペイントエリア外の2PTの成功率は46.0%と決して悪くない。
フィジカルの向上と、セレクションの改善で、ドライブからも安定して得点する事が出来る様になれば、得点効率を押し上げる事も出来るだろう。
指高271.8cm、最高到達点359.4cmの高さに加え、オフボールの動きも悪くないので、チームのシステムにフィットすれば、オフボールからのフィニッシャーとしても貢献してくれるだろう。
また、ベイリーで見逃せないのがディフェンス面でのポテンシャル。
ウイングスパン214.6cm、指高271.8cmとウイングとしてはサイズに恵まれ、機動力も高い。スティール、ブロック共に1試合平均1本を超えている。
やはりフィジカルコンタクトの弱さ、チームディフェンスでのポジショニングや注意力といった課題はあるが、優れた2wayプレーヤーとなれる身体的ツールを備えている。
チーム次第で白くも黒くも
76ersとのワークアウトをキャンセルしたりと、陣営のドラフト戦略が話題になっているベイリーだが、タフショットの決定力、恵まれたサイズによるディフェンスのポテンシャルとやはり魅力的な候補。
現在はNBAを代表するスターの1人となったアンソニー・エドワーズも大学時代はタフショットを乱発する非効率なスコアラーで、所属のジョージア大もNCAAトーナメントを逃していたしなぁ。
しかしながら、育成が必要な素材ではあるし、ある程度自由にボールを渡してあげる事で輝くタイプではあるので、フィットするチームを選びそうなプレーヤーではある。
何位指名を受けるか、という事よりもフィットするチームに行く事が重要になりそうだ。
そういう意味でもワークアウトするチームを選ぶというドラフト戦略はあながち間違いでも無い気はしている。
コメント
コメントを投稿