今季推したい高校生プレーヤー

最近あんまり高校生ネタを書いてないな、という事で今季推してる高校生プレーヤーを。

今回触れるプレーヤーは皆全米屈指の強豪校のエースプレーヤー達。

今季の高校バスケ界を代表するプレーヤー達と呼べる彼等を、是非今から押さえておいてほしい。

最近、あんまり高校バスケの試合を見られていないので、今季もそろそろ本腰を入れてチェックせねば...

ちなみにclass of~は高校の卒業年を意味し、今季の最上級生はclass of 2022。身長はESPNに記載されている数字をとりあえず。


ダリク・ホワイトヘッド

所属:モントバードアカデミー(フロリダ州)
進学先:デューク大
学年:class of 2022
ESPNランキング:4位
ポジション:SF/SG
身長:6フィート6インチ(198.1cm)

ハイライト

名門モントバードアカデミーの新エース

下級生の頃からモントバードアカデミーの主力として活躍してきたホワイトヘッドも遂に最上級生に。

ケイド・カニングハム等とプレーしていた2019-2020シーズンは、スケールの大きなプレーでチームを勢いづける"起爆剤"だったけれど、今ではチームで最も信頼の置けるエースプレーヤー。

アウトサイドシュートに年々磨きを掛け、プルアップからの3PTも高確率。

強靭なフィジカルと高い身体能力を誇り、ドライブは力強く、フローターやステップも巧み。速攻ではハイライトに残るド派手なダンクを叩き込む。

ディフェンスでは相手チームのエースを抑え込むロックダウンディフェンダーで、これといった弱点は無い。

今季の高校バスケ界で最も完成されたプレーヤーがホワイトヘッドだろう。

進学先は近年多くのプレーヤーをone and doneで輩出する"NBA養成所"デューク大。

名将コーチKは今季で勇退し、後継者としてジョン・シャイアーがデューク大の指揮を。

シャイア―の初陣の命運はホワイトヘッドに掛かっているかも?

ちなみにホワイトヘッドのお兄さんはNFLプレーヤーらしい。

アマリ・ベイリー

所属:シエラキャニオンスクール(UCLA)
進学先:UCLA
学年:class of 2022
ESPNランキング:2位
ポジション:PG/SG
身長:6フィート4インチ(193cm)

ハイライト

今一番"映える"高校生プレーヤー

レブロンの息子、ブロニー・ジェームズが所属する事で日本でも比較的知名度の高いチーム、シエラキャニオンスクール。

シエラキャニオンで絶対的エースに君臨するのがコンボガードのアマリ・ベイリーだ。

2019年にはU16USA代表として活躍し、昨季はジュニア(日本の高2相当の学年)ながら、カリフォルニア州の最優秀選手賞であるCalifornia Mr. Basketballも受賞した。

素早いファーストステップから繰り出されるドライブは力強さも兼ね備え、高校生レベルではアンストッパブル。

コンボガードらしく、司令塔として堅実なゲームメイクも見せ、イメージはゴンザガ大で活躍したジェイレン・サッグスに近いかもしれない。

そして、綺麗な飛空姿勢から繰り出されるベイリーのプレーは"SNS映え"も凄い。

360度回転からのレイアップなんかもサラッと決めてしまうベイリーは、今最も"映える"高校生プレーヤーだろう。

進学先のUCLAは昨季NCAAトーナメントでFinal4に進出し、主力が残留した今季もカレッジバスケの主役の1校。

即戦力であるベイリーの加入で来季も楽しみなチームとなりそうだ。

キヨンテ・ジョージ

所属:IMGアカデミー(フロリダ州)
進学先:ベイラー大
学年:class of 2022
ESPNランキング:3位
ポジション:SG
身長:6フィート4インチ(193cm)

ハイライト

高校バスケ界随一のセンスを見せるスコアラー

今季からIMGアカデミーに加入したキヨンテ・ジョージ。

高校を代表するスコアラーで、今夏はUSA代表として3X3のワールドカップに出場。世界制覇と大会MVPを手中に収めた。

切れ味の良いハンドリング、スムースなアウトサイドシュート、巧みなステップワークを誇るジョージのプレーは随所にセンスが溢れる。

既に高校トップレベルのプレーヤーだけれど、"まだまだ伸びるんじゃないか"という期待を抱いてしまうタイプの子。

全米屈指の選手層を誇るIMGアカデミーでもエースの座を掴み、先日の対モントバードアカデミー戦ではチームを勝利に導く決勝シュートを沈めた。

進学先は昨季のNCAAディビジョン1王者、ベイラー大。

ベイラー大でタフさと堅実さを磨き、ジョージは更に1ランク上のプレーヤーに進化するだろう。

ジョーダン・ウォルシュ

所属:リンクイヤープレップ(ミズーリ州)
進学先:アーカンソー大
学年:class of 2022
ESPNランキング:10位
ポジション:SF
身長:6フィート7インチ(200.7cm)

ハイライト

驚異的な身体能力を誇るオールラウンダー

新興勢力リンクイヤープレップのエース、ジョーダン・ウォルシュ。

7フィート3インチ(221cm)のウイングスパン、助走有で41インチ(104.1cm)の跳躍力を有すると言われており、NBAでもスターになれるだけの身体的資質を有する。

能力系と思いきや、ハンドリングやパッシングのスキルも整ったオールラウンダー。

ディフェンスでもその絶対的な身体能力から抜群の存在感を見せ、シューティング精度が向上すれば手の付けられないプレーヤーに。

プレーは派手だし、まだまだ伸びしろも大きく見ていて楽しいプレーヤー。アーカンソー大では、NBAでのコーチ経験も豊富なエリック・マッセルマンの下、プレーをNBA仕様に磨きを掛けて行く事だろう。

ジェラス・ウォーカー

所属:IMGアカデミー(フロリダ州)
進学先:ヒューストン大
学年:class of 2022
ESPNランキング:9位
ポジション:PF/C
身長:6フィート7インチ(200.7cm)

ハイライト

IMGの屋台骨を支えるオールラウンダー

今季はアスレティックなプレーヤーを揃え、その分例年より小さなプレーヤーが並ぶIMGアカデミー。

唯一のインサイドプレーヤーとしてチームを支えるのがジェラス・ウォーカーだ。

実績を積んだプレーヤーが転校で加入してくるケースの多いIMGの中で、ウォーカーはフレッシュマンからIMGでプレー。

インサイドプレーヤーとして身長は小さめだが、屈強なフィジカル、高い身体能力、オールラウンドなスキルを有する実用性の高いプレーヤー。

リバウンドからのタッチダウンパスで速攻を演出し、ハーフコートオフェンスではフェイスアップからサラッとミッドレンジジャンパーを沈める。

今季IMGアカデミーが全米No1決定戦であるGEICOナショナルズを制するには、ウォーカーの貢献が必須だろう。

卒業後はヒューストン大に進学予定。

グレイディ・ディック

所属:サンライズクリスチャンアカデミー(カンザス州)
進学先:カンザス大
学年:class of 2022
ESPNランキング:8位
ポジション:SF
身長:6フィート7インチ(200.7cm)

ハイライト

世代トップレベルのアウトサイドシューター

昨季GEICOナショナルズの決勝に進出し、今季も全米トップレベルの評価を得るサンライズクリスチャンアカデミー。そのエースがグレイディ・ディックだ。

ちなみに、彼の母カルメン・ジャスパースはアイオワ州立大で活躍し、日本でも活躍したバスケットボールプレーヤーとの事。

レンジが広く、精度も高いアウトサイドシューターで、一度当たり出したディックを止める事は、高校トップレベルのチームでも困難。

現地時間2022年1月7日の対モントバードアカデミー戦でも3PTを中心に20得点を叩き出し、チームを勝利に導いた。

身体能力を売りにするプレーヤーではないが、能力も決して低くは無い。

進学先のカンザス大でも優れたシューターとして、きっと活躍してくれるだろう。

DJ・ワグナー

所属:カムデンハイスクール(ニュージャージー州)
進学先:未定
学年:class of 2023
ESPNランキング:1位
ポジション:PG/SG
身長:6フィート2インチ(188cm)

ハイライト

3代続けてのNBA入りを目指すサラブレッド

class of 2023で不動の学年No1に座るDJ・ワグナー。

祖父のミルト・ワグナー、父のデュワン・ワグナー共に元NBAプレーヤーで、DJが3代が続けてのNBA入りを果たせば史上初の快挙となる。

電光石火のクイックネス、抜群のボディバランス、多彩なスコアリングスキルを誇るガードで、ESPNで放映された対ロゼルカソリック戦ではゲームハイの28得点を叩き出し、チームを勝利に導いた。

試合終盤には足を攣り、鼻血も出る満身創痍の状態でプレーしながらビッグショットを決めた勝負強さもワグナーの大きな魅力だ。

ディフェンスでは泥臭くボールにプレッシャーを掛け、躊躇なくルーズボールにダイブするプレーヤーである事にも触れておきたい。

カムデンハイスクールはプレーヤーとしてもコーチとしても豊富なNBA経験を持ち、現役NBAプレーヤーのジェイレン・ブランソンの父でもあるリック・ブランソン。

ブランソンの指導により、より完成したプレーヤーに仕込まれていくだろう。

ナシール・カニングハム

所属:ギルセントバーナーズスクール(ニュージャージー州)
進学先:未定
学年:class of 2024
ESPNランキング:1位
ポジション:SF/PG
身長:6フィート7インチ(200.7cm)

ハイライト

ビッグガードのポテンシャルを見せる大器

class of 2024の学年No1プレーヤー、ナシール・カニングハム。

ウィングのサイズと爆発的な身体能力を持ちながらもプレーはとても滑らか。

現在はウイングメインでプレーしているが、スムースなジャンパー、ハンドリングを備え、視野とパスセンスもあるカニングハムはガードの資質を純分に備えている。

オールラウンドなスキルが求められる昨今において、カニングハムの様なビッグガードは流行りのタイプ。

フィジカルはまだまだ華奢だけれど、今後の大化けが期待出来る大器だろう。

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